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連載開始から40年!『トーマの心臓』制作発表記者会見

日本のみならず世界でも知られる、萩尾望都先生の傑作漫画『トーマの心臓』。今年は連載開始(1974年)から40年という節目の年にも当たります。記念すべき年にスタジオライフが8度目の舞台化。制作発表記者会見が行われました。 (写真/Yukari Watanabe 取材・文/大原 薫)

NEWS & INFORMATION  2014 4/26 UPDATE

制作発表は作品にちなんで「シュロッターベッツ高等中学のお茶会」という設定で行われました。会場となったティーサロンには、『トーマの心臓』の制服姿の役者さんが顔を揃え、劇中のお茶会場面で使われている紅茶が出席者に振る舞われました。優雅な手つきでお茶を入れてくださったのは、バッカス役の牧島進一さん。さらには、ユリスモールやユーリ、サイフリートの雰囲気に身にまとっている山本芳樹さん、及川健さん、青木隆敏さんの姿も見えます。

 

進行役を務める石飛幸治さん、松本慎也さんのご案内により会見がスタート。 『トーマの心臓』の作者、萩尾望都先生と脚本・演出の倉田淳さんとのトークショーが行われました。

倉田さんが「2014年という年は(公演会場の)紀伊国屋が50周年、『トーマの心臓』が連載開始から40年…」というと、萩尾先生は「そうか! 40年」と驚かれたご様子。そして、「スタジオライフが来年30年」と「30、40、50」という数字の並びになったご縁を語りました。

連載開始当初のことをたずねると、萩尾先生からは「それまで月刊少女コミックに連載をしていたのが、初めて週刊少女コミックに連載したということもあって、初回の読者アンケートが最下位になってしまった。編集者からは『やめましょう』と言われたけれど、なんとか連載を続けてもらおうと、ファンレターを下さった読者の方に『手紙はいいから、雑誌のアンケートに送ってください』と返事を出したんです」という意外なエピソードが飛び出しました。

また、倉田さんはアメリカで買ってきたという英語版の『トーマの心臓』を持参。「先日イギリスに行って、現地の演劇人に『どんな作品をやっているのですか?』と聞かれて『トーマの心臓』と答えたら、『ぜひ見てみたい』と大いに興味を持たれました」と、海外でも日本の漫画が注目されていることに言及。「最初、日本の漫画文化はアニメーションから広がっていき、そこから『原作を読んでみたい』という流れになった。近頃は各地でジャパンフェスティバルをやっていますし、漫画を楽しんでいらっしゃるんです(萩尾先生)」「海外では漫画は子供が読むものだったけれど、萩尾先生の作品を初めとして日本の漫画が海外に行くことによって、大人も漫画の素晴らしさを見直して、読むようになったんですね(倉田さん)」「世界を漫画漬けにしたいなと思って…(笑)(萩尾先生)」

また、「今も精力的に書いていらっしゃる先生の、活力の源は?」という問いに萩尾先生は「書きたいものがあるからですね。それに、昔はちょっと休んでもすぐに取り戻せたけれど、今は休むと元の線を取り戻すのが大変なんです。スポーツ選手が『3日休んだら、取り戻すのに1週間かかる』のと同じですね」と答え、「漫画を書くということは頭脳だけでなく、アスリートと同じなんですね!」と倉田さんも感心の面持ちでした。

最後に萩尾先生からスタジオライフに向けて「『トーマの心臓』はスタジオライフと倉田さんに出会って開花した、幸せな作品だと思います。漫画は時がたつとだんだん読者が減っていくものなのに、舞台という新しいジャンルで別の展開を作っていただいた。河内(喜一朗)さんが選んだ音楽と倉田さんの厳しい演出と躍動感ある役者さんが一団となって、毎回舞台を作り上げていく。原作者として、またスタジオライフのファンとしてこんなに嬉しいことはありません。次回の舞台も楽しみにしています」とあたたかなメッセージが送られました。

続いて、出演者による製作発表が行われ、意気込みを語りました。

河内喜一朗さん(主宰)「『トーマの心臓』のテーマの一つはレゾンデートル=自分が生かされている意味ということ。役者たちが存在価値を見つけようと邁進していくことによって、(実年齢から)少年になっていくことができる。レゾンデートルはいつの時代にも取り組まなければいけないテーマと私は思っています。『トーマの心臓』はスタジオライフの生涯の物語として、これからも繰り返し上演していきたい作品です」

倉田淳さん(脚本・演出)「今度で8度目の上演ですが、やるたびに新しい発見がある。それが次々と回を重ねて上演するエネルギーとなっています。劇団もこれだけ長くやっていると、役者たちも年を経ていく。制服が似合わなくなると卒業をして、新しいメンバーが制服を着るようになると、今度はキャリア組が新人を引っ張っていっていく。皆がシュロッターベッツの門をくぐり、卒業していくということを繰り返しながら、スタジオライフのライフワークとして上演を続けていきたいと思います」

山本芳樹さん(ユリスモール役)「(今回で7度目のユリスモール役で)また演じるとは思っていない部分もあったし、どこかで気持ちが引き締まるという思いもある。いかに新鮮に演じられるか、どんな課題を持ってどんな可能性を見つけられるかが仕上がりにつながると思います。大切に演じたい」

松本慎也さん(ユリスモール役)「2006年、2010年とエーリクとして出演させていただきました。この作品、この役が大好きで、『トーマの心臓』があったから芝居を続けてこられた。今回はユリスモール役ということで、『自分がユリスモールを演じる日が来るとは』と驚きでいっぱいです。自分が劇団に入って10年間で得たもののすべてをかけて、初挑戦の後輩たちと共に最高の『トーマの心臓』にしたい。迷ったときは萩尾先生の原作に帰って、頑張りたいと思います」

及川健さん(エーリク役)「スタジオライフとしては4年ぶり、私としては11年ぶりのエーリクです。11年です(笑)。今回のテーマはとにかく若々しく(笑)、これが最後と思ってやっていきます」

岩﨑大さん(オスカー役)「今回で6度目の挑戦です。4度目までは上級生、下級生、お母さん役など違う役をやらせていただいて、『トーマの心臓』の世界をいろいろなところから見てきました。前回からはオスカー役。『訪問者』という作品でオスカーの少年期をやらせていただいた経験を生かして、一生懸命やりたい」

仲原裕之さん(オスカー役)「僕が2006年に『トーマの心臓』に出演して以来、オスカーが憧れの役でした。今は興奮とプレッシャーと半々に感じています。大人なところもあるがナイーブなところもあるオスカーの心の奥にあるのは、誰かを思うということ。僕も原作のオスカーのように思いにあふれたオスカーを目指したいと思います。『訪問者』をすり切れるまで読んで、オスカーが過去に過ごした時間を自分で埋めていきたい」

関戸博一さん(レドヴィ役)「僕は2度目のレドヴィ役です。4年ぶりにこの衣裳を着るだけで気持ちが引き締まる。たとえると、日の丸を背負うオリンピック選手みたいな感じ……? 違いますね(笑)。でも、身が引き締まる、何かを背負う感じがします。レドヴィは最初からトーマの気持ちに寄り添う役。それがこの作品に寄り添うことにつながる。前回は自分のことで精一杯だったんですが、もっと作品に寄り添っていけるように頑張りたいです」

青木隆敏さん(サイフリート役)「4年前はユリスモールをやらせていただきました。ユリスモールの台詞に『自分の中によい種と悪い種があって、よい種はトーマにひかれ、悪い種はサイフリートに惹かれた』というのがあるんですが、今回サイフリートを演じるということで、この4年間で自分の中でよい種より悪い種が育ってしまって、その結果サイフリート役にキャスティングされたのかなと(笑)。私自身の心の堕落をしっかり受け止めて悪の華を咲かせたい」

そして、エーリク役に今回大抜擢された久保優二さんと田中俊裕さんが「よろしくお願いします」とご挨拶しました。

続いては質疑応答。「『トーマの心臓』があなたに与えた影響は?」という質問に、「『トーマの心臓』は愛に満ち溢れた作品です。前回演じたエーリクは感情が贅沢で、人に対してもまっすぐに愛することができる子。エーリクを演じることによって自分も人に優しくなれるというか、エーリクの性格が自分の中にも入り込んでくる感じがしました(松本)」「スタジオライフは『トーマの心臓』と出会って上演を重ねるごとにどんどんお客様が増えて、いろいろなことを経験させていただいた。それまではオタク少年で人と心を通わせるのが苦手だったんですが、エーリクを演じて人として大切なものを学んだような気がします(及川)」と答えました。

スタジオライフ『トーマの心臓』は5月24日から6月22日まで紀伊国屋ホール、7月11日から13日までシアタードラマシティにて上演されます。

問い合わせ先:スタジオライフ 03-5929-7039 (平日12時~18時)
http://www.studio-life.com/

 

 

 

 

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