ニュース & インフォメーション

「新春浅草歌舞伎」恒例鏡開き

2014年1月2日「新春浅草歌舞伎」初日に、浅草公会堂にて出演者による鏡開きが行われました。

NEWS & INFORMATION 2014 1/10 UPDATE

市川猿之助さん、市川男女蔵さん、市川門之助さん、市川弘太郎さん、中村米吉さん、中村壱太郎さん、中村歌昇さん、坂東巳之助さん、中村種之助さん、中村隼人さん、中村梅丸さん、上村吉弥さん、中村亀鶴さん、片岡愛之助さんに、吉住弘台東区区長も加わっての毎年恒例のイベント。注目の若手が集まるだけでなく、それぞれの挨拶もユーモアいっぱい、さらには振る舞い酒もあるとあって、公会堂前はかって知ったるファンの方で、年始の早朝にもかかわらず鈴なり状態でした。

 まずは猿之助さんから、順にご挨拶。

猿之助 「猿之助となって浅草にご恩返しの意味を込めまして今回出演させていただきます。ご覧のとおり若手たちが並んでおります。彼らがこれからの浅草歌舞伎を背負って立っていきます。皆様どうか、昨年以上、今まで以上の熱い声援を彼等に送っていただきたくお願いいたします。僕も浅草で育てていただきまして、今があると思っています。お客様によって俳優は育てられてものでございます。本当に感謝の意味を込めて、毎日務めたいと思います。そして、僕は猿之助となって帰ってきたわけですが、本日は皆様にこれをご覧いただこうと思いまして…。(といいながら、おもむろにカレンダーをひろげて)中村隼人のカレンダーです! かっこいい!!これをサイン入りで劇場で売っております(会場爆笑)。いくらですか? 2600円だそうです! 皆さんこのカレンダーを買ってください。これを売りに来ました(笑)。こういう素晴らしい若手たち、歌舞伎を背負っていってくれると思います。どうかどうか熱い熱い声援をお送りいただければと存じます」

愛之助「朝早くからこんなにたくさんお集まりいただきありがとうございます。私は毎年(浅草歌舞伎を)卒業卒業といいながら、去年も、一昨年も、今年も出させていただくこと、本当にありがたいと思っております。私ごとですが、去年は紅白歌合戦の審査員もさせていただき、また、オネエも卒業して(笑)、片岡愛之助に立ち返り、がんばりたいと思います。今月は『義賢最期』と、『新口村』という松嶋屋でも大切にしている狂言の一つの亀屋忠兵衛を務めさせていただきます。昼も死に夜も死にで、正月から死に役がつづきますが(笑)、がんばって務めさせていただきます。ここには本当の意味での若手が並んでいます。私もまだ若手ですが(笑)、来年も末永く応援してください。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします」

男女蔵「(ファンから「オメッティー!」のかけ声があり)ありがとうございます。去年出していただかなくて、どうなることやらと思っていましたが、さすがは猿之助さんですね、(亀治郎時代の)最後のカーテンコールで、「猿之助なったら、また浅草にもどってきます」おっしゃって、本当にその言葉どおりにやられるのには頭が下がります。私自身は10年連続で1年あいてしまいましたが、また浅草にカムバックをして、「オメッティー」として舞い戻ってまいりました。今年はふなっしーに負けないように、”おめっしー”になろうと思います(笑)。10年間言いたくなかったのですが、皆様にはお寒い中集まっていただきありがたいのですが、前はもっと遅くにやっていまして、私は何を考えていたかというと、自分のことばっかり考えていまして、こんな朝早くからやってセリフ忘れてしまうんじゃないかなぁと10年間そればっかり考えておりました。今、はじめて自分の思いを語りました。今年も皆様宜しくお願いいたします。

亀鶴「本年も鏡開きにたくさんお集まりいただき、ありがとうございます。今年はまじめな挨拶にしようかなと思っておりますけれども。『義賢最期』では下部折平実は多田蔵人、『上州土産百両首』ではみぐるみ三次を務めさせていただきます。『義賢最期』は、愛之助さんが仁左衛門さんから教わり、何度も上演している片岡家にとって大事な作品なので、そこに出していただけることを大変嬉しく思います。そして、『上州土産百両首』。これは猿之助さんが以前、ご自分の会でやられたのですが、このとき大変なことが怒ってしまいました。、チケットがなくなってしまい、猿之助さんは自分の公演のチケットなのに、ネットオークションで買い戻してました。今回の公演、残席がホントに少ししかありません。今ここにいるお客様が買ったら全部なくなってしまうかもしれません。舞台は生き物です二度と帰ってきません。映像では残りますけれども、鏡開きと一緒で、この空気、ここにいられるこの瞬間は、この時しかありません。ですから皆様、昼夜通してみていただきたいと思います。そしてお願いがあります。お客様もぜひ下の世代に伝えていっていただきたいとおもいます。歌舞伎は決して古臭いものではありません。時代を超えて色あせない、すばらしい日本の宝です。それをぜひ、子供にでも友達にでも、伝えていっていただきたいです。浅草でなくても、歌舞伎座でも国立劇場でも、大阪でも、歌舞伎はやっております。これから一年、私どもも精一杯努めますのでどうか宜しくお願いいたします。」

