インタビュー & 特集
SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第五回 風花舞さん(2)
宝塚歌劇100周年を記念して、5月18日より公演中の『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』。この作品に出演されるトップスターさんたちに、現役時代のお話から100周年の思い、OG公演についてなどを、連載でお伺いしています。引き続き、風花舞さんに、お話を聞きました。(取材・文/小柳照久、撮影/熊谷仁男)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第一回 杜けあきさん (1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第一回 杜けあきさん (2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第二回 稔幸さん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第二回 稔幸さん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第三回 姿月あさとさん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第三回 姿月あさとさん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第四回 麻路さきさん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第四回 麻路さきさん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第五回 風花舞さん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第五回 風花舞さん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第六回 湖月わたるさん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第六回 湖月わたるさん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第七回 高嶺ふぶきさん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第八回 星奈優里さん
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第九回 貴城けいさん(1)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第九回 貴城けいさん(2)
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第十回 彩乃かなみさん
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第十一回 蒼乃夕妃さん
- SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第十二回 大鳥れいさんインタビュー
INTERVIEW & SPECIAL 2014 5/21 UPDATE
(1) よりつづく。
ダンスリサイタル『LAST STEPS』
歌も踊りもお芝居も良い作品・良い役に恵まれまして、『WEST SIDE STORY』をやった時点で退団を決意しました。私はショーがある公演で辞めたかったので、次の公演が『黒い瞳』と『ル・ボレロ・ルージュ』で、柴田先生と三木先生の作品と聞いた時に、ここが一番良い時期だろうと思いました。
退団のはなむけとして、ホテルでのディナーショーを、というお話をいただいたのですが、私は、歌だけでディナーショーをさせていただくのは自信がなかったので、お断りの理由として冗談半分で「私は歌だけでは持たないと思いますので、例えばバウホールで踊らせていただいた方が私のファンの方も喜んでくださるのではないでしょうか」と言ったらそれが実現してしまって(笑)。本当にあの頃のプロデューサーをはじめ、劇団の方たちは、まあ、よくやらせてくださったなと、すごく感謝しました。私以外は全員男役で、他の組から同期も呼んでくれて、豪華なメンバーになりました。みんな忙しい中、他の公演もありましたし、私自身も朝は『黒い瞳』を演じ、向こうの稽古場では『永遠物語』をお稽古しながら、こっちの稽古場ではダンスを踊るという大車輪。でも、ダンスの集大成ができて幸せでした。
『セレブレーション100!宝塚』
宝塚を退団するときは、もう踊ることはないかなと思ってたんです。それが、OG公演ではダンスキャプテン的ポジションも多くて、予想外に踊ってます。でも、だんだん10歳以上も離れている子とまったく同じ振りというのは(笑)。これからは自分の年齢や体力に見合ったダンスにシフトしていかなければならないかなと思ってます。今回『セレブレーション100!宝塚』では『LAST STEPS』の中で踊ったタンゴの場面をそのままの振付で復活させます。お相手は湖月わたるさんです。15年前と全く同じことをするというのは勇気がいることですが、女性同士ではあまりやらないリフトなども入っていて、かなり難しいので、やるんだったら最後かなという思いもあって。現役時代には出せなかったタンゴの雰囲気は今の方が出せているかもしれないです。
-
100周年を迎えて今後の宝塚の生徒さんに望むこと
なぜ宝塚に入りたかったのかということを忘れなかったら、スターになるならないに関係なく、満足いく宝塚人生を送れるんじゃないかと思います。初心を忘れてしまうと、ちょっと行き詰った時に人と比べたりしだして、悪循環になるから。踊りたかったのか、歌いたかったのか、目標としている男役像があったのか。私は踊りたかったんです、ダンスのS口に入りたかったので努力してきました。その結果、ヒロインをいただいたり、トップ娘役になったり、最後にはダンスリサイタルをさせていただいたり。思っていた以上の夢がかないました。
100周年に至るまでに、スタッフの方やファンの方など、たくさんの方が関わってくださっているからこそ自分たちがいられるということを忘れずに、伝統を継承しつつ、さらに自分たちの個性を出して、宝塚の歴史をつないでいってくれたら良いなと思います。
以降、ぞくぞくトップスターが登場します!お楽しみに!!
『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』の情報は、こちらから公式サイトをごらんください。