連載

第3回ゲスト『佐野大樹のオレ哲学』第2週

タレントで、舞台・役者・声優・ミュージシャン・プロデューサーとしてマルチに活躍の川本:成(あさりど)さんがホストとなって、エンタメ業界のみなさまに聞く、「オレの哲学とは?」。

連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。第3回目のゲストは、男性だけの演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)リーダーの佐野大樹さん。佐野さんに影響を与えたマンガの話から、兄弟ユニットWBBの話まで、今回も盛りだくさんでおとどけします!(写真/下坂敦俊、構成・文/中村恵美)

COLUMN 2012 3/30 UPDATE

川本:幼い頃から、映画でも、音楽でも、マンガでも、これによって自分は形成されているというもの、軸になったものは何ですか。たとえば、僕なら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんですけど。

佐野:マンガは今でも好きですね。
たとえば本を書く時にキャラクターは

マンガから、イメージしたりします。

たとえば、僕、『北斗の拳』が凄く好きなんですけど…。

川本:『北斗の拳』、好きなの?

佐野:うん。たとえばその中のキャラクターで、アインとか雲のジュウザとか…

川本:全然わかんない。

佐野:じゃあ『ジョジョの奇妙な冒険』で言うと…

川本:あ、「ジョジョ」はわかる!

佐野:「ジョジョ」で言うと俺はオクヤスとかプロシュートの兄貴とかのキャラクターをイメージして本を書いたりします。

川本:(笑)まったマニアックなとこ、いくなぁ。

佐野:ああいう奴らがいたら、かっこいいじゃないですか!

川本:でも、だいたい「ジョジョ」の話しだすと、女の子引くよ。
飲み会でも、急に女の子たちがアクビしはじめる。ほんと絶対やめたほうが良いよ。

佐野:ほんとですか!?

川本:プロレスと「ジョジョ」に物事を例えるのは、ほんと「終了」だからね。

佐野:(笑)なるほどなるほど。

川本:やっぱり大樹っちゃんは「男の子」なんだね。

佐野:そう! 

少年マンガが大好き。

 

川本:男の子のまんま、大きくなったんですよ。

佐野:そうかもしんないですね。でも、それって大事じゃないですか?
成くんもそうですよね?

川本:俺もそうだけど、大樹っちゃんほどじゃない。大樹っちゃんは、100パーセントそのまんま。

佐野:そうなんですかね。でも、とにかく、マンガはかなり影響力がありますね。

川本:大樹っちゃんは、どんな人にお芝居を見てほしいって思ってやってますか?

佐野:もともと、

小学生ぐらいの若い子たちでも見られるような、

正義が悪を倒す!みたいな、わかりやすいものを作ってきたつもりなんです。でも、最近、またちょっと路線が変わってきたなって。

川本:おお。

佐野:若干ですけどエンターテインメント系というか、お客さんが観終わった時に、「あ、なるほどここに繋がってるんだ!」と思える仕組みや仕掛けみたいなものを作るようになってきました。

川本:ああ、つまりそれは頭が良いと思われたくなった?

佐野:そういうことです。…って、ちがうーーーっ!(笑)

川本:(笑)。

佐野:ここ最近、やっぱりシチュエーション・コメディーが好きだし、伏線はってるほうが、見てて単純に面白いなって思うんですよ。最近、物語の仕組みで笑わせることができる作品づくりに、がっつりと気持ちは向いてますね。

川本:いわゆる演劇的な、人間の心理と憎悪を映し出すようなお芝居には、興味無いですか? 人間の美しさや、影に秘めた醜さとかを表現したりするお芝居。

佐野

全く興味ないですね。

(きっぱり)

川本:はははははは(笑)

佐野:だって、観てて面白いのかな?とか思っちゃう。

川本:その辺、好き嫌いがはっきりしてるよね。それも子供ですよね(笑)。
ワクワクしたい?

佐野:うん。成くんの劇団の246億の舞台も、ワクワクしますよね。見ててすごく面白い!

川本:俺としては、もっと変態的でいたい!面白変態でいたいというのがあるんですけど。

佐野:(笑)そうなんですか。

川本:大樹っちゃんは、今後、どういう物を作っていきたいとかいうビジョンはあるの? あと5年たったら、大樹っちゃんはどうなってるの?

