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インタビュー & 特集

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SPECIAL! 『CHICAGO』宝塚OGバージョン・初日直前プレスコール&囲み取材

11月1日、宝塚OGによるブロードウェイミュージカル『シカゴ』が、東京国際フォーラムCホールで、東京公演の幕を開けた。(撮影・文/仲野マリ)

INTERVIEW & SPECIAL  2014 11/9 UPDATE

宝塚元男役トップスター9人が、主要3役をそれぞれトリプルキャストで演じる、世界初の女性キャストだけの『シカゴ』。初日を目前に控えた10月30日、公演会場でプレスコールを行い、ビリー役の峰さを理・麻路さき・姿月あさと、ヴェルマ役の和央ようか・湖月わたる・水夏希、ロキシー役の朝海ひかる・貴城けい・大和悠河が、囲み取材に応じた。
プレスコールでは、衣裳、照明、オーケストラなど、すべて本番同様の形式で、見どころとなる楽曲7曲を披露。作品中もっとも有名な『All That Jazz』が始まると、会場に流れる空気が一変! ヴェルマを湖月わたる、ロキシーは貴城けいの組み合わせだった。

①湖月

ビリーのソロ『All I Care About』は峰さを理が。羽根を使った演出は、黒を基調とする『シカゴ』の世界に華やかさを添える。

②峰

 弁護士ビリーが依頼人(被告)のロキシーを無罪にするため、法廷で供述のストーリーをねつ造するさまを、人形と腹話術師に見立てたコミカルなシーンでは姿月あさとがビリーを、朝海ひかるがロキシーを演じた。

③姿月、朝海

③姿月2

ロキシーが自分の身の上を正直に話すモノローグ的楽曲『Rixie』は朝海ひかるが、事態打開のために頼れるのは自分だけ、とロキシーとヴェルマが決意を新たに歌うデュエット『My Own Best Friend』は、水夏希(ヴェルマ)と貴城けい(ロキシー)が歌った。

④朝海_pp

 

⑤水、貴城

二幕からは、まず、弁護士が陪審員たちをあやつる裁判をマジックショーにたとえた『Rzzle Dazzle』を、麻路さきのビリーで。

⑥麻路2

⑥麻路

終盤は和央ようかのヴェルマと大和悠河のロキシーが『Nowadays』『Hot Honey Rag』からフィナーレまで疾走した。

⑦和央、大和

宝塚元男役トップとして舞台の中央に立ち続けたスターたち。いずれもオーラは健在だ。歌・ダンスとも実力を発揮し、世界中のミュージカルスターが憧れるスタイリッシュでセクシーなボブ・フォッシーの世界を、見事に表現した。

⑧囲み

囲み取材は、プレスコールを演じた直後ということで、それぞれの表情に高揚感があり、これまでの稽古の積み重ねが形になった手ごたえと自信をのぞかせた。

初日を前にして

峰「いよいよ初日が開くんだなという緊張感とわくわく感が沸き起こってきました。これまでお稽古ではピアノとドラムとベースで、オーケストラと合わせるのは今日が初めてでしたが、時代を表しているアレンジ、編成で、とても楽しかったです。オケの人は、コントラバスの人がチューバを吹いたり、バンジョーがウクレレになったり、皆さん楽器を弾き分けていて、すごいです。バンジョーなどこれまでと違う音楽が入ってきたので、ピアノだけでお稽古していたときよりもその場の雰囲気にすぐ入りこめました。かえって歌いやすく感じました」

麻路「私たち3人久しぶりの男役なんですけれども、タイムスリップしたというか、また戻った感じがしています。その一方、『シカゴ』という全く新しいものに取り組んでいるということで、現役の初日を開けるような気持ちがこの2日間くらい甦ってきた感じです。お客さまからどんな反応が返ってくるのか、楽しみです」

水「何もかもブロードウェイスタイルということで、お稽古場のときから、普段のお稽古と違うことが多かったんですが、舞台に来てからさらに違うことがありまして、その中でどんなことをキャッチしていけるのか、緊張とチャレンジの持ちを持ってきました。いろいろ整理して、初日から一番いいものを見せられるようにしていきたいと思います」

