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演出家・栗山民也と田中 圭らキャスト4名よりコメント 『CHIMERICA チャイメリカ』日本初演が開幕
2014 年ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作プレイ賞を含む5 部門を受賞した、英国の若手劇作家ルーシー・カークウッドによる『CHIMERICA チャイメリカ』日本初演が開幕。演出家・栗山民也とキャスト4名からの初日コメントと舞台写真をお届けします。公演は、東京・世田谷パブリックシアターにて2月24日まで。(撮影:細野晋司)
NEWS & INFORMATION 2019 2/12 UPDATE
東京・世田谷パブリックシアターにて、2014 年ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作プレイ賞を含む5 部門を受賞した戯曲『CHIMERICA チャイメリカ』の日本初演が開幕。
『CHIMERICA チャイメリカ』は、昨年話題を呼んだ『チルドレン』と同じ英国の若手劇作家ルーシー・カークウッドの作。天安門事件という重大な歴史的事件を背景に、米国と中国、1989 年と現代を行き来する複雑な構造になっている。演出家・栗山民也のもと、映像や舞台など多方面で活躍する田中圭ら実力派キャストが日本初演に臨んでいる。栗山とキャスト4名からの初日コメントと舞台写真が到着。公演は2月24日まで。
栗山民也(演出家)
やはり、とんでもない作品だった。そんな予感は充分にあったものの、稽古が進むうちにそれははっきりと証明された。38景の場面が、カメラのシャッターを連写するかのようなスピードで、その原色の光景を次々と炙り出す。そして、巨大なアメリカと中国を往還しながらも、そこに見えてくるものは、ただただ小さな人間たちの必死な姿なのだ。「自由とは」「人間とは」「世界とは」などの大きな問い掛けが、頭の中を駆けめぐる。初日の朝、熱くうごめくマグマを前に、俳優やスタッフたちとともに今も格闘は続いているが、それも承知の上でとても頑丈だが、とても豊かで楽しい。フェイクばかりの今の世の中に、物語の中の一枚の写真が捉えた時代の真実とは何かを、しっかりと見つめたい。
田中 圭(ジョー・スコフィールド役)
作品の持つパワーの凄さを改めて実感しました。栗山さんの感覚、僕たち演者の感覚。そして見てくださる皆さまの感覚。全て一本に通してみたいなとワクワクしました。個人的には台詞では取りきれないジョーの本質をなんとか伝えたいです!難易度は高いですが、まだまだ初日!ここからです!アメリカと中国。2つの場面の差異も深く楽しんでください!
満島真之介(ヂァン・リン役)
劇場に新たな風が吹いた、日本初演の初日公演でした。記念すべきこの日を胸に刻みたい。演劇の力、戯曲のもつ力を信じ、信頼できるカンパニーと共に千秋楽まで自分に与えられた使命を全うします。
倉科カナ(テス・ケンドリック役)
沢山の方に支えられて、初日を迎えることができました。とても素晴らしいルーシーさんの脚本、そして栗山さんの豊かな演出。その中でテスという人間を見つけ、舞台で生きるのに、私だけの力ではどうにもならないと痛感しました。沢山みんなに甘え、田中圭さんとは特に一緒のシーンが多いので圭さんに頼り、エネルギッシュで芯のあるテスが生まれれば良いなと思います。またジョーに出会い、感化されテスが行き着く先にも是非ご注目下さい。
眞島秀和(ヂァン・ウェイ役)
まず、無事に初日を迎える事ができて感謝しております。これからこの座組で『チャイメリカ』を深めていけるのが楽しみです。
世田谷パブリックシアター×パソナグループ
『CHIMERICAチャイメリカ』
2019年2月6日(水)~2月24日(日)世田谷パブリックシアター
作:ルーシー・カークウッド
翻訳:小田島則子
演出:栗山民也
出演:田中 圭、満島真之介、倉科カナ、眞島秀和、ほか
※詳細は公式サイトhttps://setagaya-pt.jp/performances/201902chimerica.html をご覧ください。