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米倉涼子さん、ブロードウェイで主演デビュー決定!
米倉涼子さんが、2012年7月にブロードウェイでミュージカル『CHICAGO』の舞台に立つことが決まりました。3月15日(木)に緊急記者会見が行われ、米倉さんが今の気持ちを語りました。
NEWS & INFORMATION 2012 3/17 UPDATE
ミュージカル『CHICAGO』は実在の事件を元に書かれた作品で、1975年にブロードウェイで、ボブ・フォッシー演出・振付で幕を開け、世界各地で上演される人気作になりました。96年からリバイバル公演が行われ、再びロングラン公演に。97年度トニー賞6部門を受賞するなど、さまざまな賞を受賞しました。
そして2008年に、日本語版『CHICAGO』が初演。その舞台に主役のロキシー・ハート役で、ミュージカル初挑戦にして初主演をしたのが米倉涼子さんです。2010年の再演時にも主演しています。
その米倉さんが2012年7月に、ブロードウェイで現在ロングラン上演中の『CHICAGO』で、主演デビューを果たすことが決まりました。
日本人女優がアジア系でないアメリカ人の役柄を演じるのは、ブロードウェイ史上初めての快挙。またブロードウェイで日本人女性が主演を務めるのは、1958年にナンシー梅木さんが演じた中国人メイ・リー役以来となります。
米倉さんは「大好きなミュージカルでうれしいけれどプレッシャーもあります。たくさんの方が出たいと思っている作品なので、その思いを背負って、期待を裏切らないように演じたいです」と挨拶。また、時々涙ぐみながら「私は『CHICAGO』をやるために生まれてきたんじゃないかと思うことがよくあるんです。なぜか『CHICAGO』をやると涙が出る。自分でもわからないんですが、とにかく本当に宝物みたいな作品です」と語りました。
会見には振付家のゲイリー・クリスト氏も出席。「涼子は総合力に優れた女優さんです。涼子ならできると私はずっと思っていました」とコメント。ブロードウェイの観客が米倉さんのロキシー・ハートをどう観るか聞かれて「まず涼子の美しさに見とれてしまうんじゃないでしょうか。それに彼女の持つユーモアの部分をきちんと理解なさるんではないかと思います」
ブロードウェイの舞台に立つために、英語のレッスンやボーカルトレーニング、ダンスの稽古に打ち込み、2か月に一度、レッスンの成果をビデオに撮ってニューヨークに送るなど、努力を積み重ねてきた米倉さん。「こんなに練習しているけれど本当に行くの?」とお母さんに聞かれた話も披露。「(出演決定を知らせたら)母は『今日、決まったの?』と言っていましたが、そう言いながら喜んでくれたと思います。去年『なんでわざわざつらいことに挑戦しているの?』と言われたので、出演が決まって、私と同じくらい喜んでくれていると思います」
最後に『CHICAGO』の魅力を聞かれて、「エロティックで、夢を勝ち取るために何でもするような悪さばっかりする人たちの集まりで、でもみんなちょっとかわいい。人間そのものがすべて出ているところです」と満面の笑顔で答えていました。
米倉さんの出演は2012年7月中に1週間を予定。会場はニューヨーク・アンバサダー劇場になります。
[日本語版公演データ]
ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』日本語上演版
☆2008年
10月8日〜11月2日 赤坂ACTシアター
11月4日〜11月6日 梅田芸術劇場メインホール
11月12日〜11月16日 青山劇場
出演:米倉涼子、和央ようか、河村隆一 ほか
☆2010年
6月9日~2010年7月4日 赤坂ACTシアター
6月4日~2010年6月6日 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
出演:米倉涼子、アムラ=フェイ・ライト、河村隆一 ほか