インタビュー & 特集

刺激的でディープな作品に。朗読劇『ノンセクシャル』相葉裕樹さん×鯨井康介さん×相馬圭祐さん

相葉裕樹さん、鯨井康介さん、相馬圭祐さんが出演する舞台『ノンセクシャル 』は、新型コロナ感染症対策のために上演を来年秋まで延期。6月14日〜17日に朗読劇としてリーディング動画を配信することになりました。延期決定前の3月下旬、3人に本作への思いやお互いの印象の変化などさまざまなお話をうかがいました。
(撮影:泉山美代子 文:臼井祥子)

INTERVIEW & SPECIAL 2020 6/12 UPDATE

──仲のいいお三方が共演することになりましたが、きっかけは?

鯨井 相葉さんが猟奇的な役をやりたいって言ってたんですよ。
相葉 きっかけ、そこだっけ?
鯨井 そこでしょ? やりたいって言ってたじゃん。
相葉 それもあるけど、この二人(鯨井と相馬を指して)とやりたかったの。

──相葉さんがおふたりとやりたいと言って始まった企画なんですか?

相馬 (相葉と)一緒にやりたいねとはずっと言ってたんだよね。
相葉 そう。それで鯨さん(鯨井)とも一緒にやりたいなって話をしていて。
鯨井 そうこうしてるうちに、僕ら(鯨井と相馬)が『怜々蒐集譚Reirei Syusyu Tan』で共演して。
相葉 じゃあ3人でやっちゃおう的な話で、そこに、さかいかなさんと松村龍之介さんが加わって、5人でのお芝居になりました。

──『怜々蒐集譚』は、鯨井さんと相馬さんが出演、相葉さんも映像で出演されました。

鯨井 僕と相馬さんはそこで初共演で、まあ共通に相葉さんと仲がいい。僕らは相葉さんを中心に回っているんです。
相葉 なんだそれ(笑)。そんなことはないです。
相馬 でもまあそうなんです。だから(座り位置も)相葉くんを中心にしてるんですけど。
鯨井 それで3人でやりたいねって話になって、スタートしたんです。

──振り返ってみると相葉さんと鯨井さんはミュージカル『テニスの王子様』で一緒にラケットを振っていて。

鯨井 そうなんです。

──そして相葉さんと相馬さんは『侍戦隊シンケンジャー』で一緒に。

相葉・相馬 地球を守っていました。

──鯨井さんもゲストで出演されていましたよね?

鯨井 はい。僕も地球を守っていました。
相葉 守ってはないよね。
鯨井 守られてました。保護対象でした。

──そう考えるとけっこう長いお付き合いですね。

相葉 そうですね。
相馬 15年くらい?
鯨井 相葉さんが17、8歳の時からですね。

──その間、お互いの印象は変わりましたか?

鯨井 僕が知ってる相葉さんって、ちょっと天然な線の細い王子様でしたから。それがしばらく見ないうちに体も大きくなって男性的な雰囲気を纏っていったんですよね。「あ、相葉さん大人になったんですね」って、勝手に外野として、大きく変わった点だなって思います。さらに今回の舞台では女性に襲われる場面もあって。
相葉 ありますね。きれいな僕でいたかったんですけど。
鯨井 ずっと王子様だもんね。
相葉 そうなんだよ。ずっと王子様をやってたんだよ。
鯨井 それは猟奇的な役もやりたくなるよね。
相馬 僕はあんまり出会った時から変わった印象はないなあ。共演してなくても飲みに行ったりしてたし、感覚が麻痺してるのかも。確かに体はでかくなったよね。昔は「太れない太れない」って言ってたのに。
相葉 一緒に体重を増やす競争をしてたよね。
鯨井 へえ!
相馬 今ではすごくがっしりして。身体も役者としても大きくなって。
相葉 いやいや。とんでもないですよ。
鯨井 どんどんですよね。
相馬 どんどんですね。
相葉 なんなんだよ、お前ら(笑)。
鯨井 この舞台、相葉さんしか出ていないんじゃないかみたいなこともありましたよね。30人くらい出てるはずなんだけど相葉さんの印象が強くて。
相葉 (相葉の舞台を)見に来てないでしょ、あなた(笑)。
鯨井 見に行ってないけど(笑)。
相葉 この15年間一回も見に来てない。
鯨井 一回もないですね。相葉さんは僕の舞台見ました?『怜々蒐集譚』だけですよね? あれは自分も出てるから。
相葉 いやいや見てる見てる。
鯨井 何見てる?
相葉 『DEAR BOYS』(ニコニコミュージカル#005『DEAR BOYS』 )
鯨井 (笑)。今ね、仲のいいお三方が、みたいなインタビューの始まりでしたけど、御察しの通り別に仲良くないんですよ(笑)。この男(相馬)なんて全然返信してこないんですよ。
相馬 連絡返さないんです。電話も出ない。
鯨井 電話しても折り返さないよね。
相葉 なんなの? それはあれなの? 人を選んでるの?
相馬 ううん。誰にも。だって相葉さんにも出ないでしょ。
相葉 出ない出ない。
相馬 親ぐらいじゃない? 出るの。何かあったかなって。
鯨井 まあ人を選ばれてもやだけどね。

──鯨井さんの印象はいかがでしょう?

