インタビュー & 特集
「やっぱゴーちゃんはすごかったかなぁ」黒羽麻璃央 インタビュー
『映画演劇 サクセス荘 〜侵略者Sと西荻窪の奇跡〜』で、漫画家を夢見るケントを演じる黒羽麻璃央。映画版の撮影裏話から、自分自身の考える「サクセス」まで、さまざまな話を語ってくれた。(撮影/増田 慶 文/横澤由香 ヘアメイク/谷本明奈 スタイリング/ホカリキュウ)
INTERVIEW & SPECIAL 2022 1/1 UPDATE
──映画化の第一報を聞いた時の印象は?
「やっぱりな」と思いました(笑)。なんとなく映画化するんじゃないかなって気配を感じていたので…薄々とでしたけどね。でも実際に決まった時は「本当にやるんだ」という思いも浮かびました。実際の撮影はきっと大変だろうな、と想像しました。
──「テレビ演劇」は一発撮りのノーカット。もちろん「映画演劇」もそのルールは変わらずで。
そうですね。シーンで区切るってことはやってないです。本番中はもう映画『カメラを止めるな!』よりも“カメラを止めるな”でしたからね(笑)。1時間35分ぐらい、全部長回しで撮影しました。ただ、リハーサルはいつもよりもしっかりとやったかな。時間が長い分、押さえておかないといけないそれぞれの“やること”も多いですし、今回はシチュエーションもサクセス荘のリビングだけじゃなかったので。
──ゲスト出演のセレブ集団・通称S4が住むタワーマンションですね。ではリビングとタワマンのセット間の移動もリアルタイムでやりながら。
もちろん。隣同士にセットが組まれていて、行き来しながら撮影しました。なのでホントにやることが多くて大変ではあったんですけど、でもまずはサクセス荘のレギュラーが全員揃ってるっていうのが僕はすごい面白かったし、ゲストで出てくださっている方々もみんな本気で挑んできてくれて。すごい大規模な撮影になってたのが楽しかったです。カメラも26台あったらしいですよ。あれはすごかったなぁ
──確かにすべてが一発勝負ですからね。常に全員を追いかけられるくらいにカメラの準備もされていないと、画作りが間に合わない。
26台ともなるとモニターの画面も分割されすぎてね、なんか小っちゃかったです(笑)。
──大勢参加のリモート会議みたいな状態。
そうそう(笑)。
──黒羽さんが演じるケントは漫画家としての成功を目指す青年。住民の中でもあまりガツガツ行くよりはちょっとおとなしめのキャラクターです。多人数のセッションは居方なども案外難しいのかな、と思うのですが。
ケント、今回は何をしたかなぁ…裏にいる時間も割と長かったし…観てもらえばわかると思うんですが、ストーリー的に彼は一人だけ別空間にいるんでね。お芝居的には孤独との戦いでした。
──番組でケント先生が生み出した象のキャラクター・はなおくんはインパクトがありました。やはり漫画家としては筆で勝負を?
僕、今回も映画版の絵、描きましたよ。
──新キャラですね!
これがね、どうグッズになっていくのか…『サクセス荘』のスタッフさんたちはすぐにグッズを作ってくれるので、もちろんそこも狙ってます。ハハハッ(笑)。絵も少しは上手になったし。
──それはなんかちょっと…残念な気もします…。
なんで残念なんですか!?(笑) 成長したタッチ、楽しみにしててください。
──お話を聞いている今はまさに撮り終えたばかりの状態ではありますが、あらためて『映画演劇 サクセス荘』の出来栄え、手応え、いかがでしょう。
手応えはあります。繰り返しますが、僕は楽しく参加させてもらったわけですけど(笑)、ホントにみんながすごかったなって感じた現場だったし、中でも…やっぱゴーちゃん(和田)はすごかったかなぁ。熱がちゃんと入っているお芝居をしているなって、特にそう感じましたね。観ててなんかもうずっと「すげーなぁ。すげぇなぁ」「立派だなぁ」って、しみじみ感じ入ってしまった。みんな熱いしそれぞれの役割があるんだけど、特に今回のストーリーでは中心になって話を回していくのがまーしー(和田)とかサー役のまっきー(荒牧慶彦)なんで、そこがうまく作品の中で粒立ってたと思います。勢いもあったし、素敵だったな。
インタビューの全文は現在発売中の『オモシィプレス』vol.18でご覧いただけます。
『映画演劇 サクセス荘 〜侵略者Sと西荻窪の奇跡〜』はイオンシネマほか全国上映中。詳しくは下記公式サイトまで。
https://www.tv-tokyo.co.jp/success_soum/