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ミュージカル『ラ・マンチャの男』製作発表
4月2日、東京會舘にて、ミュージカル『ラ・マンチャの男』の製作発表が行われました。
当日は、松本幸四郎さん、松たか子さん、駒田一さん、松本紀保さん、福井貴一さん、上條恒彦さんと、6名のキャストが勢ぞろい、公演に懸ける意気込みを語ってくださいました。
NEWS & INFORMATION 2012 4/7 UPDATE
『ラ・マンチャの男』は、セルバンテスの『ドン・キホーテ』を原作にとした、デール・ワッサーマン脚本、ミッチ・リィ音楽によるブロードウェイ・ミュージカルです。日本では、松本幸四郎さん主演で1969年に帝国劇場で初演され、43年間にもわたって上演され続けています。今年も、5月5日から博多座で、8月から帝劇で上演され、8月19日の幸四郎さんのお誕生日は、公演回数がなんと1200回をむかえます。
松本幸四郎さんは、この作品について、「人間にとって大事なことは『あるべき姿のためにたたかうことだ』ということがこの作品のテーマ」と語り、「『ラ・マンチャの男』はアメリカがベトナム戦争で泥沼化している時に、アメリカンスピリットを鼓舞するために誕生した作品。そういう作品を今の日本で上演することで、一人でも多くの人に安らぎと勇気と希望と夢を与えたい。昨年の震災でご家族を亡くされた方、そして一日でも早い復興をと命がけで努力している方、そうした人たちのために我々俳優も命がけで『あるべき姿のためにたたかっている』日本に、この『ラ・マンチャの男』を捧げたいと思います」
アルドンサ役として参加してきた娘の松たか子さんも、今回で出演10周年を迎えます。「10年前の5月、博多座でアルドンサを初めて演じました。毎回課題があり、向き合うことが多い作品、役ですが一番の緊張感を持って今年の『ラ・マンチャの男』になるように稽古しています。アルドンサはセルバンテスから大きな影響をもらう役柄ですが、ラバ追いたちやダンサーのみんなから心も体も支えてもらいながら生きていられる役柄でもあるので、みんなから力をもらって、元気にやりたいと思っています」
前回、前々回はスタッフとして参加していた松本幸四郎さんの長女、松本紀保さんも、今回は久々にアントニアとして登場。「いつも自分の中の節目の時に『ラ・マンチャの男』はあります」と感慨深げに語りました。
紀保さんには、ドラマ『相棒』に出演中の川原和久さんとの交際の報道もあり、当日はたくさんのマスコミが集まっていました。幸四郎さんは「紀保は、私が『ラ・マンチャの男』を上演するためにブロードウェイに行った翌年に生まれたので、ドン・キホーテから名付けたんです。その紀保がこれ以上ないという“相棒”を見つけて……」と、マスコミへのリップサービスも。サービス精神満点の幸四郎さんでした。
ミュージカル「ラ・マンチャの男」
2012年5月5日〜28日 福岡・博多座
2012年8月3日〜25日 東京・帝国劇場
演出:松本幸四郎
脚本:デール・ワッサーマン 作詞:ジョオ・ダリオン 音楽:ミッチ・リー
訳:森岩雄、高田蓉子 訳詞:福井崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
演出スーパーバイザー:宮崎紀夫
出演:松本幸四郎(セルバンテス/ドン・キホーテ)/松たか子(アルドンサ)
駒田一(サンチョ)/松本紀保(アントニア)/石鍋多加史(神父)/荒井洸子(家政婦)/祖父江進(床屋)/福井貴一(カラスコ)/上條恒彦(牢名主)
http://www.tohostage.com/lamancha/index.html