フォッシースタイルについて

和央「独特なので、難しいですね。毎日全員でアップをして、その後大澄賢也さんの指導の下、フォッシースタイルのステップをずっとみんなでやるんですけど、なかなか思うようにできないですね。でもとてもすてきだし、かっこいいし、常に勉強です」

湖月「今日のプレスコールでも、自分以外の場面を2階から見させていただいたのですが、ビリーさんの周りをセクシーな女の子たちが踊っているシーンとか、衣裳を着たらまたさらにフォッシーの世界が広がったというか、シンプルさとスタイリッシュさと、振付にこめられた魅力を改めて感じて、またとりつかれた感じです」

姿月「三役各三人の3パターンのほか、ジェントルマンとレディースの方との組み合わせも4パターンあって、すべての組み合わせでお稽古をします。出ていない人は、他の人のお稽古を見ますし、notes(ノーツ)といういわゆるダメ出しは、全員で聴くというスタイルでした」

峰「劇場入りする2週間前くらいからずっとその形で、全員でお稽古してきました。ゲイリー・クリストさん(振付スーパーバイザー)やデイヴィッド・トンプソンさんが来日されてからは、そのnotesが細かくなっていきました。それも「もう少しこうした方がいいのではないかとご提案します」「こういうやり方もありますよ、でも選ぶのはあなたです」みたいなおっしゃり方なので、それを受けてから自分でどう対処していくかを考えていると、時間はすぐに経ってしまいましたね」

イチオシの見どころはどこ?

大和「ロキシーモノローグといって、ロキシーが自分のことをしゃべるところ(『Roxie』)を見てほしいです。すごく楽しいし、3人とも全然違うので、そこを見ていただけたらなと思います」

水「ヴェルマがロキシーに二人で組んでショウをやろうと頼み込む、『Sister Act』の場面です。ここのダンスのコケティッシュなところをぜひ。特にヘビのダンスの部分は力を入れてやりました」

貴城「トリプルキャストなので、それぞれの組み合わせでいろいろ違ってくるところです。周りが変わることによって自分も変化していくので、お客様も、周りが変わると同じ人がロキシーやっていても変化するんだな、というのを感じていただけたら、2倍も3倍もお楽しみいただけるのではないかと思います」

朝海「(ロキシーが)結婚指輪をしているところ! すごくうれしくって。指輪をずっといじっていたくなる。結婚するってこんなにうれしい気分なんだと思いました!」(皆から「結婚してるのはあなたじゃなくてロキシーでしょ!」とツッコミあり)

湖月「ヴェルマを全編演じさせていただき、こんなにいろんなことがあってもがんばって、前向きに自分らしく生きて前に前にと突き進むヴェルマに、とても魅力を感じています。そんな彼女を自然体に、楽しく演じられたらいいなと思っています。そして最後、ロキシーと2人で踊る『Honey Rug』を楽しんでいただけたらと思います」

和央「ヴェルマという女性が大好きなので、いかに魅力的に演じられるか、考えます。私も『Sister Act』が好きですね。ロキシーに認めてもらおうとするのですが、結果ヴェルマはひどい言われようをしてしまいます。そういう意味を込めた場面ではあるのですがコミカルでもあるので、ここは本当に楽しんでもらえるものを求めてやりたいと思います」

姿月「宝塚100周年を記念してつくられたこの企画ですけれども、ここから新たに200年に向かっていかなければならないということを肝に銘じています。一方で、自分自身に置き換えますと、退団してからの、女優としてヴォーカリストとしての今の自分、進化していく自分を見ていただきたいです」

麻路「私にとっては、久しぶりにやるお芝居、男役としてのお芝居です。宝塚時代は、娘役さんが娘さんらしく演じてた時代だったんですが、今回は、まさに体当たりでくるこの女性陣を相手に、どこまでやれるのか、そのチャレンジが見どころといえましょうか。みんなナチュラルに自分らしく、出すものを出してくるので、そのパワーに負けず、それに対峙できるような男でいたいなと思います。あとは、楽しいミュージカルなので、明るくやりたいですね」

峰「ビリーは弁護士だけあって、すごく台詞がたくさんあるんです。一生懸命覚えましたが、これをいかに滔々としゃべれるかというところですね。あとはまりこちゃん(麻路)も言いましたが、相手がこういう方たち(笑)ですので、負けないように、しっかり男として、大人の男としていたいなというのが理想です。とはいえ、時々興奮してしまうと、やっぱり女性がやっていることなので、男でなくなってしまうときがあるので、それを気をつけて、「私は男、男」と言い聞かせながらやっています。」


