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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!『ピーターパン』大貫勇輔さん

玉野和紀さんの新演出で話題を呼んだブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、今夏も帰ってきます! 昨年、ブロードウェイも含め史上最年少のフック船長を演じた大貫勇輔さん。どんなジャンルのダンスも踊りこなす、抜群の身体能力を活かした“踊るフック”から1年。歌や芝居への新たな向き合い方、子ども時代の話まで色々と伺いました。(取材・文/小野寺亜紀、撮影/大東佐和子)

INTERVIEW & SPECIAL  2015 7/15 UPDATE

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――昨年の『ピーターパン』では大貫さんならではのダンスが色々なシーンに盛り込まれ、生き生きとフック船長を演じてらっしゃいました。

25歳という若いフック船長ということで、玉野和紀さん(演出・振付・上演台本担当)と一緒に踊る新しいフック像を作りました。僕、4年前に初めてこの舞台を観たとき、舞台の中でティンカーベルを助けるために、観ている子どもたちが必死に手拍子をするじゃないですか。その純粋な心に感動して、あのシーンで泣いてしまったんです。その作品に関われたことが、まず嬉しかったです。子どもたちはみんなピーターパンを応援しているから、フックに「やめてー!」とか声を上げるんですよ。その反応に、演じていて思わず台詞が飛んだりも(苦笑)。でも時々、客席の中に劇場内で売っているフックのグッズを持った子がいたりして嬉しかったですね。

――いわゆる“悪役”は、演じていて気持ちよかったですか?
 僕は子どものときからバイキンマンやバルタン星人を応援するタイプだったので、悪を演じる気持ち良さはすごくあります。子どもたちがキャーキャーと怖がると逆に燃えますね!

931A8145p_pp――身長180㎝であの衣裳を着られると本当に迫力があります! 衣裳や声など工夫されたことはありますか?
 衣裳も鬘もすごく重いんですよ。さらに手にはフックを着けてフェッテターンをしていましたから、かなり大変でした(笑)。声に関しては、フックはだいたい40歳代ぐらいの役なので低い声を意識していました。今回はもうちょっとナチュラルな声でやれるところがあるなら、そう演じたいなと思います。声は、もうひとつ演じるダーリング氏でも意識しました。

――ダーリング氏はウェンディの父でロマンスグレーの紳士ですが、犬に追いかけられたりコミカルな演技もあります。
 ダンサーだからか、どうしても機敏に早く動いてしまうんですよ。そうすると年相応の雰囲気が出ないので、身体を動かすスピードを押さえ、落ち着いた声を意識しました。フックより苦戦しましたね。

――玉野和紀さんは1998年から2010年まで13年間この作品の振付をされ、昨年いよいよ演出も手掛けられましたが、いかがでしたか?
 今年玉野さんの舞台『CLUB SEVEN』を拝見しましたが、10回目の記念公演ということですし、“日本にエンターテインメントを”という精神のもとにやり続けられてて、すごいなと思いました。僕はこれまでダンスもコンテンポラリーでアート寄りの方が多く、自分が表現したいことをただ追求すればよかった。でもエンターテインメントは多くの人を楽しませるということで、それが一番難しいと思う。その中で玉野さん彼が目指してきたエンターテインメントの精神と、『ピーターパン』という深いメッセージのあるミュージカルが合わさったものが出来上がったと思います。

――深いメッセージというと?
 母親を想う気持ちを改めて思い起こさせてくれるところですね。いつの時代も母は偉大で、大切な人を大切にできているか、胸に手を当てて確かめたくなるミュージカルだなと思います。さらに僕が感じるのは、“大人になるむなしさと喜び”ですね。大人になると諦めなきゃいけないことがあって、それがネバーランドだと放棄できる。でもそれがいいのかというとそうでもなく、ピーターが最後に表すのは“孤独”。そういう多面的なことを落ち込ませることなく、スーッとすきま風が吹くように自然に伝えてくれるから、観た後はハッピーになれるんです。

931A8141p_pp――大貫さんご自身は、どんな子ども時代だったのですか?
 母はダンスの講師の仕事をしていたので、結構一人で過ごすことも多かったんです。周りに大人が多くて、人の顔色をうかがって可愛げのない子どもだったと思います。結構やんちゃもしていましたね~。このままだといけないと思い、校区を変えて厳しいと言われる学校へ行ってから、いい先生に出会い矯正されたという感じです(笑)。

――7歳からダンスを始められて、ダンスに救われたこともありましたか?
 そうですね。踊ると何か自分の中で発散できるものがありました。言葉にできないものを身体で表現できていたんじゃないかと思います。プロになってここまでこられたのは、もちろん皆さんと同じように努力もしたけど、人に恵まれたんだと思います。

――ダンスと言えば、本作では一幕で「フックのタンゴ」「フックのタランテラ」、二幕で「フックのワルツ」というナンバーもあります。
 タンゴとタランテラはダンス重視なので比較的馴染みやすかったのですが、ワルツはどちらかというと歌で聴かせる曲なので、それを一番ギリギリまで練習していました。歌は『キャバレー』(’12年)以来でしたし。もちろん歌のトレーニングは継続していましたけど、あるレベルまで達することがあの時期の僕には大変でしたね。この間受けたオーディションで、「もっと聴いていたくなるような声に、歌になるといいね」と言われて、「なるほど!」と。歌で人を感動させることって難しい。ただ一生懸命に歌うだけではなく、そういうことを考える時期にきたな、今また新たなスタートラインに立っていると思っています。

――歌のレッスンは常にされているのですか?
 この1年、芝居と歌に関してはかなり勉強したと思っています。芝居は初めてテレビドラマ(『セカンド・ラブ』)に出演して、さらに興味を持ちました。これまで、例えば疑いの気持ちがあると身体の軸がねじれる、とか身体の“側”から作ることを意識していたけど、映像になるとその役作りが見えちゃうんですよ。もっと役を自分に落とし込み、内側から台詞が出るようにしっかり演じなければと思いました。歌と芝居で成長したな、というところが見せられたらいいなと思います。

【プロフィール】
大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ)

931A8157p_pp_pp1988年8月31日生まれ、神奈川県出身。恵まれた肢体を活かし、バレエ、ジャズ、コンテンポラリー、モダンなど、幅広くダイナミックに踊りこなす注目ダンサー。’11年ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の死のダンサー役で脚光を浴び、’12年ミュージカル『キャバレー』クリフ役で俳優デビュー。鬼才マシュー・ボーン氏に才能を認められ、’13年『マシュー・ボーンのドリアン・グレイ』で主役を務める。’14年にはラスタ・トーマス率いる「BADBOYS」に初参加し、世界デビューを飾る。テレビ朝日の連続ドラマ『セカンド・ラブ』では名ダンサー役で出演。栗山民也演出『アドルフに告ぐ』、倉持裕作・演出『ブロッケンの妖怪』などストレートプレイへの出演も続き、役者としてもますます目が離せない。

【データ】
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
原作:ジェームズ・M・バリ

演出・振付・上演台本:玉野和紀

出演:唯月ふうか、大貫勇輔、入来茉里、佐藤すみれ(SKE48)、白羽ゆり、ほか

◆東京公演 2015年7月20日(月・祝)~30日(木) 東京国際フォーラム ホールC
ホリプロチケットセンター 03-3490-4949
ホリプロオンラインチケット http://hpot.jp

◆大阪公演 2015年8月2日(日) 梅田芸術劇場メインホール
梅田芸術劇場 06・6377・3800
http://www.umegei.com/schedule/465/
※大阪公演には佐藤すみれ(SKE48)は出演致しません。

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