連載
第4回 平方元基さん
エリザベート開幕まで、カウントダウン! そこで、omoshiiオモシィでは、隔週ならぬ、ほぼ隔日で、新キャストを中心にインタビューを掲載。撮りおろし写真とともに、現在の意気込みをお伺いします。 さて、集中連載第4回は、新ルドルフ、平方元基さんの登場です!
COLUMN 2012 5/2 UPDATE
今回の『エリザベート』も話題の新キャストがそろっていますが、中でも新ルドルフ3人の存在は、大きな注目の的です。そこで、三者三様に魅力をはなつルドルフたちに、順番にお話を伺いました。ふたりめは、『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役で一躍注目を浴び、いよいよ『エリザベート』に登場する平方元基さんです。(取材・文/大原薫、撮影/望月研)
――ルドルフ役に決まった日のブログを拝見して、喜びにあふれる様子がひしひしと伝わってきました。
本当にうれしかったです! 今までの人生はなんとなく目の前にあるものをやってきたけれど、「ルドルフを絶対にやる」「これを逃したら、もうない」っていう気持ちまで昂っていったんです。目標に向かって、真剣に取り組んで、周りの人に支えていただいて……。だから、ルドルフのオーディションが終わった後は自分が持っているものをすべて出せて、悔いがなかったんですね。マネージャーさんから「ルドルフに決まったよ」と言われたときは、大声で叫びましたもん(笑)。
――そしていよいよ、ルドルフ役として演じる日も近づいてきました。稽古で意識していることは?
『ロミジュリ』で小池先生に厳しく鍛えていただいて、強くしてもらった部分が大きかったんです。今回はヘナチョコ元基じゃダメだと思うし(笑)、「こいつ、ちょっと変わったじゃない?」と小池先生に思われるようにしたいです。
――ルドルフをどう演じたいと思っていますか?
ルドルフって弱いとか儚い、切ないと見られがちじゃないですか。でも、歴史の本などを読むと、そうじゃない男らしい一面を持っていたんじゃないかと思うんです。ルドルフは皇太子として国を守りたいという高い志を持っていた人。最初から失うかもしれないと思っていたわけではないと思うんです。彼の強さがいろいろなものに浸食されて、あの結末へとつながってしまう。その道筋が見えたらいいなと思いますね。
――ルドルフは出番も集中した短い時間ですしね。
そうなんです。自分の気持ちが追いつかないまま曲だけが進んでいったらとても残念なことになってしまう。ハプスブルクを守っていくという気持ちと曲が重なって、一生を(出番の)20分で生きていけたらと思いますね。
――ルドルフ役は若手俳優の登竜門といわれていますが。
歴代の先輩方が歩んできた道を自分も通って、そこで体感したことを自分に叩きこんで、きっと自分の人生の中でも忘れられない期間になると思うんですよ。自分が自分にもっと厳しくして、成長していくための登竜門であり、関所なのかなと思ってますね。
――『エリザベート』という作品で魅力に思うところは?
客席の目の前にステージがあるのに、手が届きそうで届かない世界観がある。手が出せない、触れない、崇高な世界が出現するところが魅力かなと思いますね。
――最後にメッセージをお願いします。
今回は各役ダブルキャスト、トリプルキャストで、どの日を見るかによっていろんな感じ方をしてもらえると思います。ぜひ何度でも足をお運びいただければ平方ルドルフは嬉しいなと思います。
★それでは平方さんからのムービーメッセージをどうぞ!
★次回は、新ルドルフ役の、古川雄大さんです。お楽しみに!
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プロフィール
ひらかた げんき
1985年12月1日 生まれ、福岡県出身。2008年『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』でデビュー。以降、バラエティー『戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜』やドラマ『東京リトル・ラブ』などに出演。2010年舞台『ヘルプマン!』にて、初舞台&初主演を果たし、その後、舞台『新春・戦国鍋祭』『大江戸鍋祭』などでも活躍。2011年ミュージカル『ロミオとジュリエット』ティボルト役で若手ミュージカルスターとして、一躍人気を博す。
公演情報
ミュージカル『エリザベート』
2012年5月9日~6月27日 帝国劇場
2012年7月5日~26日 博多座
2012年8月3日~26日 中日劇場
2012年9月1日~28日 梅田芸術劇場 メインホール
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
出演/春野寿美礼、瀬奈じゅん、山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス、髙嶋政宏、石川禅、岡田浩暉、寿ひずる、杜けあき、今井清隆、大野拓朗、平方元基、古川雄大ほか
問い合わせ:東宝テレザーブ:03-3201-7777
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