インタビュー & 特集

劇団☆新感線『神州無頼街』いのうえひでのり・福士蒼汰・宮野真守が、2年越し上演の意気込みを語る!

コロナ禍での公演延期を経て、約2年越し、念願の上演となる劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』。幕末が舞台の伝奇時代劇で、バディを組む福士蒼汰さんと宮野真守さん、劇団主宰・演出のいのうえひでのりさんが大阪で囲み取材をおこなった。お互い信頼し合い「親友」という言葉まで飛び出す、福士さんと宮野さん。そんな二人の2年分の成長を舞台に活かすと宣言するいのうえさん。新作への期待がますます高まった。(撮影/石﨑直也、文/小野寺亜紀)

INTERVIEW & SPECIAL 2022 2/9 UPDATE

2017年~2018年に上演された『髑髏城の七人』Season月<上弦の月><下弦の月>で、それぞれ主演を務めた福士蒼汰さんと宮野真守さんが、中島かずきさんが書き下ろす新作『神州無頼街』で、いよいよ初共演を果たす。二人は2020年に同作がコロナ禍で公演中止となった折、新たに創作された『浦島さん』『カチカチ山』に主演し“いのうえ演出”を受けた、いわば運命共同体。取材中、何度も顔を見合わせながら、とても仲のいい雰囲気で意気込みを語った。

宮野「2年越しにまた同じキャストが集まって上演できるのは奇跡だなと思っています。その奇跡に感謝し、思い切り楽しいものをつくっていきたいです」

福士「2年分の経験を活かした、今できる『神州無頼街』というものがあると思います。僕はこの2年の間、殺陣のスキルアップをしたいなと、早乙女太一さんに教わり、何人かで稽古もしてきました。また、よりお芝居が好きになったので、そうやって培ったものをアウトプットできたらいいなと思います」

宮野「僕もこの2年で『カチカチ山』もあり、ブロードウェイミュージカルもあり、ステージでの芝居のレパートリーを増やしていけたらと思っていました。今回、こんなに歌う役だとは思ってなかったのですが(笑)、この2年で経験したものがとても活かせるなと。パワーアップした僕らで挑めるというのは、非常に大きいですね」

いのうえ「『髑髏城の七人』はひとつの稽古期間に2チームが入ったので、二人の芝居にあまり時間を掛けられなかったのが心残りでした。それが『浦島さん』『カチカチ山』という、二人や三人しか出ないミニマムな芝居で、濃厚な稽古ができたことで二人も自信がついたと思うし、今回の舞台で必ずいい結果が出ると思います。(福士さんが)太一と自主錬やってたというのはちょっと笑えるが(笑)、もちろん立ち回りもより複雑な技にして、ちゃんとそれに応えますよ!」

福士「頑張ります!」

本作で福士さんは物語の主人公、博識の若き町医者・秋津永流(あきつながる)を、宮野さんは陽気でお調子者の口出し屋・草臥(そうが)を演じる。

宮野「口八丁、いろんないざこざに口を出しながら銭を稼いでいく“口出し屋”というオリジナルの職業の役をやらせていただくのですが、僕の普段のエネルギーの出し方とかを見て、そういう役を当て書きして下さったのかなと。声優を生業としているので、声でどう表現するか、という部分も込められていると思うので、変幻自在な感じを出せたらと思います」

福士「口出し屋、ぴったりだと思います!」

宮野「それ、褒めてる!?(笑)」

福士「(笑)。僕も『お医者さんっぽいですね』と言われるのですが、自分ではあまり分からないです。永流はまっすぐなキャラクターという印象ですが、裏が、陰があるというか。多分僕は、笑顔の印象が強いと思うのですが、その笑顔の裏には陰もあるのか?という部分を当て書きしてくださったのかなと。僕自身はないと思っていますが(笑)」

いのうえ「ハハハ(笑)。今回そういう裏の部分が、意外と話の大どんでん返しに向かうきっかけにはなっています。お芝居を観たら、『えー!?』という驚きが、笑いと同時に起きるんじゃないかな」

  • 町医者と口出し屋の二人がバディを組み、富士の裾野に“無頼の宿”を開く謎の一家に立ち向かっていくという物語。バディ感はもうすっかり出来上がっている様子で、お互いの印象を語る場面でも、その掛け合いが絶妙!