佐野:あんまり考えてないですけど、そんなに変わってない気がするんですけどね。

川本:何処を目指す?

佐野:漠然とでいいですか?

川本:もちろん。

佐野:今、*pnish*(パニッシュ)と別に、WBB公演というのをやってるんですけど。

川本:実のお兄さんなんだよね。皆さん、ジャニーズの佐野瑞樹くんと佐野大樹くんは兄弟なんです! で。そのWBBって、なんで立ち上げたんですか? もしや、…お金目的か?

佐野:ばばばば、ばか言わないでくださいよ!

川本:(笑)。じゃ、なんで?

佐野:言い方悪いですけど、仕事として受けるお芝居ってあるじゃないですか。それとは違う、自分たちのやりたいお芝居っていうものを、30歳越えて、やっていきたくなって。兄弟がお互いに、そういう気持ちになってて、じゃあそういう場を作ろうって。

川本:兄弟で? どんな兄弟なの二人は?

佐野:どんな兄弟……そうだなぁ、似てはいますね。もともと、僕は兄貴の影響でこの世界に入ったようなものですから。
兄貴が舞台やってる姿を見て、あ、舞台だったらって僕もやってみたいって。

川本:へぇ。

佐野:はじめは絶対的な兄貴だったんですよ。芸能界の先輩だから。もう兄貴が右向けって言ったら右! だったんですけど最近は…(笑)。

川本:子供のころから、お兄さんの影響は強かったの?

佐野:ああ、強いですねぇ。趣味でも何でも。

川本:仲いいんだね。

佐野:仲はいいですね。最近また、友達感覚になってきましたね。こう言うと文句言うんですけど(笑)。

川本:兄弟で子供のころから仲良くて同じ業界入るわけでしょ。でユニット組むってもうなんか気持ち悪いレベル(笑)。

佐野:(笑)そうなんですよね。だから始めた頃はめちゃくちゃ怖かったですけどね。

川本:怖かったっていうのは?

佐野:芝居のダメ出しもそうだし。当時一緒に住んでて。元々、兄貴は、俺が小学校の時にもう東京来ちゃってたんで、6年間くらい会わない時期があったんですけど、急に一緒に住むようになって、とにかく威圧感が凄かった。勝手に俺が作り上げてただけかもしんないですけどね。それから、僕がいろんな舞台経験してきて、ようやく、いろんなことを普通に話せるようになった。

川本:ほう。

佐野:たとえば舞台をみても、昔だったら、兄貴の感想に、そのまま合わせてたけど、今は、対等に、演劇論を語り合えるようになってきて。それから凄く変わった。

川本:二人揃うとうるさいだろうねぇ。

佐野:そうすか? よく一緒にいるじゃないですか(笑)。

川本:うん。俺は珍しく瑞樹くんとも大樹っちゃんとも親友レベルにいるよね。

佐野:そういえばそうですね。

川本:でも、兄弟で一緒にやろうと思うレベルまで来るのって、面白いですね。
好きなものは一緒ってことでしょ。

佐野:似てますね。やっぱり。やりたいこと、面白いと感じることの方向性は似てますね。

川本:瑞樹くんなんかガンダムの話させたら止まんないよね。

佐野:うん、止まんない。

川本:これでまた女の子が引くんだけどね(笑)。

佐野:(笑)。

川本:大樹っちゃんは『ワンピース』と、

佐野:『ワンピース』と『聖闘士星矢』とかですね。

川本:(笑)こども!二人とも!! WBBで、それこそ、どういうものをやりたいの?

佐野:俺は、*pnish*で出来ないこともやっていきたい。シチュエーションコメディーがそのひとつで、兄貴もシチュエーションコメディーをやりたがってる。

小さい小屋でシチュエーションコメディーをやっていきたい

なぁ。レッドシアターとか、ちょっと気持ち大きいなと思うんだけど、それくらいの空間でやっていけたらなって思ってます。ただ、今度は小屋がスペース/ゼロなんで、ちょっと大きいから、活劇にしたんですけど。

川本:ああ、そうなんだ。

佐野:実は、もともと、僕、スペース/ゼロでは、自分のプロデュース公演やろうと考えてたんですよ。

川本:え、そうなの?

佐野:佐野大樹プロデュース公演をやろうとしたら、いつの間にかWBBになっちゃってた(笑)。

川本:(笑)。話を聞いて楽しみになってきたんだけど…俺、完全にかぶってるって噂ですよ。

佐野:え!?何と?

川本:246億の公演と。

佐野:まるかぶり?

川本:うん。そういう事、よくあるよね(笑)。

佐野:ショックー!

川本:お客さんには、僕らの代わりに、どちらも見にきていただきたいですね。

(3週目へ続く)

 

ゲスト・プロフィール 佐野大樹(さの・だいき)
役者・演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)のリーダー。2001年7月1日活動開始、同年10月に初公演『パニックラッシュ』を上演。以降、*pnish*本公演、プロデュース公演などを行いつつ、活躍の幅を広げている。09年1月初の単独プロデュース公演『アヤカシ奇譚』を上演。また11年8月には、実兄である佐野瑞樹とのプロデュースユニットWBBを発足し、『サムライ・ナイト・フィーバー』を上演。4月に第2弾『プレイスター』が控えている。

ホスト・プロフィール 川本成(かわもと・なる)
欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”結成。主な出演番組としてTV『笑っていいとも!』9代目いいとも青年隊、『王様のブランチ』他、TV・ラジオ・舞台に多数出演。現在はTV『スタイルプラス』へのレギュラー出演や、アニメ『テニスの王子様』、『遊戯王デュエルモンスターズGX』他で声優として活躍の場を広げ、舞台では『小堺クンのおすましでSHOW』、『冒険者たち』他、また自ら『時速246億』を主宰し、定期的かつ精力的に舞台をプロデュースしている。

 

 

★お知らせ★その1
佐野大樹さん出演の舞台のおしらせです!

DANCE ACT『ニジンスキー~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~』
日程:2012年4月1日(日)~8日(日)
会場:天王洲銀河劇場
構成・演出:荻田浩一
出演:東山義久/安寿ミラ/岡幸二郎/遠野あすか/舞城のどか/佐野大樹/東文昭/
長澤風海/加賀谷真聡/和田泰右
お問合せ:銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10:00~18:00)

WBB vol.2『プレイスター』
日程:2012年4月25日(水)~5月6日(日)
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
作:金沢知樹(劇団K助)
演出:きだつよし
出演:佐野瑞樹 佐野大樹/津田健次郎/高木万平/倉貫匡弘 内海大輔 下園愛弓/
別紙慶一 押見啓太/池田政典
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~19:00)

★お知らせ★その2
川本成さん主宰 時速246億公演のおしらせです!
時速246億vol.A「No.721」
公日程:2012年4月24日(火)~5月2日(水)
会場:新宿シアターモリエール
作・演出:御笠ノ忠次
出演:飯野雅彦・海老澤健次・郷本直也・清水宏・DAIZO・豊永利行(スーパーエキセントリックシアター)・藤原祐規・宮下雄也(RUN&GUN)※50音順/川本成
料金:前売¥4,500 当日¥4,700(全席指定・税込) 
チケット:e+・ローソンチケットにて発売中
      e+(イープラス)http: //eplus.jp/jisoku246oku/(PC・携帯)
ローソンチケットhttp://l-tike.com/jisoku246oku/(PC・携帯)
           0570-084-003(Lコード:30092) 0570-000-407(オペレーター対応)
ローソン店内Loppiで直接購入頂けます
時速246億ホームページ:http://www.jisoku246.com/
お問合せ:萩本企画 欽劇事務局 03-3795-5259

★お知らせ★その3
不二周助(CV:甲斐田ゆき)と河村隆(CV:川本成)のユニット「茄子」のCDが発売となりました!
「さよなら春の日」
発売日:2012年3月14日(水)
定価:¥1,000(税込)
メディア:マキシシングル
品番:NECM-10172
発売元:ティー ワイ エンタテインメント
販売本:キングレコード株式会社
(C)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

★お知らせ★その3
河村隆(CV:川本成)4thシングルが発売となりました!
「あの場所まで-sloping road-」
発売日:2012年2月15日(水)
定価:¥1,000(税込)
メディア:マキシシングル
品番:NECM-10170
発売元:ティー ワイ エンタテインメント
販売本:キングレコード株式会社
(C)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 

 

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