連載
第11回ゲスト「豊永利行のオレ哲学」第4週
連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。11回目のゲストは、俳優であり、声優であり、歌手でもある豊永利行さん! トッシー編最終回の今回は、アニメの仕事について、そして今後のご自身やエンタメ界について語っていただきました!
COLUMN 2015 5/15 UPDATE
川本:トッシーはアニメにもすごく関わっているけれど、アニメ業界でのトッシーはどうなんですか?
豊永:最近、自分の実力だけの世界じゃないんだな、ってちょっと思うようになってきました。
川本:へぇ、そうなの?
豊永:そうですね。芝居がどうこうっていうのだけではなくて、大きいアニメ作品に出させてもらうことができれば、それだけで知名度が上がるという流れが出来上がってしまっているのかなぁ~と。
川本:そうかぁ。
豊永:声優さんって、今は顔出すのが当たり前みたいになってるので、だからもう、「声優」じゃないな、「優」だな、って思うんですよ。
川本:ホントだよね。ここ最近、5年10年で、声優のジャンルの人が、他のジャンルを凌駕してきてるよね。ミュージシャンだったりアイドルだったり。
豊永:そうですね。最近、声優さんが一番いろんなことをやらなきゃいけないんじゃないのって思うようになりましたね。イベントでトークしたり、アニメ派生でラジオ番組にも出たり、キャラソンも歌うし。
川本:そういう意味でトッシーが昔からやってきたことと合致してきたよね。
豊永:そうなんですよ。自分がやってきたことの成果っていうのが、今、ちょっとずつ生かされてきて、地盤になっているのかなとは思いますけどね。
川本:予想できてた?
豊永:いや、予想外でしたね。こんなことになるとは。むしろ声の仕事やらせてもらったときも予想外でしたし。声優になるとは思ってもみなかったですから。
川本:そうなんだ。
豊永:あくまで、僕個人の価値観ですけど、これって長く続かないんじゃないのか?って思うんですよ。
川本:ほう! 今後どうなっていくと思う?
豊永:声優業界もちょっとずつ差別化されていくと思いますね。いわゆる声優だけやりたい人と、それ以外のこともやりたい人と、まず別れていくと思うし。
川本:なるほどなるほど。
豊永:そこからさらに、アイドル声優と呼ばれる人と、実力派声優として芝居だけでやっていく人とに分かれる、さらには、歌がやりたい人、ゲームの声がやりたい人という風に細分化されて、いろいろジャンル分けがされていくんじゃないかなって思うんです。
川本:細分化ね。
豊永:そうなったときに、自分が どこにいても対応できる人になっていたら、おいしいな、って勝手に思ってます(笑)。
川本:うんうん
豊永:単純にアニメ作品だって、波がありますしね。ものすごくたくさん作られる時もあれば、本数が少ない時もあるんじゃないかと。少なくなった時に、自分がどうやって生活していくか。そうすると、アニメ作品以外でもちゃんと確立していかなきゃいけないと思うわけですよ。
川本:うんうん。なんでもやんないとってことだよね。
豊永:選り好みしている場合ではないと。
川本:確かに全体的にそういう感じだよね、ここ2、3年。
豊永:去年、歌手としてメジャーデビューさせていただいたんですけど、それで今後、アーティストとしての方向性も広がったと思うんです。自分で作詞・作曲もするのを強みにして、シンガーソングライターとしての活動もちゃんと確立しようと思っています。そのために、人に楽曲提供もするし、作家としての活動も含め、うまくやっていけたらいいなぁと思ってます。ざっくりですけど。
川本:なるほど。作る側ね!
豊永:表に出ないパターンというのも一つ、確立したいな と考えてます。
川本:おお。それは共感するね。俺もとりあえずLINEのスタンプ作りから始めようと思ってる(笑)。
豊永:ああ、それはすごく大事ですね!(笑)。
川本:そうだよね。去年の下半期ぐらいから俺の周りでも、ばたばた辞めてったり仕事ないって言ってる人多いもんな。混沌としてきてるよね。なんでもやっておくっていうのは確かに必要かも。
豊永:ただ、そこで結果を残さなければならない。そこも大事なんですよ。そう考えると何かベースになるものが必要だと思います。
川本:そうだね。俺ね、今年のテーマは「全部やる」なの。
豊永:すばらしい! 俺も全部やらせてもらいます!
川本:身軽だよね~、トッシー。
豊永:成さんと僕とでただ踊るとか?
川本:トークイベントとかね。
豊永:いいですね!
川本:ここ数年、お客さんのチョイスの種類が増えてきたんだよね。その辺は昔より大変ですよ。でもその中でキチンと若い子たちが自我に目覚めて来てる。いや、どの時代もそうだったのかもわからないけれど。ちゃんと淘汰されていってる気がするんですよ。
豊永:そこで、いかに実力を持った人が、打ち出せるか! それと情報過多の時代に、うまく認められる時代がくるといいなと思いますね。
川本:今日話して改めて思ったけど、ホント、トッシーはいろいろとよく考えてるよね。
豊永:いえいえいえ。
川本:俺、見習う(笑)。
豊永:(笑)。
川本:これからも俺もトッシーも一緒に歳をとっていって、やりたい内容もどんどん変わってくると思うんだけど、今後ともぜひぜひ、一緒にやっていきましょう!
