インタビュー & 特集

ダークな世界にみなさまを導きたい。『ジャック・ザ・リッパー』木村達成さん

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』で主人公・外科医ダニエルを、小野賢章とWキャストで演じる木村達成。「僕がダニエルを演じる以上『“僕の”ダニエル』でありたい」と語る木村に、本作への意気込みを語ってもらった。
撮影/増田 慶 文/横澤由香 ヘアメイク/齊藤沙織 スタイリスト/部坂尚吾(江東衣裳)

INTERVIEW & SPECIAL 2021 8/27 UPDATE

●お話を伺っている現在はお稽古の真っ最中。進み具合はいかがですか?

今は1幕のミザンスが終わって、2幕の中盤あたり…というところ。みんなでこのお話を“体感”している時間っていう感じですね。基本的に自分はもうフルスロットロルでぶつかっていってます(笑)。先輩方もたくさんいるので、みなさんどっしり受け止めて下さっています。

●木村さんが演じるのは外科医のダニエル。恋人であるグロリアの病を治療するために新鮮な死体を探し続け、ジャック・ザ・リッパー事件と関わってしまう人物です。

ダニエルはすごい素直で、ピュアだなぁって…でも僕がそれを体現しようとするとちょっと空回ってしまうところもあって。アプローチにはいろんな方法があると思うし、難しくない人には難しくないんだろうなぁとも思うけれど、自分にとってはすごく難しい役。無意識なんですよね。“ピュアで純粋な役”って意識してやるととても嘘っぽく見えてしまって、そうすると“変な人”に寄ってっちゃう。いやな言い方ですが、バカっぽくなっていってしまう危険な匂いがして……。だから常に客観性を持った上でダニエルとして説得力のある純粋さを自分に刷り込んでいく、という作業を重ねているところです。

●なるほど。もしかしたらダニエルが医者であるというところも、人間性の核として活きてくるのかもしれませんね。

そう。ダニエルには“良心”というものが常にある。これは「気づいたら善悪の区別がつかなくなってしまっている」という話ではないので…「気づいたら罪を犯している、自分の中にいた人が暴走している」っていう…そうですね、だからやっぱり“良心”。医者として、人間としての“良心”は、やはり重要な要素なんでしょうね。

●19世紀のロンドンという時代背景への意識は?

僕がダニエルを演じている以上「“僕の”ダニエル」でありたい。「ダニエル」だけにはなりたくないので…。もちろん時代の違いは意識の中にちょっとはありますけど、現代との明確な差は衣裳とか小道具とかセットが担ってくれるから、そこまで特別な意識はないですね。人として演じるだけというか。

●では木村さんから見た“人としての”ダニエルとは?

ウザい(爆笑)。さっきピュアって言ったけど、男から見ると「おおいっ!」って突っ込みたくなるタイプ。でも自分とも完全に似てないってわけではないかな。真逆ではないですね。

●できれば事件には関わらずピュアなままでいてほしい、小さな幸せを大切にしてと願わずにはいられない、誠実な男性ですよね。

でもこの作品、ホントにいろんなことが起きまくるから…もちろんダニエルに幸せになってほしいなって感情も持っていただきたいですけど、むしろその起きまくる状態にどんどん耐性がついて、「もっと何か起きろ」「何か起きろ」「もっともっと」って(笑)、踏みとどまれないほうの感覚でお客さんの気持ちも転がっていってくれると面白いですよね。
僕自身こういう世界、サスペンスものは大好き。もしこの物語をストレートプレイでやったらエゲつない作品になってしまうと思うんですけど、ミュージカルでやるからグロテスクばかりではないですし、“美しい演劇”としてお見せできると思います。でもね、歌できれいに取り繕うのではなく、やっぱりそこを含めてよりダークな世界にみなさまを導けるようなモノにはしていきたいですよね。きれいであり怖くもあり。その世界観に自然に誘っていける大きなアイテムとして歌があって、感情を高めてくれる音楽があって。背景を詳しく説明されていない部分も、音楽があることで無理なく理解できてその世界へと踏み込んでいける。ミュージカルでしか体感できないこの感覚を、僕らと一緒にお客様にも味わってほしいですね。スリリングなところを共有したいです。


本インタビューの完全版は、9月10日発売(予定)の『omoshii press』vol.16に掲載します。
ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は9月9日(木)から東京・日生劇場、10月8日(金)から大阪・フェニーチェ堺 大ホールにて上演いたします。
詳細は下記をご覧ください。

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』

東京公演/2021年9月9日(木)~9月29日(水) 
日生劇場
大阪公演/2021年10月8日(金)~10月10日(日) 
フェニーチェ堺 大ホール
作曲:Vaso Patejdl 作詞:Eduard Krecmar 
脚本:Ivan Hejna 演出: 白井晃
出演:木村達成 小野賢章 加藤和樹 松下優也 堂珍嘉邦 May’n エリアンナ 田代万里生 ほか
HP https://horipro-stage.jp/stage/jacktheripper2021/


衣裳/ニット¥135,300、トラウザーズ¥78,100 (すべてErmenegildo Zegna / ゼニア カスタマーサービス 03-5114-5300)


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