    福士「宮野さんの横にいると、本当に自由になれるんです!」

    宮野「そうだね、それは間違いないね(笑)」

    福士「僕は羽が生えて飛んでいってしまいそうなので、いのうえさんにしっかり掴んでいただきながら、頑張りたいと思います。スタッフの皆さんも温かく迎えてくださり、本当にありがたいです。そしてやはり、親友の宮野さんがバディということをすごく嬉しく思います」

宮野「親友になれたのは、2年前に公演ができなかったからこそで、この期間、僕らは気持ちを途切れさせることなく高め合っていたから。『髑髏城~』で会った福士くんの最初の印象は、ストイックに自分のパフォーマンスに向き合っている子で、リスペクトが大きかった。それで、付き合っていくと、なんてお茶目な子なんだと!」

福士「(宮野さんは)何を言っても応えてくれるので、今回どこでアドリブを入れようかすごく楽しみにしてます」

宮野「やめて!(笑) それはいのうえさんも困るから!(笑)」

実は稽古に入る前から、二人で連絡を取り合い、真剣に台本の読み合わせもしていたそうで、いのうえさんが「ほんとに!? 仲いいね!」と大笑いする場面も。その台本の第一印象は――。

福士「思っていた以上に歌が多くて驚きました」

宮野「新しい台本は、さらにそうなってたね!」

福士「だからとても賑やかになるだろうなと。でも話の中では結構重いものを扱っていたりもするので、この“ミックス”がどうなるのか、まだ想像できないところもあって楽しみです。何より、それぞれのキャラクターが個性豊かに描かれているので、いろんな人に共感してもらえる作品になると思います。僕たちのバディ感もお楽しみいただけると嬉しいです」

宮野「活字からすごいエネルギーを感じたんですよね。キャラの濃い人物たちの台詞のやり取りが聞こえてくるぐらい。これは絶対面白くなる!間違いない!と思いました。その中で僕らの存在、関係性をしっかりつくっていけたら、という話を福士くんとしています。バディといっても色んな形があり、『こんなバディもあるんだ』と思ってもらえたら、すごいところに辿り着けるなと感じます。ただの仲良しの二人、とならないほうがいいのかなとも思っています」

いのうえ「昨年の『狐晴明九尾狩』が、いのうえ歌舞伎としては優等生というか、オーソドックスに創られた作品でしたが、今回はそれに反して『うるさい!やかましい!しつこい!』という感じで、いのうえ歌舞伎にしては音楽がガンガン入る『“R”シリーズ』に近い感じです。生バンドは入らないですが、賑やかでお祭りに参加していただくような作品になると思いますね」

福士「僕はいのうえさんの演出を受けるのが今回で3回目なります。初めて舞台を経験した24歳の時、右も左も分からなかった僕をいのうえさんは導いて下さいました。やはり面白い舞台にするには稽古が大切なので、今回も全身全霊でぶつかっていきたいなと思います」

宮野「2年前、公演ができなくて本当に悔しかったんです。でも絶対にやる!と、諦めずに進んできて今がある。まだまだ(感染対策など)気をつけないといけないことがたくさんありますが、エンタメを止めずに、この状況下でも幸せな時間を過ごしていただけたらと思います。僕らも全力、全開で頑張りますので、一緒にこのお祭り騒ぎを楽しんで下さい!」


2022年劇団☆新感線 42周年興行・春公演
いのうえ歌舞伎『神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)』

大阪公演/2022年3月17日(木)~3月29日(火) オリックス劇場
静岡公演/2022年4月9日(土)~4月12日(火) 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
東京公演/2022年4月26日(火)~5月28日(土) 東京建物 Brillia HALL

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:福士蒼汰 / 松雪泰子 髙嶋政宏 / 粟根まこと 木村了 清水葉月 / 宮野真守 他

公式HP  http://www.vi-shinkansen.co.jp/shinshuburaigai/


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