インタビュー & 特集

「海宝直人CONCERT『I hope.』」~このコンサートのテーマは「ミュージカル・ヒストリー」です

「FNSうたの夏祭り」で昆夏美さんと共に「世界が終わる夜のように」(『ミス・サイゴン』より)を歌い、圧倒的な歌唱表現力を視聴者に強く印象付けた海宝直人さん。2020年にはその『ミス・サイゴン』クリス役、さらに『アナスタシア』ディミトリ役の出演も発表され、今もっとも注目されるミュージカル俳優の一人です。
海宝さんの歌唱力を余すところなく堪能できる待望のコンサート「海宝直人CONCERT『I hope.』」が8月10日、11日の2日間、オーチャードホールにて開催! コンサートについて、そして、現在全国5都市公演に出演中の『レ・ミゼラブル』マリウス役について、お話を伺いました。(取材・文/大原 薫、写真/増田 慶)

INTERVIEW & SPECIAL 2019 8/1 UPDATE

海宝さんがマリウスを演じるのは2015年、2017年に続いて3度目。海宝さん、内藤大希さん、三浦宏規さんのトリプルキャストだが、「三者三様」のマリウスに仕上がった。「大希が2017年に初めて加わったときは刺激を受けたし、宏規は若くてピュア。初々しさってマリウスに必要な部分だけど、本物の若さを前にして僕が初々しく見せるのも違うと思ったんです。今回でマリウス役は最後という気持ちでいるのもあって、自分が感じるものを本当にシンプルに演じたいと思いました」

革命を志す青年マリウスは、主人公ジャン・バルジャンが娘として育てるコゼットと恋に落ちたことで大きく心を揺らす。「マリウスの最初の登場のシーンではアンジョルラスと同じ熱量で革命への意欲に燃えていますが、その直後にコゼットと出会ったことがマリウスには衝撃だったんでしょうね。その後、マリウスの意識は常にコゼットに引っ張られているんです」

結局革命は失敗し、仲間たちが全員亡くなってただ一人生き残るマリウス。仲間を想って歌うナンバー「カフェソング」では「罪悪感や生き残った悲しさ、苦しさ……、いろんな気持ちがごちゃごちゃになってカオスな状態」に。苦しみに沈むマリウスがコゼットの愛により立ち直ろうとする姿が、次の「マリウスとコゼット」というナンバーで描かれる。「マリウスにとってコゼットの存在が救いというか。コゼットを守っていくことが自分が生きている理由なんだ、というところにたどり着くんだろうなと思います。場面的には短い時間ですが、僕としては相手からもらえるものに集中して演じようと思っています」
海宝さんは『レ・ミゼラブル』という作品に「マリウスの成長物語」を確かに息づかせた。

『レ・ミゼラブル』全国5都市公演に合わせて、海宝さんが今年1月にウォルト・ディズニー・レコード社から発売したメジャーデビューアルバム『I wish.I want. ~NAOTO KAIHO sings DISNEY』のリリースイベントを各都市で開催している。「こういう機会に少しでも歌を聞いていただいたり、皆さんと直接交流できる機会があるのは嬉しいなと思います。ぜひ、各地で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!」と意欲を見せる。

ドラマティックな歌声が多くの人の心をとらえる海宝さん。8月には待望のコンサート「海宝直人CONCERT『I hope.』」を開催! 今回のコンサートのテーマは「ミュージカル・ヒストリー」。「ミュージカルの歴史をたどりながら、名作のエピソードと共に名曲を聴いていただくコンサートにしたい」と情熱を込めて語る。

毎回コンサートの選曲は海宝さん本人が行っていて、楽曲のチョイスにも海宝さんの個性がうかがえそう。歌う予定の楽曲は、『マイ・フェア・レディ』から「君住む街で」、「『美女と野獣』から「愛せぬならば」、『ウィキッド』の「Defying Gravity」など。「ロンドン産のミュージカルや最新作も歌いますが、サプライズにしたいので曲名は秘密で(笑)」。選曲の基準はオーチャードホールに相応しく「美しく響く」ということ。「僕のいろんな声も聴いていただけるかなと思います」
なお、10日のトークコーナーへのスペシャルゲストとして、吉原光夫さんが出演するのも楽しみなところだ(11日のゲストは未発表※8月10日追記 11日のゲストは昆夏美さんに決定です)。

最後に今回のコンサートで特別に企画していることを聞いた。「今、オープニングでやろうとしていることがあるんです。あと、絶賛練習中な○○○もあります(笑)! 僕が目指しているのはミュージカルの魅力をぎゅっと濃縮したコンサート。今まで歌ったことのない楽曲も結構歌う予定です。ぜひ楽しみにしていただければと思います」

★オモシィからのお知らせ★こちらの海宝さんインタビューのロングバージョン&写真別カットを掲載した「omoshii Press」(オモシィ・プレス/タブロイド判)が近日発売! 詳細はツイッター、およびこちらのWEBマガジンにてお知らせいたします。お楽しみに! ※8月10日追記 本日10日発売です!! お取扱店:HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE、帝国劇場、紀伊國屋書店新宿本店、三省堂書店池袋本店、八重洲ブックセンター本店、ジュンク堂福岡店(近日入荷)、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店(近日入荷)、HMV&BOOKS online ※※8月12日追記 お詫びと訂正/『オモシィ・プレス』海宝さんのインタビューのスタッフクレジットが間違えておりました。正しくはWEBと同じく、取材・文/大原薫さん、写真/増田慶さん です。関係者の皆様にご迷惑をお掛けしましたこと深くお詫び申し上げます。

【プロフィール】
海宝直人(かいほう・なおと)
1988年7月4日生まれ、千葉県出身。1996年、劇団四季『美女と野獣』チップ役でデビュー。近年の主な出演作に『レ・ミゼラブル』マリウス役、『アラジン』アラジン役、『ライオンキング』シンバ役、『ノートルダムの鐘』カジモド役、『ジャージー・ボーイズ』ボブ・ゴーディオ役、音楽劇『道』イル・マット役、『イブヴ・サンローラン』イヴ・サンローラン役など。2018年5月~7月『TRIOPERAS』でロンドン・ウェストエンドデビューを果たす。現在は、2019年4月~9月『レ・ミゼラブル』全国5都市公演にマリウス役で出演中。2019年12月『ロカビリー☆ジャック』ビル・マックロー役、2020年『ミス・サイゴン』クリス役。『アナスタシア』ディミトリ役(東京公演のみ)で出演予定。8月3日(和光)、8月10・11日(東京)、10月19日(横浜)、11月3日(市川)にてソロコンサート「海宝直人 CONCERT 2019『I hope.』」を開催 。10月11日〜14日『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』に出演。また、自身がボーカルをつとめるバンド「シアノタイプ」の初めてとなるアルバムを10月9日にリリース予定。


<公演情報>
海宝直人 CONCERT 2019『I hope.』
2019年8月3日 和光市民文化センター
2019年8月10日~11日 Bunkamuraオーチャードホール
2019年10月19日 神奈川県立音楽堂
2019年11月3日 市川市文化会館 大ホール
出演:海宝直人 スペシャルゲスト:吉原光夫(8月10日)
音楽監督:森亮平
お問い合わせ:チケットボード 03-5561-9001(平日10:00~18:00 ※土日祝休)

 


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