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コクーン歌舞伎『天日坊』囲み会見
コクーン歌舞伎、第十三弾『天日坊』が6月15日、渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて開幕しました。初日に先立つ14日、劇場ロビーで囲み会見が行われました。
NEWS & INFORMATION 2012 6/17 UPDATE
会見には演出・美術の串田和美さんと、中村勘九郎さん、中村獅童さん、中村七之助さんが出席しました。
「18年前に始まったコクーン歌舞伎ですが、串田監督がここまで積み重ねてきたものをどんと落としました」と勘九郎さんが話すと、串田さんは「それがうれしかった」と応じ「歴史的な、これが始まりと思えるものになる予感がします。若い皆さんは、何を要求しても面白がって挑戦してくれます」と笑顔で語りました。
獅童さんは「黙阿弥の七五調の長台詞のなかにブルース・ギターが入ってきたりしています。ぜひ若い方にも観ていただきたい。劇場で生の歌舞伎を体感してほしいです」とコメント。「七之助さんとは毎晩一緒にご飯を食べて、悩みを聞いてもらっています」と楽しいエピソードも。
また、串田さんが「後ろでやけに笑う人がいると思ったら」と中村勘三郎さんが稽古を観にきた話を披露。さらに七之助さんが「父は『面白い。よくできているじゃん』と言っていました。もっとひどいものになると思っていたみたいです(笑)」と勘三郎さんの感想を教えてくれました。
「18年前、父がコクーン歌舞伎を始めたときの名前は『勘九郎』でしたから、その名前でこの地に立てることを誇りに思います」と勘九郎さん。
最後に串田さんが「今回は衣裳も見どころの一つ。昔の人は役者を大きく見せようと髪の毛を目立たせたり、いろんなことをやっていました。その気持ちを踏襲して作りました。いろんな新しいことに挑戦しています。ぜひ観にきて感じていただければうれしいです」と意気込みを語りました。
囲み会見のあと、ゲネプロが行われました。その様子は写真でご紹介します。
『天日坊』は7月7日まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演されます。
[公演情報]
コクーン歌舞伎 第十三弾『天日坊』
Bunkamura シアターコクーン 6月15日(金)〜7月7日(土)
原作:河竹黙阿弥「五十三次天日坊」
脚本:宮藤官九郎
演出・美術:串田和美
出演:中村勘九郎、中村七之助、市村萬次郎、片岡亀蔵、坂東巳之助、坂東新悟、近藤公園、真那胡敬二、白井晃、中村獅童 ほか
>問い合わせ:チケットホン松竹0570-000-489(10:00〜18:00)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2012/06/post_100.html