インタビュー & 特集

「あらためてミュージカルの強さに気づけた作品です」 ケンシロウ役・大貫勇輔インタビュー

★★開幕直前ミニ連載 part.1★★
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』が12月8日に初日を迎える。主人公ケンシロウを演じる大貫勇輔に話を聞いた。(撮影:増田 慶 文:臼井祥子)

INTERVIEW & SPECIAL 2021 12/4 UPDATE

●大貫さんがケンシロウ役と聞いたときには本当に驚きました。

僕もびっくりしました。まず「『北斗の拳』がミュージカル?」「どうやるの?」と。さらに、僕がケンシロウと聞いて、イメージを壊さないか、僕はケンシロウになれるのか、と不安になりました。でもいろんなスタッフさんのお力を借りてチラシの撮影をしたときに、「なれるんだ、ケンシロウに」と興奮して(笑)、自信がついたし勇気をもらえました。

体づくりは、お話を頂いたときからずっとトレーニングをしてました。最初は自宅で筋トレをして、今年の2月から週に2回、ジムに通いました。半年経って、筋肉だけで3キロ増えました。ダンスを長年やっていて、『ロミオ&ジュリエット』の“死のダンサー”なんかもそうなんですが、立ち方、歩き方などにこだわって演じてきたので、踊らない作品の中でも、ダンサーとしての体のコントロールの仕方は、ものすごく生かされていると思っています。

空手も習いました。ケンシロウの動きは、ブルース・リーの「ジークンドー」だそうなんですが、アクションの渥美博先生から「殺陣をするにはまず空手をやるといい」と言われて始めました。いざやってみてわかったんですが、ダンサーがアクションをするとどうしても踊っちゃうんですよ。でも殺陣って踊りとは体の使い方がまったく違う。空手をやって、その違いを学べたことが大きかったです。

実は自主トレーニングに力を入れすぎて、歯が欠けてしまったんですよ(笑)。北斗神拳を伝承するケンシロウのように、僕も過酷なトレーニングを積んできた体で、稽古に挑んでいます。

そうやって作ってきた自分の体にケンシロウの魂を吹き込む。僕が演じる、大貫勇輔ならではのケンシロウとはなんなのかを突き詰めて行きたい。「大貫勇輔の演じたケンシロウは最高だったね」と言われたいです。

●原作の『北斗の拳』との出会いを教えてください。

19歳からお世話になっている整骨院の先生が、出会って最初の頃「これは俺のバイブルだから絶対読め」「ただの漫画じゃない。愛がテーマの物語で、お前はこれを読まなきゃいけない」って勧めてくれていたんですよ(笑)。僕は出演が決まってから読みましたが。

最初は「構図がすごいな」とか、「この体に自分はならなきゃいけないのか」とか、「すごく派手に人が死ぬな」とか、そういうちょっと面白いところに目が行きました。でも2回目に読んだときに、先生が言っていたように本当に「愛がテーマなんだな」と気づいて。

なぜケンシロウは戦うのか。仲間のため、ユリアのため、バットやリンのため、弱き者を守るため。そういう人たちと出会う中で、弱かったケンシロウの心がラオウを超えるほど強くなっていく。本当の強さに変わっていく。愛が人を強くする物語なんだと気づいて、深いなあと思いました。だからこそ普遍的な、世界中で今もなお愛され続ける作品なのかなと思います。

僕は基本的に漫画が好きでいろいろ読んでいるんですけど、やっぱり残っていく漫画、長く愛されている漫画って、面白いだけではなくて、後ろに深いメッセージが存在していて、だからこそ国を超え時代を超えて人々を魅了し続けるんだなと思うんですよ。『北斗の拳』もそういう作品なんだなと再確認しました。

●大貫さんが生まれる前に連載が始まった作品ですが、今の時代にも通じる普遍的なメッセージがある?

そうですね。それと同時に、『北斗の拳』のミュージカル化は、大正解だと思っているんですよ。音楽の力ってこんなにもすごいんだと。

ミュージカルの歌詞に、漫画の中のセリフにはないものがあるんですけど、それを見て「ケンシロウは確かにそう思っていたかもしれない」「こういう心情だったかもしれない」という新しい気づきがありました。歌によって登場人物の心情をより理解できるし、感情移入しやすくなっているんじゃないかと。タイトルを聞いて、多くの方がパッと思い浮かべる『北斗の拳』のイメージだけではない、血が通っている人間の物語なんだということが共感できるものになっていると思います。

これまでいろんなミュージカルに出させていただいてますが、あらためてミュージカルの強さに気づけた作品です。音楽に歌詞が乗ることでこんなにも伝わる、共感できるものがあるんだと本当に感じたので、すごいな、ミュージカルのパワーってと再認識しました。

昔、多くの人に愛されたものは時代を超える。原作と台本と音楽は間違いなく素晴らしいので、あとは役者たちがどこまで魅了できるか、リアルに生きられるか。原作のファンの方にも、原作を知らないミュージカル好きの方にも、絶対に楽しんでいただける作品にします。たくさんの方に観にきていただきたいです。


[プロフィール]

おおぬき・ゆうすけ
1988年8月31日生まれ、神奈川県出身。
17歳よりプロダンサーとして数々の作品に出演。2011年に『ロミオ&ジュリエット』で死のダンサーを務め、注目を集める。以降『キャバレー』『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』『メリー・ポピンズ』『王家の紋章』など数多くの舞台や、ドラマ・映画『ルパンの娘』に出演している。2022年3月18日に映画『KAPPEI』が公開予定。3月~6月に『メリー・ポピンズ』再演も控えている。

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[公演情報]

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
<東京>
2021年12月8日(水)~12月29日(水)
日生劇場
<大阪>
2022年1月8日(土)・9日(日)
梅田芸術劇場メインホール
<愛知>
2022年1月15日(土)・16日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール

原作:漫画「北斗の拳」(原作:武論尊 漫画:原 哲夫)
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻󠄀本知彦 顔安(ヤン・アン)
出演:大貫勇輔 平原綾香・May’n(Wキャスト) 加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト) 植原卓也・上田堪大(Wキャスト) 川口竜也 白羽ゆり 松原凜子 伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり) 福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト) ほか
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021


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