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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!『スタンド・バイ・ユー』 戸次重幸さん

シアタークリエにて2015年1月12日より上演中の舞台『スタンド・バイ・ユー 〜家庭内再婚〜』に出演されている戸次重幸さん。永遠の“夫婦の謎”に鋭く迫るリアルな大人のコメディーの世界に、どう立ち向かっているのでしょうか。(文/横澤由香、撮影/熊谷仁男)

INTERVIEW & SPECIAL  2015 1/20 UPDATE

──二組の夫婦がとある出来事をきっかけにとんでもない修羅場を展開していく…という本作。戸次さんの役どころは?

「藤沢英明という男性です。 女性のお客様のほとんどに嫌われるようなチャラい男ですが、恐らく…実は世の男性のほとんどは共感してくれるのではないかな、と思ってます。特に仕事面ですごく虚勢を張るといいますか、“君、コレ出来る?”と聞かれたらなんの確証がなくても“はい、もちろん!”と答えるような外面のいいヤツで──劇中では多少デフォルメはされていますけど、そういう人って普通にいますよね? 自分を大きく見せながら社会の中で一生懸命仕事して生きている人。でもいつしか私生活までもそういう思考になっていたがゆえに、まあ…夫婦間に不満やらいろいろと溜まっていた、と」

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──英明の妻・ハルカを演じているのはこれが初舞台のミムラさん。脚本の岡田惠和さんも、実は本作が初戯曲ということで。

「そうなんです。岡田さんなんてドラマ脚本家の中でも大御所じゃないですか! でも舞台の台本は初めてで…ドラマと一番大きく違うのはト書きがほとんどないことなんですけど、“ト書きがない分、延々と台詞を書き続けました”とおっしゃっていましたね。台詞は…会話劇だし、やっぱり多いですよ。でも役者それぞれに“これは当て書きですか!?”と思うくらい言葉のひとつひとつが相当リアルなかけあいで、自然で生き生きとした会話が展開していて楽しいです。5月に最初の本読みをして、その感触でさらに手を入れて頂き…舞台としては相当早い段階からクリエイター側の準備は進んでいましたので、あとはもう僕たち役者がよりいいモノを目指して磨くしかない!とがんばりました」

 

──戸次さんは未婚ですが、本作を通じて“結婚観”に影響を受けることなどはありそうですか?

「この舞台に限らず、最近たまたまドラマで不倫をする役が続いたりもしていたのでそのあたりから夫婦、結婚というモノについて思いを巡らせることは多かったです。例えば…恋人同士ならうまくいかなくなったらお別れすればいいわけだけど、夫婦は夫婦ですからね。なにか上手く行かないことがあっても簡単に別れられるような関係じゃない。結婚っていわば“この先別れることのない恋人同士になること”だと思うので、やはり相当の覚悟を持って決断することなんだと再確認してますね。若ければ“勢い”もあってしかるべきですが、僕の年代になるともう勢いだけじゃないことも知ってるし、より慎重に、より臆病になってしまうのも仕方がないかもしれません(笑)」

 

──では、永遠の恋人同士であるはずの夫婦が激しいバトルを繰り広げる本作、未婚のお客様にはちょっと刺激が強いでしょうか?

「いや、逆にすごくためになるんじゃないかと思います。これはダメな夫婦のケースなんですよ(笑)。こういうことやってると相手に不満が溜まるんだ、こういうこと言うと傷つけてしまうな、夫婦とはいえそれを言ったらおしまいだよ…と、具体例がどんどん展開されていく。ということは、それらをやらないようにちょっと気をつけることで、夫婦の関係は円満に行くんだよというヒントもたくさんある。なので、将来素敵な結婚生活を送るためにもぜひ僕らのバトルを参考にしていただきたいです。未婚のくせに偉そうにすいません(笑)」

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──パートナーと観劇するのもいいかもしれないですね。

「それも思いました。結局僕は友人の奥さんと、僕の奥さんは僕の友人と、それぞれ自分のパートナーへの不満をぶちまけつつ、“わかるわかる!”って共感して、互いに違う場所で片や肉食・片や草食の一晩を過ごすんですけど…。舞台を観たあと、“いやー、いくらあのシチュエーションでも俺は肉食はナシだと思うよ”と、男性が言ったとする。そこなんですよ! 彼は愛する人に素直に本心からの感想を伝えたのか、実は肉食はアリだと思ってるけど彼女の手前ナシだと言うスマートな男を装っているのか。あなたはそこを見極められるかな?と」

 

──それは結構デリケートな問題ですよ。

「だからねぇ…僕はぜひ劇場帰りのみなさんのホットな感想をね、どんどん小耳に挟みたいんですよ。このリアルな男女のドタバタをみなさんはどう受け止め、どう考え、どう言葉にして自分のパートナーに伝えているのか」

 

──それをさらに翌日の本番に生かしたい、と。

「いやいや。完全に個人の趣味(笑)。ただただ知りたいだけです」

 

──(笑)。ではいま、なにか考えていることはありますか?

「うーん、なんでしょう。“遅刻しないように”とか?(笑)。僕は今までいろんな舞台でいろんな役を演じてきましたけど、ある時期なにか消化不良というか、自分がその役の器の大きさまでしっかり届いていないような感覚が常につきまとっていまして。自分は役者としてまだまだ小さいな、力不足なんだろうな、と思わされてばかりだったんです。そこから経験を積んで、年齢も重ねて、最近はようやく自分が設定している及第点のところまではちゃんと届いているな、役を演じられているな、と思えるようになりました。そういう流れの先で今回頂いた役は、いわゆる等身大の役だと感じていて、じゃあこれはもう等身大のままやってみようと。このアプローチはこれまでほとんどなかったんですけどね」

 

──身構えず、自然体で役に臨む。

「そう。岡田さんの素敵な台詞と、堤さんの素敵な演出と、楽しい共演者のみなさんと、当て書きかと思うようなチャラい男をね(笑)、“普通”にやってみたいなって。藤沢英明、普通に伸び伸びと演じていこうと思っています」

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とつぎ・しげゆき●俳優。北海道出身。大学時代に、大泉洋、安田顕らとともに演劇ユニットTEAM NACSを結成、人気劇団となる。現在は、舞台、映画、ドラマなどを中心に全国的に活動中。舞台『スタンド・バイ・ユー -家庭内再婚-』に出演後は、3月に舞台『趣味の部屋』再演に出演。

★★★戸次重幸さんからのメッセージです★★★

舞台『スタンド・バイ・ユー -家庭内再婚-』
脚本:岡田惠和  演出:堤 幸彦  
出演:ミムラ、戸次重幸、真飛聖、勝村政信 ほか東京公演 
2015年1月12日(月)~1月27日(火) シアタークリエ
大阪公演 2015年1月30日(金)~2月1日(日) サンケイホールブリーゼ
金沢公演 2015年2月4日(水) 北國新聞赤羽ホール
静岡公演 2015年2月7日(土) 静岡市清水文化会館マリナート
名古屋公演 2015年2月9日(月) 愛知県芸術劇場 大ホール
福岡公演 2015年2月11日(水・祝) 大野城まどかぴあ 大ホール

http://www.tohostage.com/stand_by_you/index.html

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