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京都芸術劇場 春秋座『繻子の靴』製作発表

京都芸術劇場 春秋座で12月に上演される、ポール・クローデル作『繻子の靴-四日間のスペイン芝居-』の製作発表が10月13日に行われました。大航海時代を舞台に繰り広げられる「禁じられた恋」の壮大な4部作“全曲版”を日本初演。映像などを駆使し、8時間超えの舞台として上演する異例の試みです。元宝塚歌劇団月組トップスター・剣幸さんをはじめ、多彩なスタッフ、キャスト陣が意気込みを語りました。
(取材・文/小野寺亜紀)

NEWS & INFORMATION  2016 10/17 UPDATE

フランスの前衛劇詩人であり外交官でもあったポール・クローデルが、大正年間の日本滞在中に書き上げた『繻子(しゅす)の靴』。16世紀末のスペインを舞台に、新大陸の征服者である若き騎士ドン・ロドリッグと、美しき人妻ドニャ・プルエーズとの地上ではかなうことのない激しい恋が、魂の救済、日本の美学や哲学なども織り交ぜながら壮大に描かれます。

これまで「京都造形芸術大学舞台芸術研究センター」の主催により、2005年・2008年に『繻子の靴』朗読オラトリオ版、2014年にマルチメディアパフォーマンス「二重の影」(『繻子の靴』2日目第13場)を上演。このたび8時間を超える“全曲版”を日本初演します。

IMG_4647翻訳・構成・演出は、本作の岩波文庫版翻訳で毎日出版文化賞などを受賞した、演出家でフランス演劇研究家の渡邊守章氏。映像・美術は、「ダムタイプ」の創設メンバーで2014年「二重の影」の映像・美術も手掛けた、世界的マルチメディアアーティストの高谷史郎氏。二人は製作発表で今作への想いを語りました。

渡邊守章(翻訳・構成・演出)
「1950年代のパリ留学中から、もし自分で芝居を創る機会があればやってみたいと願った二作品のうちのひとつが、クローデルの『繻子の靴』でした。すれ違いのドラマで、とてもよくできた芝居です。クローデルは再来年が生誕150年に当たりますし、私ももう83歳ですから思い切ってやってみようと思いました。自由詩で書かれているクローデルの戯曲は、役者の身体と魂を伴った“強度”が必要です。お客様にとっては過酷な芝居になるのでしょうけれども(笑)、知的に感覚的に、芝居の面白さをわかっていただければ嬉しいです。特に『四日目』(4幕目)は、1950年代に流行る不条理演劇の先取りであり、当初観たとき私にとっても大きな発見でした。狂言師たちが見せる道化芝居などで、楽しんでいただきたいです」

IMG_4672高谷史郎(映像・美術)
「この2年ほど『繻子の靴』に携わらせていただきました。原作では本の半分ぐらいが注釈というぐらい、多くのバックグラウンドがある作品です。僕がお手伝いできるのは、例えば言葉で伝えられるべきところはもちろん伝えるべきですが、この作品の分量を少しでもお客様と共有できるような、“注釈”のようなことが(映像で)できたらいいなと考えています。本当の意味での、実験的な映像を使ったお芝居の在り様みたいなもの、“映像と言葉を掛け合わせるとこういうことができるんだ”、ということを表現できたら面白いですね」

3人の男性から想われる人妻ドニャ・プルエーズを演じる剣幸さんは、長い舞台人生の中でも大きな挑戦になると意気込みます。狂言師の茂山逸平さんは、「一日目」から「三日目」までは聖ヤコブを演じ、「四日目」では不条理的な道化芝居を担います。

IMG_4652剣幸(ドニャ・プルエーズ役)
「渡邊先生とはこれまで『サド侯爵夫人』、ジャン・コクトーの『声』という一人芝居でご一緒しました。先生の翻訳される日本語の美しさが大好きで、言葉が感情をもっていってくれるすごい力を感じておりました。今回8時間のお芝居ということで『え!?』と驚いたのですが、新しい発見や勉強ができればと参加させていただきました。プルエーズはとてもやりがいのある役です。たぶん私が今まで色んな作品で演じてきた女性を集大成させても間に合わないかな、というぐらいの、繊細で大胆で情熱的で道徳心もあって、賢くてずる賢く、ありとあらゆる面を駆使していかないと追いつかないのではと思います。皆さんと一緒に8時間退屈しない、面白かったと言っていただける作品になるよう頑張りたいと思います」

IMG_4665茂山逸平(聖ヤコブ役 など)
「狂言師として呼ばれたのは何か意味があるんだろうなと、いつも思いながら渡邊先生のところにはくるのですが、いまだに答えは出ていないので、今回こそは狂言師として呼ばれた意味を見つけたいです。狂言師はゆっくりしゃべるものですから、先生の演出とは真逆の方向の芸風を持っています(笑)。きちっとした日本語をある程度のスピードで話さないといけないというのは、僕を含めて父親(茂山七五三)や兄(茂山宗彦)も一番の課題だと思うのですが、それでも僕たちが何かしら出来ることがあるのだろうなと。長時間のお芝居なので、僕たちが出てきたらホッとする時間になればいいのかな、などと色々想像しています」

能管師・藤田六郎兵衛さんのライブ演奏や、野村萬斎さんの映像出演など、西洋と東洋、古典と前衛の豪華なコラボレーションとなる今作。メロドラマ風の展開の中に、想像を超えた超現実的異空間が交錯する「世界大演劇」が、いよいよ日本の舞台上に創出されます。

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【公演データ】
『繻子(しゅす)の靴 -四日間のスペイン芝居-』

2016年12月10日(土)・11日(日) 11:00開演 20:30頃終演(途中約30分の休憩3回)
京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)

作:ポール・クローデル『繻子の靴』(岩波文庫版)
翻訳・構成・演出:渡邊守章
映像・美術:高谷史郎
照明:服部基
出演:剣幸/吉見一豊、石井英明、阿部一徳、小田豊、瑞木健太郎/茂山七五三、茂山宗彦、茂山逸平、島田洋海、鈴木実/藤田六郎兵衛(能管)/野村萬斎(映像出演) 他

一般6500円 シニア6000円 学生&ユース3000円
問合わせ:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 075-791-9437
http://www.k-pac.org/

 

 

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