インタビュー & 特集

『月影花之丞大逆転』大阪公演直前、古田新太と阿部サダヲの笑い溢れる会見

見た人は幸福になると言われる黄色い新幹線「ドクターイエロー」から着想を得た劇団☆新感線の新シリーズ、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』(タイトルのYellowと新感線の間は雷マーク。以下同)。2月26日~4月4日の東京公演を終え、4月14日に開幕する大阪公演直前に、古田新太と阿部サダヲが会見を行った。日々変化する舞台に友人から「ズルイ」と言われたという古田。「本番も飽きない」と笑顔が絶えない阿部。舞台の楽しさが伝わってくる会見の模様をお届け!(取材・文/小野寺亜紀)

INTERVIEW & SPECIAL 2021 4/13 UPDATE

いつもは100人規模のカンパニーで作品を創り上げる劇団☆新感線が、コロナ禍で「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を模索。JR新幹線を点検・診断する「ドクターイエロー」にちなみ、「Yellow/新感線」として新たに走り出した。

11人という少人数で組まれたキャストは、主演の看板俳優・古田新太、同劇団に5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加のジャニーズ事務所所属・浜中文一、元乃木坂46の西野七瀬に加え、劇団員から6名、そしてベテラン女優・木野花という布陣。抱腹絶倒の笑いに溢れた新作だが、東京公演は「演劇の力」「劇団の力」に感動したという感想もあがってきたという。

古田 「楽しかった」と非常に評判がいいんだけど、ひとつ不思議な現象なのが、ご覧になられた年齢高めの女優さんが必ず泣く。やっている僕らもなぜだか分からないのですが、木野さんの意味のない説得力が素晴らしいんだと思います。みんな「勇気づけられた」「浄化された」と。
阿部 「元気になった」と言ってくれるのが一番嬉しいです。ただ、劇団ってこういうもんだと思ってほしくないというか、こんな(劇中に登場するような)劇団は無いですので!(笑) だけどこの舞台を観て、芝居を始める人がいてもいい気がします。

1996年、2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品。かつて木野が『花の――』で怪演したテンションの高い月影花之丞が再び登場し、彼女が座長を務める劇団での歌あり笑いありの物語が展開する。『花の――』では超人気ミュージカルを匂わせるメロディをバックに役者たちが熱演するなど、名作へのオマージュが詰め込まれていたが、今作もそうした笑いが満載、強烈なキャラクターが多数登場する。

古田 僕の役柄は劇団の貫禄がある新人。月影先生がメチャクチャやっていて、劇団の新人の(阿部)サダヲくんと僕が、おさめにかからないといけないという…。そんな劇団はつぶれちまぇ!って感じですが(笑)。ストーリーを話してもいまいちパッとしないです。
阿部 本編の役どころは一応保険の外交員ですが、劇中劇のほうが多いので、そっちを楽しんでいただいたほうがいいですね。
古田 7割が劇中劇。劇団員が舞台上で、延々稽古しているのを見せていく。楽しさ的には『花の紅天狗』をもっと凝縮したような形で、煮詰めて、味が濃くなっています。いろんなオマージュを掛け合わせたために、なんのオマージュだか分からなくなっている感じ。あるミュージカルシーンのはずが、途中から「曲変わってるじゃん!」というような(笑)。新旧織り交ぜているので、全部のオマージュが分かる人はいないと思いますね。
阿部 いや~、面白いですよ。以前に新感線の『レッツゴー!忍法帖』に出させてもらって、こういうのをやりたいと言っていたけれど、それぐらいのバカバカしさで、何も考えずに観られると思う。東京公演の初日から、いのうえ(ひでのり)さんがずいぶんオマージュを付け加えてきて、よく分かんないモノ真似とかも入っているので、ぜひ観ていただきたいです。

木野と初共演の阿部は、日々彼女の芝居に驚かされるという。

阿部 東京公演では毎日違うんでびっくりしましたね。同じ人かなと思うぐらい違う日もあって(笑)。そこまで突っ走れるって、尊敬できる先輩です。古田さんがすごく対応してくれるので、僕はそれを見ていて楽しく、本番もずっと飽きないです。
古田 我々は同じことをしたい、同じ台詞を言いたいんだけど言わせてくれなくて、断ち切るしかない!みたいな(笑)。
阿部 古田さんは(木野さんを)分かっていて、進めてくれるから嬉しいです。
古田 僕は司会です(笑)。
阿部 そう、古田さんが何か言ったら、木野さんが「その通り」みたいな。そんな台詞はどこにもないんですが。その時間を普通に楽しんでます。
古田 僕の友達で1回観て面白かったから、3回来たやつが二人いるけど、「ズルイ」って言ってました。違いすぎるから(笑)。
阿部 僕の娘は2回観て(内容が)分かった、って言ってました(笑)。

二人は舞台では7年ぶりの共演。お互い役者として信頼し合っていて、今回のような“間”が大事な芝居も、ほぼ稽古なしで大丈夫だったという。さらに冒頭から二人のアクションシーンも。

古田 あたまから俺と阿部しか戦ってません! おかしいな、浜中はそのために呼んだはずなんだけど。それに、袖に入ったらずっと着替えてるよね。
阿部 楽屋には帰れない。
古田 今回、アクションクラブとかダンサーの連中が出てないので、珍しく劇団員たちも着替えてます。いつもの新感線の公演のときはラクばっかりしてるんですけど、今回は必然的に劇団員も何役もやらないといけない。ざまぁみろ!って感じです(笑)。劇団のファンの人たちは楽しいみたいですよ、劇団員が活躍していっぱいネタやってくれるんで。古い新感線のファンの方は、僕と阿部とのラスト近くの劇中劇で、「その台詞言っちゃうんだ!」というのがあり、拍手喝采のようです。

原点に返るような見どころもあり、劇団初の公式ペンライトを発売するなど、コロナ禍での新たな試みもあり。笑いと元気を届けるのに特化した舞台は今こそぴったりで、2年ぶりとなる新感線の大阪公演に二人も意気込んでいる。

古田 「Yellow/新感線」には、「みなさんお元気ですか」という意味と、「おポンチな新感線を観ていただいて幸せになってくれたらいいな」という思いが込められているそう。このご時世、東京公演では最初の頃、お客さんも緊張されている感じでしたが、今回ペンライトを振って応援しよう、ということをやっていて、公演が進むにつれてみなさんどんどん楽しんでいる雰囲気に。
阿部 日に日にペンライトの数が多くなって、その一体感がすごくいいなと感じました。大阪でもぜひそれを味わいたいです。
古田 大阪の人はペンライト高いから買わないよ(笑)。
阿部 (笑)。
古田 今、劇場に来るのが怖いと思ってらっしゃる方もいると思いますが、我々は(PCR)検査を受け劇場も万全を期し、対策を練っています。元気になれる作品なので、ちょっと勇気をもって来ていただけたら。どうぞお楽しみに。

【公演データ】


2021年劇団☆新感線41周年春興行
Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』

2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALL
2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 阿部サダヲ/浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花

公式サイト:http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/


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