世界初、女性キャストのみの試みについて

麻路「ゲイリーもデイヴィッドも、最初企画を聴いたときにはどうなるんだろうと思ったけど、こんなに楽しめるものになるとは、と仰っていましたね」

峰「ゲイリーはとても楽しんでいらっしゃいました。それに、まずビリーもヴェルマもロキシーも、3人ずついるっていうことがびっくりなさってた。で、どの通しを観ても「ファンタスティック!」とおっしゃり、「自分たちも楽しんでいるから、君たちももっと楽しむように」と。とにかく楽しんで舞台をやれってすごくおっしゃいます」

姿月「『We Both Reached For The Gun』の腹話術のところでは、ビリーがロキシーの声を出すというのは、私が提案しました。(男の声から女の声へ)一瞬の飛び方をするので、発声的には大変です。宝塚時代は自分が高い音域が出たとしても、男役として与えていただく曲の課題が音程は低いものばかりでしたが、退団してからは男女関係なく高い音域の歌も歌うようになって自分はそこを出せるようにしてきました。今回は、女性ならではという企画ですから、男性ではできないこととして、提案してみたんです。先生方も面白いねということで、よかったのではないかと思います」

峰「『All I Care About』の羽根のシーンは、3人のビリーとも皆様に「これだけ羽根の似合うビリーは初めて」と言われました。ビリーは本来男性がなさる役なので、これまでは違和感があったんでしょうが、私たちはやっぱり宝塚時代から羽根には慣れておりますので(笑)。一瞬男役に返ったような気がしましたが、逆に男役に戻らないように、しっかり男としてビリーとしてこの場にいなくてはいけないな、と気持ちを引き締めております。腹話術のところ、ずんちゃん(姿月)と同じく、私も声を変えて高い声と低い声と、チャレンジさせていただいているんですが、間違えて男の部分と女の部分を間違えてひっくり返して歌ってしまうことがあるので、そこは気をつけたいと思っています」

姿月「『シカゴ』は今もブロードウェイで上演されていますし、これまで世界各国で様々なシカゴが演じられています。私たちは女性だけで行う初のシカゴということで、初めての試みに私たちが一歩踏み出す、という緊張感でいっぱいです。がんばりたいと思います」


【公演概要】
ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇100周年記念OGバージョン

作曲: ジョン・カンダー
作詞: フレッド・エッブ
脚本: フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー
初演版演出・振付: ボブ・フォッシー
オリジナルNYプロダクション演出: ウォルター・ボビー
オリジナルNYプロダクション振付: アン・ラインキング

翻訳: 常田景子
訳詞: 森雪之丞
日本版演出: 吉川徹
日本版振付: 大澄賢也
指揮・音楽監督: 上垣聡

主催:TBS/キョードー東京/梅田芸術劇場(東京公演)、梅田芸術劇場/キョードー東京(大阪公演)、メ〜テレ(愛知公演)
企画制作:梅田芸術劇場/キョードー東京

【キャスト】
ビリー・フリン:峰 さを理/麻路さき/姿月あさと
ヴェルマ・ケリー:和央ようか/湖月わたる/水 夏希
ロキシー・ハート:朝海ひかる/貴城けい/大和悠河

ママ・モートン:初風 諄/ちあきしん
エイモス・ハート:磯野千尋
トップレディース:星奈優里/蒼乃夕妃

ジェントルメン:珠洲春希/牧勢 海/桐生園加/真波そら/大凪真生/祐澄しゅん/香音有希/鳳樹いち/光海舞人
レディース:舞城のどか/美鳳あや/神 麗華/夢華あやり/稀鳥まりや/麗 百愛
ほか

(東京公演)
2014年11月1日(土)~11月9日(日)全12回 東京国際フォーラム ホールC

(大阪公演)
2014年11月19日(水)~11月30日(日)梅田芸術劇場メインホール

(愛知公演)
2014年12月4日(木)~12月7日(日)刈谷市総合文化センター 大ホール

(東京凱旋公演)
2014年12月10日(水)~12月19日(金)全13回 東京国際フォーラム ホールC

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