インタビュー & 特集
INTERVIEW! 『THE 39 STEPS』 水川あさみさん
10月23日(木)に天王洲 銀河劇場にて開幕する、舞台『THE 39 STEPS』に出演される水川あさみさんにお話をうかがいました。(文/佐久間裕子、撮影/熊谷仁男)
INTERVIEW & SPECIAL 2014 10/22 UPDATE
ーーヒッチコック作品の舞台化と聞いて、サスペンスかと思いきやコメディーだとか。
そうなんです。ヒッチコックの映画はサスペンス要素がすごく強いんですけど、その後、イギリスで舞台化された作品はコメディー化されているんですね。今回の舞台は福田雄一さんが上演台本と演出を手掛けてらっしゃるのでさらにコメディー色が強くなりそうです(笑)。
ーー今回は四役演じられるそうですね。
はい。最初に渡部篤郎さん演じるハネイに近づいていくミステリアスな女性が一人。その役はハネイを事件に巻き込む役どころですね。そして巻き込まれる女性が一人いて、彼女はハネイと恋に落ちます。そして、あと一人は本当に純粋な女の子の役。四役の中でも、主にまったくタイプが違う三人の女性を演じます。
ーータイプが違うといっても、舞台上で演じるとなると、切り替えが難しそうな……。
四役といっても、私は一つの役をやって、また次の役をやって、順を追っていくという感じなんです。でも演じ分けるという意味では、一つひとつの役が違って見せられるようにしたいと思っています。
ーー福田雄一さんとは『33分探偵』など映像のお仕事でご一緒されていますよね。
福田さんとは舞台でご一緒するのは今回が初めてで。四役もやるのは難しいですけど、挑戦できるという意味では、信頼している福田さんに声を掛けていただいてうれしかったです。
ーードラマと舞台だと、また福田さんとのお仕事も違ってきそうじゃないですか?
どういうふうに福田さんが舞台の演出をするのか想像つかなかったですね。映像の時は、福田さんが書いたおもしろい脚本があって、役者はそこに書いてあることを、真剣にふざけてやって、プラス福田さんを笑わせられたら勝ち、みたいなところがあるんです。でも今回は舞台で、さらに原作がある。そこに福田さんがコメディーの要素を加えていくので、ドラマとはまた違う要素が必要になるのかなって思っています。
ーー舞台で楽しみにしていることは?
何が楽しいって稽古ですよ。大変ですけど、みんなでいろいろと出し合って考えるのが楽しい。稽古期間中に、それを全部出し切って、本番に臨むのが舞台。その作業が映像とはまた全然違う。舞台の作り方そのものが、すごく楽しいんですよね。
水川さんが、存分に稽古場で楽しんで作り上げた舞台、ぜひ劇場でお楽しみください!
みずかわ・あさみ●1983年7月24日生まれ、大阪府出身。NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』『失恋ショコラティエ』など人気ドラマに多数出演。『シェアハウスの恋人』『東京スカーレット~警視庁NS係』では主演も果たす。映画にも数多く出演し、最新作の『福福荘の福ちゃん』は11月8日公開。
舞台『THE 39 STEPS』
2014年10月23日(木)~11月3日(月・祝)天王洲 銀河劇場
(※仙台、大阪、名古屋、福岡でも開催)。
【上演台本・演出】福田雄一
【原作】ジョン・バカン作「三十九階段」
【原作映画】アルフレッド・ヒッチコック監督「三十九夜」
【脚色】パトリック・バーロウ
【翻訳】小田島恒志
【出演】 渡部篤郎、水川あさみ、安田顕、佐藤二朗
詳しくは、http://www.39-steps.jp