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「プルートゥ PLUTO」が奇跡の舞台化
手塚治虫の名作をリメイクし、新たな命を吹き込んだ「PLUTO」。20の言語に翻訳され、全世界に愛されるこの作品が、2015年、舞台でさらなる進化を遂げています。(取材/湊屋一子)
NEWS & INFORMATION 2015 1/24 UPDATE
限りなく人間に近いロボット・アトムを演じているのは、1年間の文化交流を終え帰国した森山未來。演出を手がけるのは、2011年、手塚治虫の思想や生涯をダンスで表現した「テ ヅカ TeZukA」の創作者、シディ・ラルビ・シェルカウイ。森山はこれにも参加しており、ラルビと組むのは今回が2回目となります。
ラルビは手塚作品をとても深く愛しており、この浦沢直樹と長崎尚志がリメイクした「PLUTO」の大ファン。初日に先駆けて行われた会見では、「まるでシェイクスピア作品のように多くのキャラクターが出てきて、非常に深いストーリーが描き出されている。この作品を手がけることが出来て、とても光栄だ」と、興奮気味にコメントしました。
森山は、「帰国後出演する最初の作品と言うことは特に意識していませんが、この作品に参加できて、すごく良かったと感じています。僕が演じるアトムは、人間に対して人間以上に他者の気持ちを思い、丁寧に考えているし、人間よりもセンシティブ。どちらがより人間らしいのか、わからない。この『プルートゥ PLUTO』は、大きな絵画のような作品で、その世界を表現するために、体、言葉、映像を駆使しています」と、今までにない舞台に参加する喜びを語りました。
世界中に愛読者が居る作品だけに、今後海外での上演予定は…との質問に、ラルビは「ぜひフランスなどに持って行きたいです。ヨーロッパの人も、アニメや漫画に親しんでいる。きっとこの作品に興味を持つでしょう。出来るだけ多くの方に見せたい作品に仕上がっています」と、意気込んでいる様子。
今回は、1月9日(金)に初日をむかえた東京・Bunkamuraシアターコクーンでの公演の後、大阪でも公演が予定されています。
「プルートゥ PLUTO」 鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
原作:浦沢直樹×手塚治虫 長崎尚志
演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:森山未來、永作博美、柄本明、吉見一豊、松重豊、寺脇康文ほか
東京公演:2015年1月9日(金)~2月1日(日)Bunkamuraシアターコクーン
大阪公演:2015年2月6日(金)~2月11日(水・祝)森ノ宮ピロティホール