インタビュー & 特集

「エネルギッシュで歌やダンスが楽しめる作品に」廣瀬友祐さん×植原卓也さん

1983年に公開され大ヒットしたアメリカ青春映画『フラッシュダンス』が舞台化。プロのダンサーを夢見る女性アレックス(演:愛希れいか)と彼女を取り巻く人々の生き様を描く。出演する廣瀬友祐さんと植原卓也さんにお話をうかがいました。
(撮影:藤記美帆 文:臼井祥子)

INTERVIEW & SPECIAL 2020 8/10 UPDATE

●映画『フラッシュダンス』をご覧になった感想は?

植原 夢と希望のある物語ですよね。今の状況下で、希望を持たせてくれる素敵な作品に出演できることがうれしいです。作品全体についてはそんな風に思っています。僕の役どころについていうと、僕の役は映画には登場していないのですが、この人がモチーフになっているのかなって思わせる登場人物はいます。その人は「これはひどいな、悪いヤツだな」って思いました。

廣瀬 映画はダンスと音楽が印象的でミュージックビデオを見ているような感覚もありました。主役のアレックスを取り巻く友情や恋愛、師匠のハンナの愛情などが描かれているんですけど、魅力的な楽曲とインパクトのあるダンスシーンの表現が、当時のパイオニアというか、これだけ有名な作品になった要因なんだろうなと思いました。そんな名作の日本初演に携われることはとても幸せです。

植原 主人公のアレックスが、エンターテイメントの道に進みたいと思ったり、オーディションに緊張したりとかって、若い頃の自分に経験のあることなので、リアルに想像できました。

廣瀬 僕は学生の頃、サッカー選手になりたかったんですよ。怪我で挫折してしまったけど夢を追いかけてました。その後スカウトされて役者になったんですが、職種は違っても、目標に向かってまっすぐ突き進む一生懸命な姿は美しいなって思うんですよね。そういう思いをこれからも忘れちゃいけないなって、この映画を観てあらためて思いました。

●廣瀬さんはスカウトでこの世界に入ったんですね。

廣瀬 そうなんです。それで気がついたら12年。

植原 あっという間だねえ。

廣瀬 卓也(植原)はもっと長いでしょ?

植原 うん。子どもの頃にダンススクールに通ってて今の事務所に入って、成長してから「僕、アミューズにいるんだ」って気づいたくらい、よくわかっていなかった。今冷静に考えると、親って大きいな、親がどうしてくれたかで自分の人生変わってたなあ、本当にありがたいなって思うよね。

●廣瀬さんと植原さんが最初に共演したのは?

廣瀬・植原 テニス(ミュージカル『テニスの王子様』)です。

植原 チームも一緒だったよね、四天宝寺A。

廣瀬 僕はあれがデビュー作。2008年の年末でした。

●当時のことを覚えていますか?

植原 いや、あんまり覚えていないです。もちろんチームメイトだったことは覚えてるけど細々としたことは…。

廣瀬 僕は覚えてるよ。一時期卓也のモノマネが流行って。

植原 それは封印してほしい(笑)。だから今日ずっと言ってたんだよ。

廣瀬 恥ずかしいって?

植原 そう。思い出すと恥ずかしい。俺はなんかそういうモノマネしたくなるようなポジションだったんだよね。

廣瀬 (笑)。四天宝寺Aは、不思議なバランスのとれたチームで、真面目だったよね。

植原 まあそうだね。俺一個だけ覚えてるのは、ホテルの部屋で急にチームのみんながお芝居の練習始めたの。

廣瀬 へえ? エチュードしたってこと?

植原 覚えてない? 俺はそれが恥ずかしすぎて入れなかったんだけど、ヒロ(廣瀬)とかはガチでやってた。

廣瀬 俺やってた? なんか恥ずかしいんだけど(笑)。

植原 そう。良(平野 良)くんとかガチでやってた。ホテルの一室で急にエチュードしようかってなったんだよ。良くんが率先してやってみんなが付いていって、若いなりのすごい真面目さで。でも俺は本当になぜかわからないけど入れなかった。あー始まっちゃった…って思って見てた。

●そこから共演は?

廣瀬 『テニミュ』の後はしばらくなくて、ミュージカル『黒執事』で久しぶりに共演しました。それから『るろうに剣心』があって、今回ですね。

●お互いの変化を見てきてどうですか?

廣瀬 『テニミュ』に出てた頃の卓也は、僕らよりも経験があった分オーラみたいなものがあった。でもやっぱり若かったから今振り返ると未熟で恥ずかしくなる思い出もあります。そういう時代を知っているから、共演してなかった時期にいろんなものを感じ取って、いろんなことに苦しんで、頑張ってきたんだろうなあって。お互いそうだと思うんですけど、久しぶりに共演すると考え方とかも変わってるんですよね。それだけ自分たちは歩んだ時間で変化を受け入れ、もがきながらも前に進んできたんじゃないかなって思います。

植原 もちろん、どういう活動をしてきたのか僕も知っているし、いろんな経験を経て今に至っているんだってことは、自分自身もそうだからよくわかります。でもそうやって振り返れる10年間があるのはありがたいことだよね。本当に素敵なことだと思う。

廣瀬 そう思う。先輩役者とかが何十年来の付き合いだよって言っているのをすごいなって思ってたけど、自分たちもまず10年経ったし、デビューした頃から知ってる一人とこういう話ができるってことがうれしい。

●10年後は『フラッシュダンス』も振り返れる作品になりますね。

植原 そうですね。

廣瀬 なんとか10年後もこの仕事をやっていたいですね。

●最後に意気込みなどをお願いします。

廣瀬 エネルギッシュで歌やダンスなど楽しめる要素がいっぱいある作品です。愛希れいかさんが演じるアレックスを筆頭に彼女を取り巻くメンバーも個性豊かで、間違いなく楽しい作品になると思います。舞台が思うようにできなかった期間を経て無事に幕が開いたら、お客様も僕らも「会いたかった」「観たかった」思いをお互いにぶつけ合い噛み締められる時間になったらうれしいです。

植原 ありがたいことに、この状況下にぴったりの、夢に溢れた希望を持たせてくれるような作品に出演させていただきます。お客様に楽しんでいただける舞台になるように願いを込めて全力で取り組みたいです。幕が開いてお客様と僕らの心が一つになる瞬間が、何よりハッピーな時間になるかなと今から楽しみにしています。

[公演情報]

ミュージカル『フラッシュダンス』
東京 2020年9月12日(土)~ 9月26日(土) 日本青年館ホール
大阪 2020年10月8日(木)~ 10月11日(日) 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ

原作:トム・へドリー&ジョー・エスターハス作
パラマウント・ピクチャーズ映画『FLASHDANCE』
脚本:トム・へドリー(映画『FLASHDANCE』)&ロバート・ケイリー
音楽:ロビー・ロス
作詞:ロバート・ケイリー&ロビー・ロス
日本版脚本・訳詞・演出:岸谷五朗

出演:愛希れいか 廣瀬友祐 桜井玲香 福田悠太(ふぉ~ゆ~)/植原卓也 Dream Shizuka 石田ニコル なだぎ武 松田 凌 大村俊介(SHUN) 秋園美緒/春風ひとみ 他

公式サイト:http://flashdancethemusical-jp.com/


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