相葉 テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)当時から、うまいなこの人、頭一個抜けている印象はあったので。
鯨井 うまいって何について?
相葉 何が欲しいの?
鯨井 いろいろあるじゃない? 料理とか?
相葉 全部。歌もダンスも芝居も。
鯨井 いやいやいやいや。そんなことない。
相葉 「テニミュ」でヨーイドンでスタートして、同じチームの中でも、同い年で高校2年生だったけど、ちょっと「大人です、俺」みたいなところは当時からあったよね。
相馬 へえー。
相葉 上手だなとは思ってたけど、テニミュの後の仕事は見ていないけど、いろんな人から鯨ちゃんの話は聞くわけ。「あの人すごいよね」「本当に器用だよね」。それを聞いて周囲の先輩方からもそう評価される人なんだなって思っていた。
相馬 僕は鯨井くんと知り合ったのは『怜々蒐集譚』だけど、その前に一度知り合い未遂があったんだよね。
鯨井 すれ違いを一回挟んでますね。
相馬 お話はいろんな方から聞いてて、相葉さんからも聞いてた。それで現場一緒になったら本当にうまいじゃないですか。すごい役者さんだなって。でも飄々としてるっぽいけど真面目だなって思いました。フラットなまま舞台上に来そうな感じだけどしっかり緊張してるんですよ。本番前にしっかりウロウロしてる。僕もウロウロするんだけど、そういう真面目さが素敵やんって。
相葉 鯨さんも緊張するんだ?
鯨井 する。セリフを返しながらウロウロウロウロしてる。
相馬 やるよね。その時共演した後輩が本当にそのままパーっと行くやつだったから。ふたりで「ああいう風になりたいね。うらやましいね」って話してた。
鯨井 「俺らにはムリだよね」って。
相馬 相葉さんそういうタイプでしょ?
相葉 いやいやそんなことない。僕も割とブツブツ言ってるタイプだよ。
相馬 ほんと? じゃあ3人でブツブツ言ってるのか。さかいさんと松村さんに「あいつらうるせーんだよ」って思われるかも(笑)。

──相馬さんについてはいかがですか?

鯨井 僕もウロウロしてる男だなと(笑)。僕のほうこそ噂は聞いていましたし、すごく仲のいいやつから「相馬圭祐はいいよ」って聞いていたから、共演をすごい楽しみにしていたんです。だから仲良くなれてうれしかった。相葉さんと相馬さんには共通点があると思ってるんですよ。真ん中に立ってる姿が際立つふたり。それがすごく好きなんです。相馬さんの立ち方、立ってる時の雰囲気にすごく魅力を感じていて、だからまた共演できてすごくうれしいです。なのに連絡は返してくれない。一方通行な思いだなと思っています(笑)。
相馬 (笑)。
相葉 『シンケンジャー』で出会ってから、年々影が濃くなってるなという気がしています。
相馬 と言いますと?
相葉 いい意味で闇が深くなってるなと。闇に突き進んでいってるイメージがある。自ら進んで闇と共に生きている。
鯨井 悪い意味じゃなくて?
相葉 そう。ネガティブな意味じゃなくて、そういう影のある役者さんになっている。深みが増してるよね。
鯨井 それいいね!
相葉 「陽」ではないじゃない?
鯨井 ウンウン。
相葉 陽の人には出せない雰囲気、独自のラインを持っている。『シンケンジャー』の時はそこまでなかったんですよ。
相馬 (『侍戦隊シンケンジャー』で演じた梅盛源太/シンケンゴールド役は)陽のキャラだったしね。
相葉 そう。
相馬 あの頃は舞台挨拶とかでバンバンボケてたし、関係ない『プリキュア』の話とかしてた。信じられないよね。
鯨井 信じられない。今は全然ボケないよね。喋んないし。
相葉 ボケないの? 無口になった?
相馬 無口にはなった。
鯨井 無口っていうか、必要以上には喋りませんって感じ。飲みに行くとけっこうあれだよね。
相馬 大人数が苦手。
相葉 デビュー当時のキャラクターを今はもう演じられなくなったんじゃないかなって。
相馬 100パー(%)演じられないよ。
鯨井 すごいね。そういう意味では一番変わってるんだろうね。
相葉 もともとそういう素質を持っていたんだろうけど、色濃くなってきたんだろうね。

──それは『ノンセクシャル 』という作品には合うのかも?

