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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!『十二夜』Special ★音月桂さん×中嶋朋子さん part2

舞台『十二夜』の集中連載インタビュー。引き続き、トリを飾る音月桂さんと中嶋朋子さんの対談をお楽しみください!(文・小柳照久、写真・浅沼ノア)

INTERVIEW & SPECIAL  2015 3/8 UPDATE

Part1よりつづく。Part1からお読みください)

音月:中嶋さんは稽古場に行く前にあまり作り込まないで、稽古場で作るタイプなんですね。
中嶋:だから、台詞覚えが悪いんですよ。全部の動機が埋まらないとちゃんとその人が出来上がらない。「オリヴィアはどんな人なんだろう?」「回りの人はどんな人なんだろう?」「この人に自分のどこに自分の心が震えてるんだろう、反発したりしているんだろう?」と思いながらだから、台詞をガチガチに覚えちゃうと動けなくなっちゃうんですよ。だから、申し訳ないけれど、稽古はじめでは「あ、その台詞はこの感じで言うんだ」っていうのを探しながらダイブしてます。毎日ドッボーンって。おまけにジョンって平気で「この流れ変えちゃおう。休憩っ!」とか言いだすからね(笑)。
音月:消化不良のまま休憩になることもありますよね(笑)。


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――中嶋さんから見て音月さんのスタイルってどう見えましたか?
中嶋:(身を乗り出して)もうねっ。
音月:なに、こわーい(笑)。
中嶋:何も台詞をしゃべらないのに、ヴァイオラが男装してシザーリオちゃんになった瞬間、所作が普通に男性になっているわけ。だけど、ヴァイオラの台詞になるとパッと移り変わってめちゃめちゃ可愛い。もうなんかね、見てて贅沢な感じ。いやぁ、面白いなって。でも、そのキュキュッていう変わりようというのは、スキルを持っているからできることで、乙女はもともと持っているわけだし、でも、男性という部分もできる。その上、双子の兄のセバスチャンを演じる時はまた全然違うんですよ。もうビックリ。ヴァイオラが男装しているシザーリオと、ヴァイオラの双子の兄のセバスチャンでまた全然違う。凄いなーって思って。
音月:自分で実感がなくって、変わってないんじゃないかと焦ってるんですが…。
中嶋:全然心配ないよ! ジョンが桂ちゃんの芝居のスタイルを評価していた理由はそこだと思う。そこに色をつけたいと思った時には自由に色が付けられると演出家に思われたんじゃないかなぁ。特殊だよね
音月:特殊技能ですよね。宝塚音楽学校と合わせると17年間男役をしてきたんですけど、女になるのが最初は大変で、ちょっとしたところに男っぽいところが出ちゃうんですよ。だから、初めて女優として仕事をした時は戸惑いましたし、その分「台詞をいち早く覚えて引っ張っていかなきゃ」とどうしても思ってたんですよ。宝塚の男役トップって下級生を引っ張っていく立場でしたし。今回のお芝居では今までと違って、もっといろんな色を柔軟に受け止めたりできるんじゃないかって気がしてきました。

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中嶋:そうだよ、もっと甘えて良いよ~(笑)。桂ちゃん、すごい頑張り屋さんで、誰よりもしゃべる癖に、誰よりも台詞が入ってるんだもん。
音月:いやいや。でも普段、私、一人でブツブツやってるんで変な人みたいになってるので、マスクしてるんです。シェイクスピアの台詞ってどうやって覚えます?
中嶋:ブツブツ。
音月:ブツブツですよね。書いたり色々やったりしているんですけど、今回とっても難しくて。
中嶋:喜劇は特に難しいと思う。言葉と芝居が裏腹だから。どうやって覚えたら良いのか、知りたいね。ドラえもんの暗記パンが欲しい
音月;あれがあったら、私お金いくら出してでも買いたい!
中嶋:差し入れとかで入ったら奪い合いじゃない?(笑)
音月:血を見る争いになってカンパニーの仲が滅茶苦茶になっちゃう(笑)。でも、シェイクスピアの台詞をコツがあったらホント知りたいです。
中嶋:ジョンが台詞の一つ一つを噛み砕いて説明してくれると、そこから急に世界が見えて言葉が生きてくるので、そうすると体に入って抜けないんだけど、字面で覚えてもあっという間に抜けちゃう。だから、稽古の中でみんなとやり合って覚えるのがベストですね。

勘違いと片思いが交錯する、幻想的な世界

――最近、巷の若者は草食男子を通り越した絶食男子という「恋しない若者たち」が話題になってます
音月:傷つくことを恐れていたら何も生まれないですよね。愛って、切なくて苦しくて、でもそれがいつか実ったりとか次に行けたりすると幸せもひとしお! 『十二夜』はそんな面々のすったもんだなので……悩める人も見に来ればわかる!
中嶋:『十二夜』を観ていただければ恋愛のすったもんだも、いと楽し。そんな自分も楽しめるようになります! みんながみんなハッピーエンドでもないし
音月:えっ、ハッピーじゃないんですか?
中嶋:うん、違うって言ってたジョンが。
――そういえば、オリヴィアは最後、セバスチャンと結ばれるのがいつも唐突に感じていたんですが……。
中嶋:オリヴィアはヴァイオラと向かい合っている時、ヴァイオラを通じてセバスチャンを見ているんです。だから、彼女は間違ってない。ヴァイオラはセバスチャンを愛しているから自分の中にセバスチャンを見ていて、男装するときもセバスチャンのようになろうとしているから、オリヴィアの最後の選択は間違ってない。byジョン・ケアード。

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音月:あー、ちゃんと腑に落ちますね
中嶋:それぞれの解釈がいっぱいあると思うんですけど、やればやるほど、自分たちだけでシェアしているのがもったいないくらいの情報が稽古場では飛び交ってます。
音月:「なるほど!」ばっかりですものね。説明の字幕出します? 舞台に。
中嶋:今、こういうことですって出すの?(笑)
音月:それは無理か(笑)。ぜひ、劇場で、恋のさや当てと駆け引きを、お楽しみください。

★★★ 音月桂さんと中嶋朋子さんからのメッセージです ★★★


『十二夜』
日程:3月8日(日)~30日(月) 会場:日生劇場
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:ジョン・ケアード
出演:音月桂、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとし 他 
問:東宝テレザーブ ℡03・3201・7777  ※大分、大阪、公演あり

 

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