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会見には、松本幸四郎さん、中村福助さん、市川染五郎さんが出席しました。

８月に公演中にセリから転落してけがをした染五郎さんの復帰公演となる舞台。幸四郎さんは「こうやって行われますこと、夢のようでございます。染五郎がケガから復帰しまして、福助くんと一緒に舞台に立ちます。私も『吉野山』の前に一人で出てまいりまして、役者・幸四郎としてよりも父・幸四郎として、皆様にご挨拶、お礼も兼ねた、口上を行わせていただきます」と挨拶しました。

福助さんも「これからの歌舞伎をになっていなかければならない染五郎さんが、皆様の前に復帰できたことがうれしいです」とコメント。

これをうけて染之助さんは「みなさまにご心配をおかけし、また舞台に出ることを許されたことに、感謝しています。生かされたという責任をまっとうして、戦いたいです。歌舞伎興行が大成功をおさめるよう、責任をもって務めたいと思います」と、意気込みを語りました。

また幸四郎さんは、亡くなった中村勘三郎さんについて聞かれ、波乃久里子さんに「幸四郎さん、奇跡は起こらなかったよ」と言われて「そんなことはないよ」とこたえたという話を披露。「勘三郎さんには、勘九郎さん七之助さんという素晴らしい息子がいます。おふたりが奇跡を起こしてくれると思うし、悲しみを希望に、苦しみを勇気に、自分自身を変えていかなければいかないと思います」と静かに決意を語りました。

公演は2013年2月4日から26日まで、日生劇場にて行われます。

［公演情報］

二月大歌舞伎

2013年2月4日〜26日　日生劇場
演目：口上、「義経千本桜　吉野山」、通し狂言「新皿屋舗月雨暈」
出演：松本幸四郎、中村福助、市川染五郎　ほか
問い合わせ：チケットホン松竹●0570-000-489
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2013/02/post_115.html