相馬 合うと思いますよ。
相葉 逆に15年前だったら演じられないと思う。間違いない。

──作品の印象を教えてください。

鯨井 正直に言えば難しいなと。人間のセクシャルな部分を「ノンセクシャル 」とか「アセクシャル」とかカテゴライズしていくときに、これだけいろんなものがあるんだと僕は知らなかったし、今回、原作では女性で書かれているものを男性にしているし、さらにそこからもう一歩深いところで切った張ったがあるから…複雑な話ではある。難しいと思う。
相葉 僕も「ノンセクシャル」という言葉があることをこの作品で知ったんです。現実にそういう方がいるんだけど、僕にはまったく未知の領域だから、まず何から始めたらいいんだろうって。
鯨井 原作が書かれたのは1998年。その頃から比べたら明らかにそういうことへの理解というか、認識が広がっているじゃないですか。だから今の僕らがどう表現しても、原作当時の苦しさとは違うのかもしれないとも思いますし。
相馬 しかも僕らはそれぞれ二役ずつWキャストで演じるんだよね。
相葉・鯨井 うん。
相馬 僕も今、ふたりが言ったのと同じで、この作品は難しいの一言に尽きるんですよね。実際に稽古で自分の言葉で発して、ノンセクシャルとかアセクシャルの人の役になってセリフを言ってみないと何もわからない。
相葉 本当にナイーブな題材だなって思う。
鯨井 さっき演出の西沢栄治さんと話してたんだけど、探求していくこと、わからないってことが出発点ではあるよね。わからないことは悪ではなくて、どれだけ考えてもわからないのかもしれないけど、カッコつけて「俺たちの答え」っていうのはやめたほうがいいかなって。だからすごく探求していく時間になるんじゃないかなと思います。

──そんな作品に挑む意気込みをお願いします。

鯨井 難しい作品だと思っていますけど、純粋に僕としてはこの3人で共演できるのはうれしいですし、舞台上で言葉を交わせるのが楽しみでもあるので、その空気感も感じていただけたらうれしいなと思います。精一杯頑張らせていただきますので、よろしくお願いします。
相馬 生きるために必死で仕事をしてるので、生きるために必死で仕事をする30代男性たちを見に来てもらえたらうれしいです。女性も、20代の男性も出ます。僕は誠心誠意やるだけなので、ぜひ見に来てください。
相葉 僕はストレートプレイに出るのが約6年ぶりなんですよ。そういう意味でもあらためてお二方の芝居を間近で見られるのは楽しみですし、刺激的だなと思います。もちろん内容も刺激的でディープなものになります。誰も見たことがないものを作れたらいいなと思っていますので、楽しみにしていてください。

[公演情報]

朗読劇『ノンセクシャル』(リーディング動画配信)
6月14日(日)・6月16日(月)・6月17日(火)

原案:森奈津子「ノンセクシュアル」
脚本:潮楼奈和
上演台本・演出:西沢栄治
出演:相葉裕樹 鯨井康介 相馬圭祐 さかいかな 松村龍之介

Webマガジン「ノンセクシュアル」:https://note.com/zuu24
ノンセクシュアル公式サイト: https://www.zuu24.com/non-sexual
森奈津子芸術劇場twitter:https://twitter.com/mngg_zuu

Zu々公式サイト:www.zuu24.com/
Zu々オンラインショップ:https://shop.zuu24.com/
Zu々twitter:https://twitter.com/zuu24com

<チケット購入> 
配信会社SPWN を通じての視聴となります。 SPWN https://event.spwn.jp/account へアクセスし、アカウント登録(無料)後、下記へアクセスしご購入ください。 すでにSPWNのご利用IDを取得されている方は下記へ直接お進みください。

6月14日(日)チケット https://event.spwn.jp/events/200614-nonsexual

6月16日(火) チケット https://event.spwn.jp/events/200616-nonsexual

6月17日(水) チケット https://event.spwn.jp/events/200617-nonsexual

<配信日時>

6月14日(日)14時~ ♧クローバーVer,   18時~ ♤スペード Ver,

6月16日(火)14時~ ♤ スペード Ver.   21時~ ♧ クローバー Ver,

6月17日(水)14時~ ♧ クローバーVer,   21時~ ♤ スペード Ver

,♤ スペード Ver, 瑛司:相葉裕樹 蒼佑:鯨井康介 侑李:相馬圭祐
♧ クローバーVer, 瑛司:相馬圭祐  蒼佑:相葉裕樹 侑李:鯨井康介

<配信視聴チケット 全8種類>

1) ♤(スペード)バージョン   視聴のみ  4200円
2) ♧(クローバー)バージョン  視聴のみ  4200円


3) ♧(クローバー) ♤(スペード) 2バージョン 視聴のみ 8200円  4) DVD (非売品:イメージ版、インタビュー版) 付き    ♧(クローバー) ♤(スペード) 2バージョン 視聴  12000円 
※3)4)の2バージョンの割引チケットは、同日に両バージョンを見る場合に限定されます。

5)DVD付き( 非売品:イメージ版) ♧(クローバー) バージョン視聴   6200円 (DVD送付代込み)
6)DVD付き(非売品:インタビュー版) ♧(クローバー) バージョン視聴  6200円 (DVD送付代込み)
7)DVD付き ( 非売品:イメージ版) ♤(スペード) バージョン    6200円 (DVD送付代込み)
8)DVD付き (非売品:インタビュー版) ♤(スペード) バージョン   6200円 (DVD送付代込み)


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