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宝塚OG公演『SUPER GIFT!』出演者コメント

梅田芸術劇場10周年を記念した宝塚OG公演『SUPER GIFT!』が、9月12日に東京国際フォーラム・ホールCで開幕。前日に公開ゲネプロが行われ、囲み取材では、5人の元男役トップスター、剣幸、杜けあき、安寿ミラ、姿月あさと、湖月わたるが意気込みを語った。(文:千葉玲子)

NEWS & INFORMATION 2015 9/16 UPDATE

『SUPER GIFT!』は、梅田芸術劇場10周年を記念した宝塚OG公演。宝塚歌劇団の演出家・三木章雄が手掛けるショーで、宝塚歌劇の名場面の再現と、梅田芸術劇場で上演されたミュージカルナンバー、そして出演者各々が現在の実力を発揮するパフォーマンスで構成されている。

目玉の一つが、ミュージカル『ミー&マイガール』メドレー。初演キャストの剣幸&こだま愛がビル&サリーを演じることが話題になっているが、その他の楽曲のキャスティングも楽しい。ジェラルドの姿月あさとが下級生と「ヘアフォードの週末」のフレーズを歌い、杜けあき&安寿ミラが「私の手を握って」を、湖月わたる&森奈みはるが「ミー&マイガール」をデュエット。こだまが「一度ハートを失ったら」を、在団中にサリーを演じた彩乃かなみが「顎で受けなさい」を歌い上げる。剣の「街灯によりかかって」では、街灯のあかりを吹き消す演出までみられる。第一幕の幕切れ、剣ビル&こだまサリーと出演者らによる「ランベスウォーク」の高揚感は、ファンなら誰しも心躍る。

剣とこだまが『川霧の橋』を、杜けあきと星奈優里が『花幻抄』より「祭り、深川」の場面を再現するシーンも必見。剣はミュージカル『南太平洋』より「魅惑の宵」、杜は代表作の一つ『ヴァレンチノ』より「アランチャ」も聴かせてくれる。1995年の退団公演中に阪神・淡路大震災が起こり、急きょ退団公演の続きを「劇場・飛天」(現・梅田芸術劇場)で行った縁のある安寿ミラ&森奈みはるコンビが、『哀しみのコルドバ』より「エル・アモール」を披露。湖月わたるは主演作『コパカバーナ』より「Dancing Fool」を歌い踊る。宝塚歌劇団で振付家としても活躍中の安寿が、教え子であった下級生たちと『フットルース』のダンスナンバーで共演するなど、ファンならば見逃せないコラボレーションも多数。

また、ここ10年の間に梅田芸術劇場で上演されたミュージカルより、『Ernest in Love』、『雨に唄えば』、『フットルース』、『TOP HAT』などのナンバーも楽しむことができる。歴史と厚みのある宝塚をベースとしているからこそ実現できる、贅沢なステージとなっている。

東京公演は、9月12日(土)~27日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて。
大阪公演は、10月3日(土)~8日(木)まで梅田芸術劇場メインホールにて。
※詳細はhttp://www.umegei.com/supergift/

三木章雄(演出)
梅田芸術劇場の10周年を記念して、劇場を見守り、育ててくださったお客様に何かお返しをしたい、大きなものをプレゼントしたいという企画です。宝塚時代のとても懐かしいナンバーと、出演者の皆さんの卒業後の新しい一面をミックスした作品になっています。皆さんの頑張りで、お客様に楽しい時間を過ごしていただける、満足していただけるステージになっていると思います。

剣幸
私にとって宝物のような、宝塚での思い出の作品を再現させていただいています。辞めてからずいぶん長い間違うことをさせていただいているので、(男役に)戻るのにものすごく時間と労力がいるなあと思いつつ、あらためて宝塚の素晴らしさを感じながら、三木先生の楽しいショーを皆と一緒に作らせていただいております。
(見どころは?)
アンサンブルの下級生の皆さんもさまざまな踊りや歌を歌ってくださっていて、やっぱり宝塚って総合力だなと。ここに並んだ私達だけでなく、全員がキラキラ光っているのが見どころだと思います。

杜けあき
OG公演は今までたくさんありましたが、今回のように宝塚のショーに近い作品は、これまでないんじゃないかと思います。けれども私共はOGで、卒業してからずいぶん時間もたっておりまして…アルバムを開けたようなショーだなと思います。アルバムを開けたら、写真がセピア色になっているのが私達の体力なのかなとも思いますけれど、時間がたってからの昔の再現もまた味わいがあります。その味わいや宝塚で培ってきた歴史みたいなものを、ファンの皆さまをはじめ多くの皆さまにご覧いただきながら、梅田芸術劇場の10周年を祝って皆でお祭り騒ぎをしたいなという思いでございます。
(見どころは?)
現役時代に踊った「深川」を、久しぶりに着流しを着て男役で踊らせていただいています。安寿さんを中心に元トップスターもそろって全員で踊る群舞のシーンなど、見どころ満載です。

安寿ミラ
宝塚を辞めて女優になってもずっと応援してくださっているファンの方々に、私達から“スーパーギフト”として、懐かしい場面をはじめ、ファンの方々に楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。
(見どころは?)
姿月さんと湖月さんが、私が演じる女性を取り合うタンゴのシーンもそうですが、アンサンブルが2人以外は宝塚で振付をしたことがある下級生なので、その人達をバックに踊ることがこんなに幸せなのかというのを感じています。私の先代の大浦さん(元花組トップスター・故大浦みずきさん)の思い出の曲を剣さんが歌われて、私が踊る場面も見ていただきたいと思います。

姿月あさと
昨年宝塚は100周年を迎えて、それまでにOG公演に出演させていただく機会がたくさんありましたが、宝塚101年目の今年も、梅田芸術劇場さんの10周年としてこのようなステージに出演できることに大変感謝しています。在団中にご一緒させていただけなかった方々と一緒に舞台に立てるのは、この上ない喜びです。お客さまに、色々な形で、今の私たちのギフトをおおくりしたいと思います。
(見どころは?)
『ミー&マイガール』のシーンがありまして、月組時代にジェラルド役をさせていただいたのですが、初演キャストの方とご一緒できるとは思っていなかったので、夢のようです。お稽古場でみていてもすごく楽しかったので、皆さんの見どころもたくさんあると思います。

湖月わたる
素敵な先輩方とご一緒させていただくこのような機会をいただいて、本当に幸せに思っております。お稽古の時からたくさんの刺激をいただいています。姿月さんと一緒に安寿さんを取り合う場面もあったり、楽しませていただいております。お客さまに最高のギフトを持って帰っていただけますよう、心を込めて歌い踊りたいと思います。
(見どころは?)
研1の時に、剣さんの『ミー&マイガール』を客席で何度も見させていただいたおぼえがあります。残念ながら現役時代は縁のない作品だったんですが、今回、剣さんとこだまさんと一緒に演じられるのがすごく幸せです。「ランベスウォーク」(の客席降り)でお客さまにお会いしに行くのもすごく楽しみです。

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