歌昇「お兄さんたちがつくってきた浅草歌舞伎に毎年出させていただけることは本当にありがたいと思っています。僕はお昼は歌舞伎座に出てますので、夜の『石橋』しか出ていませんが、存在感を出して皆様におぼえていたきたいと思います。そして、来年は自分たちが背負っていけるように今年1年精進したいと思います」

巳之助 「(リレーで使う赤色のバトンを掲げて)突然ですが皆様、これが何かおわかりでしょうか。2年前、亀治郎(当時)のお兄さんから、『僕は浅草歌舞伎を卒業するから、君たちが浅草歌舞伎を背負っていってくれ』と千穐楽のカーテンコールで託されたバトンでございます(会場笑)。これをですね、本日今、この場をお借りしまして、猿之助のお兄さんに、お帰りなさいという思い、そして来年こそ我々がバトンを握り締めて走り抜けたい、という思いをこめて、この場でいったん返還させていただきたいと思います。宜しくお願いいたします(といって、猿之助にバトンを渡す)。以上です」

壱太郎「浅草歌舞伎3年連続、出演させていただいております。毎年毎年出演させていただけること、本当に嬉しく思っております。3年前の初心を忘れず、今年もがんばりたいと思っております。…そして、いま巳之助さんがバトンを返還されましたけれども、実は、私もバトンをいただきまして(黄色いバトンを取り出し、会場笑)、『僕らは卒業するからごれからは頑張ってくれ』とバトンをいただいたんですけれど、まずはいったんお返しして、巳之助さんが言ったように、来年こそは僕たちがこの浅草の看板を背負えるように頑張りたいと思いますのでまずは返還させていただいて(と猿之助に返す)。26日まで頑張ってまいりますので宜しくお願いいたします」

種之助「僕も3年連続で浅草歌舞伎に出させていただくことになりました。お兄さん方のエネルギーに負けないよう、華々しく…、皆様に華々しい気持ちで帰っていただけるよう、精いっぱい勤めたいと思います!…ありがとうございました!」

米吉「私も昼は歌舞伎座に出演しておりまして、今から8時間後にまた浅草に戻ってまいります。お兄さん方のパワーに負けないよう、ちょっと上のお兄さん方になんとかおいつけるよう精一杯つとめますのでどうか宜しくお願いいたします」

隼人「今年は浅草公会堂に3年連続で出させていただきます。また、僕も昼は歌舞伎座にも出演させていただきまして、夜の部はここで『石橋』に出させていただきます、お兄さん方に負けないようなパワーを芝居に目いっぱい注ぎ込みたいと思います。またチケットもう少しあるようなので、買っていただければと存じます。またチケットを買った方は一緒に僕のカレンダーも宜しくお願いいたします!」

弘太郎「私は本年初めて浅草の新春歌舞伎に出させていただきます。26日まで浅草の雰囲気を楽しみながら、懸命に勤めさせていただきたいと思います。宜しくお願いいたします」

梅丸「(先輩たちから「かわいい!」の掛け声、)昨年初めて浅草歌舞伎に出演させていただいて、今年もたくさんのお役をいただいて緊張しておりますが、先輩方によく教わって、千穐楽まで懸命に務めますので、どうぞ宜しくお願いいたします」

吉弥「(周りの出演者から「まだまだ綺麗!」の掛け声に微笑んで)、ありがとうございます。昨年に引き続きましての出演となりました。昼夜3役出させていただきます。頑張ります。宜しくお願いいたします」

門之助「(ファンから門之助サーン!という黄色い声があり、)私はたびたび浅草に出演させていただいております。今年、お正月に東京では歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場、浅草公会堂と4箇所で歌舞伎の幕が開きますが、このなかで一番初春にふさわしいのが浅草だと思います。若いエネルギーが、みずみずしいエネルギーが、いっぱい詰まっておりますので、どうぞみなさん浅草の街を含めて、お正月を浅草公会堂で楽しんでいただきたいと思います」

 それぞれ個性的で笑い所たっぷりのご挨拶のあとは、俳優たちによって、鏡開きが行われ、祝い酒がギャラリーに振舞われました。

「新春浅草歌舞伎」は1月26日まで浅草公会堂にて上演中です。詳しくは公式ホームページこちらまで。

 

 

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