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日本2.5次元ミュージカル協会 設立発表会 開催
3月23日(日)、東京ビッグサイトで開催中のイベント「AnimeJapan 2014」の会場で、「一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会」の設立発表会が行われました。
NEWS & INFORMATION 2014 3/24 UPDATE
「2.5次元ミュージカル」とは、「二次元で描かれた漫画・アニメ・ゲームなどの世界を、舞台コンテンツとしてショー化したもの」(協会パンフレットより)。その国内外での発展を目指して「一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会」が設立されました。
発表会には代表理事の松田誠さん(株式会社ネルケプランニング)をはじめ、理事のうちの4人と学術会員の東京芸術大学大学院映像研究科研究科長・岡本美津子さんが登壇。
まず代表理事の松田さんから「2.5次元ミュージカル」とその近年の盛り上がりについて説明がありました。
「昨年、タイトル数だけで70本の漫画アニメ原作のミュージカルが上演されています。お客さんの動員数は昨年だけで160万人の方が観てくださっています。この急激な発展により、新しいジャンル、新しいマーケットが確立されました。日本が生んだ漫画アニメが、二次元の枠を越えて新しいジャンルを作りだした、新しい世界を作りだした現状があります」
続いて、「2.5次元ミュージカル」の代表作といえるミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『セーラームーン』、舞台『弱虫ペダル』の映像を上映。
上映の間に、ミュージカル『テニスの王子様』のファンとしても知られるMCの中井美穂さんが、「漫画でしか描けないと思われていたシーンが、現実の男の子たちの身体能力の高さと演出によって見事に身体的に表現されたこと。また漫画アニメは好きだけど劇場に出掛けたことがないという人を劇場に引っ張りだしたという功績が非常に大きかった」と2.5次元ミュージカルの魅力や功績について語りました。
さらに、来賓として経済産業省の佐合達矢さんが挨拶。また、登壇の理事が今後のビジョンについてそれぞれの立場からコメントしました。
堀義貴さん(株式会社ホリプロ)
「ホリプロは年間で20演目約600ステージの舞台を制作しています。そのうち毎年必ずどこかしらで海外公演を行っています。そういった関係で、日本の演劇作品を海外に売り込むということはこの業界にいる者としてやらなければならないことだと考えています。2020年のオリンピックに向けて日本のコンテンツを世界に普及させるという方針というのは、最初で最大で最後のチャンスだと思っています。映像作品とともに、ライブエンターテインメントの作品をアジア、欧米に広げていきたいと思っています」
中山晴喜さん(株式会社マーベラスAQL)
「私どもの会社は音楽、映像、ゲーム、アミューズメントと広い範囲でエンターテインメントを取り扱っています。これらをうまく融合させたような新しいステージにチャレンジしていきたいなと考えております。アニメ原作だけではなく、ゲームからの原作、特にゲームは世界でも販売されているものが多いので、こういったものにも積極的に原作を取り入れていきたいと考えています」
本間道幸さん(株式会社ぴえろ)
「世界にアニメが浸透しファンが多くいるように、アニメ制作会社の立場でいろんなメッセージを発していきたいと思っています。またアニメ事業者経営者の方々にこの事業に参画したいと思っている方がたくさんいらっしゃいます。そういった方々に社団法人を通じていろんなメッセージ、情報を提供しながら、世界に向けて2.5次元ミュージカルの事業を広めていければなと思っております」
黒岩克巳さん(エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社)
「近年アジアをはじめいろんなところでライブをやらさせていただいています。その中で日本のコンテンツがもっといい形で世界に羽ばたいていけるように、そんな志を持ったこの業界に参加させていただき、私たちとしては日本のコンテンツと海外のクリエイティブを掛け合わせて、今までになかったものを発信できるようなそんなことをやっていければと思っています」
最後に、ミュージカル『テニスの王子様』のキャスト9名が登場。理事たちと一緒にフォトセッションが行われました。
なお、出席した5人のほかに、株式会社バンダイナムコクリエイティブの井上俊次さん、有限会社ゴーチ・ブラザーズの伊藤達哉さんが、同協会の理事に名を連ねています。
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト