インタビュー & 特集
mag12連動企画 「原作と史実の両側から晴明の魂を吹き込む」ミュージカル『陰陽師』~平安絵巻~良知真次さん
中国の本格幻想RPG「陰陽師」を原作にした舞台、ミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜のプレビュー公演が3月9日より東京・日本青年館ホールで上演中。稽古終盤の2月下旬、稽古場で、主演を務める良知真次さんにお話を伺った。
(撮影/熊谷仁男 文/臼井祥子)
INTERVIEW & SPECIAL 2018 3/11 UPDATE
●いよいよ稽古も佳境ですが、稽古場の雰囲気はいかがでしょうか。
10代から34歳まで、僕が最年長ですが、幅広い年代の役者がいるんですが、30歳を超えている人たちもフレッシュ感を持っていますし、若い子も真面目で責任感を持って取り組んでくれているので、ちょうどいいバランスを保ちながら稽古ができていると思います。
カンパニーのチームワークが良くて一つにまとまっていると、それが舞台に生きてくるんですよ。生でやる以上必ずハプニングは起きますし、そういうときにそれをピンチと捉えるかチャンスと捉えるか、生かすも殺すも僕ら役者次第。みんなが自然と一つになっていれば、何が起きても方向性を間違わないでいられると思います。
●そのチームを引っ張る座長が良知さんですね。
僕はあまり引っ張るタイプではないんです。僕が主演をやらせていただくときは、みんなが気持ちよくできて、この作品をやったことで引き出しが増えるとか、次に進めるようになるとか、そういういい結果につながるといいなと思って、取り組んでいます。
●晴明の役作りはどのようにされていますか?
誰もが知っている晴明ですが、原作は中国のゲームなので、少し視点が違う感じです。2.5次元の場合、原作という答えがあるから、絶対条件として原作から学ぶことが必要なんですが、そのキャラクターが実在した歴史上の人物の場合は−−以前別の作品で坂本龍馬を演じたときもそうだったのですが−−、歴史や文化なども勉強しています。そうやって実在した晴明の魂を吹き込んでいますね。特に平安時代はそういう魂を懸けた時代だったと思うので。
●東京の後、中国でも上演されますね。
中国で製作発表をやったんですが、皆さんとても楽しみにしてくださっているんですよ。原作は本当に愛されている作品ですし、日本の2.5次元舞台のこともすごく愛して受け入れてくださっているなかで、僕たちが中国3都市で上演できることは、役者としてとても幸せなことだと思います。
ミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜は、3月9日より、東京・日本青年館ホールにてプレビュー公演がスタート。3月30日より中国3都市で上演されます。
(『omoshii mag』vol.12(3月23日発売)に、稽古場レポートと、良知真次さん、三浦宏規さんのミニインタビューを掲載。合わせてお楽しみください!)
[プロフィール]
良知真次
らち・しんじ
1983年3月16日生まれ、東京都出身。最近の出演作は超歌劇『幕末Rock』、ミュージカル『さよならソルシエ』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』など。
[公演データ]
ミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜
原案/本格幻想RPG「陰陽師」より (NetEase Inc./All Rights Reserved)
演出·脚本·作詞/毛利亘宏
音楽/佐橋俊彦
振付/本山新之助
出演/良知真次、三浦宏規、伊藤優衣、舞羽美海、矢田悠祐、君沢ユウキ、遊馬晃祐、平田裕一郎、内海啓貴、片山浩憲、七木奏音、門山葉子、佐々木喜英 他
プレビュー公演
[東京公演]2018年3月9日(金)~3月18日(日) 日本青年館ホール
お問い合わせ:ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00~18:00)
本公演
[深セン公演]2018年3月30日(金)~4月1日(日) 深セン保利劇院
[上海公演]2018年4月7日(土)~4月15日(日) 虹橋芸術センター
[北京公演]2018年4月20日(金)~4月22日(日) 北京展覧館劇場
お問い合わせ:ネルケチャイナ( infor@nelke.cn )