豊永:こちらこそ、よろしくおねがいいたします!
(豊永利行さんの「オレ哲学」は今回で最終回です。次回のゲストをお楽しみに!)
ゲスト・プロフィール 豊永 利行(とよなが・としゆき)
10歳の時に初舞台を踏み、現在は、俳優・声優・歌手・パーソナリティとして幅広く活動。現在出演中の作品は、アニメ『デュラララ!!×2 承』『東京喰種』『アイカツ!』WEBラジオ『デュララジ!!×2』『グルラジ』『B-GENERATION』その他、ゲームやキャラクターCD(歌唱/ドラマ)など多数出演中。
自身の音楽制作活動として、2013年9月~2014年月まで毎月ライブ「豊永屋」を開催。
2014.4.30にインディーズでアルバム「MUSIC OF THE ENTERTAINMENT」(全13曲中12曲が作詞作曲。他1曲は作詞のみ。)をリリース。
その後、2014.12.17にメジャーデビューシングル「Reason…」(PS Vita「デュラララ!!Relay」主題歌)をリリース。
ホスト・プロフィール 川本 成(かわもと・なる)
欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”結成。主な出演番組としてTV『笑っていいとも!』9代目いいとも青年隊、『王様のブランチ』他、TV・ラジオ・舞台に多数出演。現在はTV『スタイルプラス』、ラジオ『ナルウザクスダの!』へのレギュラー出演や、アニメ『テニスの王子様』、『遊戯王デュエルモンスターズGX』、『GON』、『義風堂々!!』他で声優として活躍の場を広げ、舞台では『小堺クンのおすましでSHOW』、『冒険者たち』、『男子はだまってなさいよ!聖バカコント』他、自ら『時速246億』を主宰し、定期的かつ精力的に舞台をプロデュースしている。趣味の分野では映画好きで、大の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ファン。この作品を語らせたら右に出る者はいない、と本人が自負している。(あくまでも本人が)
★豊永利行さん出演情報です★
<イベント>
●5/17「シュウマツLIVE」「王様ジャングル」(北九州市小倉)
http://jungle-scs.co.jp/king/event0061.html
●5/30「デュラララ!!×2承」4.5話劇場上映トークイベント(都内)
http://www.durarara.com/news/#news34615
●5/31「東京喰種√A」キャスト出演イベント(都内)
http://www.marv.jp/special/tokyoghoul/event17.html
●6/20・6/21「ACTORS スペシャルイベント~天翔学園修学旅行~」(大阪/名古屋)
http://actorsmusic.jp/event/
<朗読劇>
5/23・24朗読劇「魔導師は平凡を望む」(埼玉・彩の国さいたま芸術劇場)
<アニメ>
「アイカツ!」OA中(涼川直人役)
「デュラララ!!×2 転」2015年7月~(竜ヶ峰帝人役)
「赤髪の白雪姫」2015年7月~(巳早役)
<GAME/ドラマCD他>
「MARGINAL#4 LAGRANGE POINT」http://marginal4.net/cd/lagrange_point/
「初恋の歌」http://hatsuuta.jp/character01.php
「アイ★チュウ」http://www.i-chu.jp/
「ツキウタ」http://tsukiuta.com/
「ACTORS」http://actorsmusic.jp/
「SWEET CLOWN」http://www.takuyo.co.jp/products/sweetclown/
「POSSESSION MAGENTA」http://www.comfort-soft.jp/products/pm/
「プリンス・オブ・ストライド」http://posweb.jp/pos/game/index.html
他多数出演中。
★川本成さん出演情報です!★
<舞台>
小堺クンのおすましでSHOW30 ~THE 30 STEPS~
日程:8月28日(金)~9月6日(日)
劇場:東京グローブ座
構成・演出:小堺一機
出演:小堺一機、松尾伴内、川本成(あさりど)、堀口文宏(あさりど)、
伽代子(欽ちゃん劇団)、大澤恵、大野朱美
チケット:S席 ¥7,300 A席 ¥6,200(全席指定・税込)
6月6日(土)10:00~チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、カンフェティ、東京音協にて一般発売開始
時速246億本公演「川本成1人芝居(仮)」
日程:11月11日(水)~15日(日)
劇場:中野・劇場MOMO
演出:小林顕作
出演:川本成
チケット:前売¥3,500 当日¥4,000円<全席指定・税込>
★現在、川本成本人がチケット手売り販売中!
http://www.jisoku246.com/info/
<LIVE>
恋文の日☆昼の部「ナルウザクスダの!」公開収録Vol.10
日時:5月23日(土)13:00
会場:阿佐ヶ谷ロフトA
出演:川本成、UZA、楠田敏之
ゲスト:高橋直純
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/32500
川本成のフォークとトーク
日時:6月12日(金)16:00/19:30
会場:Live Garage秋田犬
チケット:前売・当日共¥2,000(全席自由・整理番号付き)
http://www.hagimoto-kikaku.co.jp/asarido/reserve/ にてチケット受付中