演劇 & エンタメ系 WEBマガジン omoshii

　東急シアターオーブが手掛けるミュージカル・コンサートの企画がスタートしたのは2014年。公演ごとにテーマを掲げ、そのテーマに沿ったミュージカル・ナンバーを第一線の海外ミュージカル・スターが歌い上げる贅沢なコンサートが話題を呼んでいます。

　第一弾の『フレンチ・ミュージカル・コンサート 2014』では、“フランス”をテーマに、『ノートルダム・ド・パリ』や『ロックオペラ モーツァルト』、『ロミオ＆ジュリエット』などの代表曲を一度に味わうことができる得がたい機会となりました。第二弾『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2016』は、ロジャース＆ハマースタイン、レナード・バーンスタイン、アンドリュー・ロイド＝ウェバーらの名曲が並び、ミュージカルというジャンルの枠を超えて楽しめる、新年の幕開けにふさわしいステージに。

　今週末に開催される第三弾のテーマは、“映画とミュージカル”。『エビータ』や『シカゴ』、『レント』など日本でもおなじみの作品のほか、日本人キャストとブロードウェイ版の連続上演が話題の『キンキーブーツ』や、『ジャージー・ボーイズ』、『アナと雪の女王』などのナンバーも予定されています。

　キャストは、シアターオーブのコンサート常連のマット・ローランをはじめ、初来日となるローラ・ミシェル・ケリーやウィレマイン・フェルカイックら、今回も豪華な顔ぶれ。2012年の『エリザベート20周年記念コンサート』以来4年ぶりにシアターオーブに登場するマテ・カマラスは、今回はウィレマイン・フェルカイックとのデュエットも含めて『エリザベート』から原語で2曲歌唱予定とのこと。

　また、ステージングスタッフにブロードウェイで活躍中のマーク・スチュアートが参加しているとあって、演出・振付も楽しみなところ。なお、2017年1月には、第四弾『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2017』の開催も発表されています。本場の圧倒的な歌声を日本で堪能できるチャンス、お見逃しなく！

【演奏予定曲】
※順不同。
※楽曲は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
詳細は公式サイトhttp://theatre-orb.com/lineup/16_cmc/top.htmlをご覧ください。

♪君の瞳に恋してる／ジャージー・ボーイズ
♪スーパースター／ジーザス・クライスト＝スーパースター
♪時が来た／ジキル＆ハイド
♪エヴリバディ・セイ・イエー／キンキーブーツ
♪見果てぬ夢／ラ・マンチャの男
♪アルゼンチンよ、泣かないで／エビータ
♪エヴァとチェのワルツ／エビータ
♪サンセット・ブルバード／サンセット大通り
♪愛した日々に悔いはない／コーラスライン
♪パレードに雨を降らせないで／ファニーガール
♪ワン・ソング・グローリー／レント
♪ノー・デイ・バット・トゥデイ／レント
♪フォーリング・スローリー／ワンス
♪オール・ザット・ジャズ／シカゴ

～ディズニー作品より～
♪ビューティー・アンド・ザ・ビースト／美女と野獣
♪スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス／メリー・ポピンズ
♪アウト・ゼア／ノートルダムの鐘
♪レット・イット・ゴー／アナと雪の女王

♪最後のダンス／『エリザベート』より
♪私が踊る時／『エリザベート』より

♪オール・ザット・マターズ／『ファインディング・ネバーランド』より
♪ディファイング・グラヴィティ／『ウィキッド』より
♪世界で最も美しく 最も悲しい景色／『星の王子さま』より
♪ベル～美しき人＆お前は私を破滅させる（特別ヴァージョン）／『ノートルダム・ド・パリ』より
♪カフェ・ソング／『レ・ミゼラブル』より

【キャスト　プロフィール】
ローラ・ミシェル・ケリー
イギリス出身。ウエストエンドの『美女と野獣』、『レ・ミゼラブル』、『マンマ・ミーア！』、ブロードウェイでの『屋根の上のバイオリン弾き』といった人気作に次々と出演。その後、ウエストエンドで開幕し、のちにブロードウェイでも大ヒットした『メリー・ポピンズ』の主人公メリー・ポピンズ役のオリジナルキャストに抜擢され、人気を不動のものとした。現在はブロードウェイで上演している『ファインディング・ネバーランド』のヒロイン役として出演中。今回が初来日。

ウィレマイン・フェルカイック
オランダ出身。ミュージカル『エリザベート』で初舞台、のちに主人公・エリザベート皇后役も務める。オランダ、ドイツ、スイスで活躍後、2013年 『ウィキッド』のエルファバ役でブロードウェイ・デビュー。同役でウエストエンド公演にも出演した。2013年に大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサ役ヴォイス・キャストに抜擢。ドイツ語版（歌のみ）とオランダ語版で「Let It Go」を歌い世界中から注目を集めた。オランダ語、ドイツ語、英語を自在に操る語学力を武器にアメリカ、ヨーロッパで活躍中。今回が初来日。

マット・ローラン
カナダ　ケベック州出身。ミュージシャンとしてデビュー後、1999年『ノートルダム・ド・パリ』の主人公カジモド役に抜擢されミュージカル俳優としての活動をスタート。『ロミオ＆ジュリエット』のベンヴォーリオ、『星の王子さま』の地理学者役など、主にフランス語圏のミュージカル作品に出演。俳優、ミュージシャン活動のほか、コンポーザー、プロデューサーとしても手腕を発揮している。2013年『ノートルダム・ド・パリ』で初来日。東急シアターオーブのコンサート・シリーズには3度目の登場となる。

ロベール・マリアン
カナダ　ケベック州出身。『レ・ミゼラブル』の主人公ジャン・バルジャン役としてブロードウェイ、ウエストエンド、パリ、モントリオールの公演に出演。出演国によって英語とフランス語で演じ分け、各地で絶賛される。俳優として活動する傍ら、ミュージカル俳優の指導・育成にも力を入れている。2013 年『ノートルダム・ド・パリ』で初来日。東急シアターオーブのコンサート・シリーズには『フレンチ・ミュージカル・コンサート』、『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート』に続き3度目の出演となる。

ジョシュ・ヤング
アメリカ ペンシルベニア州出身。ミュージカルを中心に活躍中。『エビータ』、『キス・ミー・ケイト』、『レ・ミゼラブル』などの公演でキャリアを積み2011年に再演された『ジーザス・クライスト・スーパースター』でブロードウェイ・デビュー。ユダ役が評判を呼び、2012年トニー賞のミュージカル助演男優賞にノミネートされた。昨年ブロードウェイで上演された『アメイジング・グレイス』の主役を務めるなど、今後ますますの活躍が期待される注目株。今回が初来日。

マテ・カマラス（ゲスト出演）
ハンガリー出身。ミュージカル『エリザベート』のトート役としてハンガリー版、ウィーン版、日本版に出演。同役を3カ国語で演じる。2012年『エリザベート20周年記念コンサート』で東急シアターオーブ公演に出演。今回は特別ゲストとして4年ぶりの登場となる。

『シネマ・ミュージカル・コンサート』
2016年9月9日（金）～9月11日（日）東急シアターオーブ
構成：寺崎秀臣
音楽監督：八幡茂
美術：土屋茂昭
ステージング：マーク・スチュアート
出演：ローラ・ミシェル・ケリー、ウィレマイン・フェルカイック、マット・ローラン、ロベール・マリアン、ジョシュ・ヤング
ゲスト：マテ・カマラス
ダンサー：ジェイミ・ヴェレイジン
※詳細は公式サイトhttp://theatre-orb.com/lineup/16_cmc/top.htmlをご覧ください