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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!『十二夜』Special ★音月桂さん×中嶋朋子さん part1

舞台『十二夜』の集中連載インタビュー。トリを飾るのは、もちろんこのお二人、音月桂さんと中嶋朋子さんです!(文・小柳照久、写真・浅沼ノア)

INTERVIEW & SPECIAL  2015 3/8 UPDATE

ミュージカルを中心に活躍してきた音月桂さんとストレートプレイを中心に活躍する中嶋朋子さん。それぞれの稽古に臨むまでの準備から芝居のスタイルまで、何もかもが対照的な女優さんたちで、お互いに興味津々。初共演に関わらず、インタビュー会場は女子会トークが飛び交い、笑いが絶えない時間となりました。

***

シェイクスピア・スタイルの喜劇

――『十二夜』は喜劇とはいえ、日本人が慣れ親しんでいる喜劇とはスタイルが違いますね。シェイクスピア喜劇の笑いのツボってどんなところですか?
音月:ウケを狙うために面白おかしくするのではなく、その人の人間味というのを客観的に見た時に面白く見えてくるところだと思います。
中嶋:人間愛がないと笑えないんですが、そこがシェイクスピアのすごいところで、作品の中に人間愛が溢れています。「面白いね~」「愛くるしいよね~」と、自分のことと照らし合わせて笑っちゃうところがあります。
音月:自宅で文字をなぞって考えていたものが、稽古場で立体的になったらまた一筋縄ではいかない面白さが見えてきました。
――相関図を見ると、恋のベクトルがほとんどみなさん一方通行。
音月:いろんな愛が交錯してますが、オリヴィアだけモテモテなんです。一人だけベクトルが集まってます。
中嶋:私、お姫様役がいつまでできるかなと思ったら笑っちゃうんですよね~。
音月:オーシーノからの愛、激しいですよね。直接は会ってないとはいえ、結構流してますよね(笑)
中嶋:でもね、流すなりの理由があるんですよ、小西君には。あ、オーシーノには(笑)。 でも、どれだけ愛されても、自分がどれだけ愛せるかに尽きるじゃないですか、人間って。だからオーシーノの愛が入ってこない。
音月:お姫様冥利に尽きる役ですね。

 

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クラシカルでゴージャスな世界を再現

音月:衣裳も豪華なんですよ。
中嶋:一個一個丁寧な仕事をしてもらってます。私はその時代を生きていないんですけど、あたかもその暮らしをしていたように、衣裳にも背中を押してもらっている感じがしますね。
音月:着ました?
中嶋:うん、着た!
音月:重くないですか?
中嶋:それが、想像していたよりもずっと軽いの!
音月:えっ、機能性あり!?
中嶋:凄いと思った。もちろん、動いてみたらを想定して調整していただくけれど、いつもだったらフィッティングの時点で「重い」って言って直してもらうことが多いのに、パーーーフェクト! 凄い職人技。
音月:今回は舞台装置も豪華なので凄い楽しみ。迷路みたいですよね、
中嶋:建物を作り込むっていう舞台はあるけれど、イメージを象徴的に作りこんでいて、演出のジョン・ケアードがお庭って言ってましたっけ? ラビリンスだよね。装置も衣装もだけど、その全てが語り部になってくれているから、私たちはそこで生きれば良いだけなんだ、というのをヒシヒシと感じてます。
音月:中嶋さんは同性と思えない品の良さで思わず見とれてしまいます。
中嶋:もう、やめてよ~。
音月:(笑)。わたしはもともと男っぽいところがどこかあるので、笑う時もガハガハ笑うんですけど、同じ女性とは思えない! 一緒にお芝居を作り上げるなかでいろいろ感じながらお芝居できるのが楽しいし、女優として私はまだまだなので、絶好のチャンスとしてスポンジのように吸収していきたいなと思ってます
――今回、音月さんは女性・男性・男装する女性を演じ分けることになりますね
音月:役者の醍醐味って、自分の経験したことのない環境、国とかも全然違う役を、自分が演じることであたかもそこに生きていたかのようになれること。今回は双子の役で、劇中男装もあるので、2.5役。なので生きる人生も2.5倍。大変ではあるけれど、嬉しいことですね。

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稽古場は異種格闘技戦のバトル中

――中嶋さんはシェイクスピア作品にたくさん出演されてますよね?
中嶋:いえいえ、なぜかそう思われがちなんですが、シェイクスピア・ぺーぺーなんですよ。だから、製作発表などで「シェイクスピアとは?」なんて聞かれても意味がわかんない(笑)。まだちょこっとしかやったことないんですよ。
音月:私なんて『ロミオとジュリエット』しか出てないですよー。ミュージカル版で、歌でつづっていくタイプだったので、台詞回しの美しさとかは、まだピンとこないです。
――シェイクスピアというと言葉の洪水というイメージがありましたけど、よくよく考えるとミュージカル・ナンバーっぽくないですか?
音月:ああ、確かに、ミュージカルも一人で3分とか4分とか歌ってますしね。シェイクスピアの台詞って、今でいうミュージカル・ナンバーかもしれません。
――製作発表では演出のジョン・ケアードさんから、「音楽のように」「詩のように」って言葉が飛び交ってましたね
中嶋:発見だらけですよ、何から何まで。ジョンに「二人でかけあっているのは一個の詩なんだよ」って言われた時に、「はっ」とその説明にビックリ。二人で一つの詩を読むって、なかなかないですよね。
音月:二人の掛け合いの台詞はデュエットなんですね。稽古場では丁寧に一つ一つ確認しながら台詞合わせを時間をかけて行っています。

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――中嶋さんと音月さんはお芝居の大きさもスタイルも違うのでなおさらではないですか?
音月:感情の持っていき方から役の作り方までまったく違いますね。
中嶋:川魚か海魚かってくらい違う(笑)。
音月:その例え、わかりやすい! 宝塚ではカンパニーで動いていたので、相手の良いも悪いも知った上で、安心して自分をまかせられるところが良いところだと思っているんですが、退団してからは現場によってキャストの方もスタッフの方も違って、特に今回はそれこそみなさん良い意味で個性豊かな方々ばかりで、一方的には存じ上げてますけど、実際に飛び込んでみた時に、実は本読みの時に落ち込んだんですよ
中嶋:えっ、なんで?
音月:みなさんが凄すぎて。
中嶋:え~~~?
音月:いや、ホントに泣きそうになりました。だから「前に向かっていかなきゃ」って気合い入れて立稽古に臨んだんです。
中嶋:そうなんだ。
音月:橋本さとしさんや小西遼生さんなど、みなさん色が強くて、圧倒されまくり。声も大きいし。
中嶋:おまけに、稽古場ではジョンが言う一言で「全部が崩れていった」って感じになるしね。だから「じゃあ、悩んでも仕方ないな」って。私はそれぞれの熱量の違いを楽しめたら良いなって思ってるんですよね。一人相撲は絶対に許されないけれど、全体でギューっとビルドアップされると、全部のパーツがうまくはまって、それから美しい音楽のように奏でられ、喜劇としてのコミカルなエネルギーも生まれてくるし。だから、あーだこーだと家であまり作り込まないで、稽古場に行ってから、お互い感じたものでセッションする感じを大切にしてます。それぞれの、川魚・海魚の面白味を受け止めたり反発したりしてエネルギーに使ってますね。

Part2へつづく


『十二夜』
日程:3月8日(日)~30日(月) 会場:日生劇場
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:ジョン・ケアード
出演:音月桂、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとし 他 
問:東宝テレザーブ ℡03・3201・7777  ※大分、大阪、公演あり

 

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