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インタビュー & 特集

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SPECIAL! 「ifi(イフアイ)」制作発表レポート

8月21日、この春宝塚歌劇団を退団した元花組男役トップスター蘭寿とむの、退団後初となる出演作品、オリジナル・ダンス・ミュージカル「ifi(イフアイ)」制作発表が、一般のファンを集めて赤坂BLIZで行われた。(取材・文/仲野マリ)

INTERVIEW & SPECIAL  2014 9/3 UPDATE

蘭寿とむの魅力を最大限に生かすビッグ・ステージに

 制作発表イベントは、まずケント・モリのダンス・パフォーマンスで幕を開けた。マイケル・ジャクソンのワールドツアー「This is It」に際し、ダンサーオーディションに日本人として唯一合格したケント。マドンナやチャカ・カーンにも認められ、数々のアワードステージに上がる彼のダンスの迫力と切れに、会場は一瞬で沸騰、大いに盛り上がった。

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 続いて、蘭寿とむ、パク・ジョンミン、ジュリアン、黒川拓哉が揃いの白いスーツ姿で歌を披露。豊かな声量と美しいハーモニーを聞かせ、仕上がりの良さをうかがわせた。
 また、稽古場の様子がスクリーンに映され、同会場に参加できなかったラスタ・トーマス、辻本知彦、ストーリーボードPの身体能力の高さも垣間見ることができた。

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 「ifi」の企画制作を担う梅田芸術劇場の小川知久代表取締役社長は「蘭寿さんと私どもとのご縁は2005年、ハンブルグ・バレエ団と共演された『服部有吉2005Presents R・Hatter』からですが、今回の企画は蘭寿とむさん退団後第一弾ということで、やるからにはドカンと行こう、と思っておりました。それにしても、一つの作品に世界で活躍する振付家が4人もいらっしゃるというのは本当に珍しいことです。稽古にうかがったら、蘭寿さんがディーヴァとなって歌っていらして、僕にとっては新しい発見でした。初日が開くまで、まだ稽古場で進化する勢いです。新しいサプライズ、新しい魅力を生み出すよう、素晴らしいキャスト・そしてスタッフの皆さんに期待します」とあいさつを述べた。

男役から「女優・蘭寿とむ」へ!見事な変身

蘭寿は「退団後初のステージがこんなにも豪華なキャスト、それもオリジナルのダンスミュージカルという形で行えて、とても幸せです。ステージではプロジェクションマッピングなど新しい試みもあり、これまで経験したことのない感覚を日々味わっています。美しい楽曲もちりばめられていて、毎日が本当に刺激的。もしこの作品に出会わなかったら、この先の私は全然変わっていただろうなと思えるくらい、手ごたえを感じています。ステージに上がったらどんなふうに見えるか、皆様に楽しみにしていただけると確信しています」と抱負を語った。


これが女優としてのスタートとなることについては、「まずは自分が鏡を見て、慣れて(笑)、そしてファンの皆様にも見慣れていただいて、作品の世界にどっぷり入っていただければと思います。宝塚を退団してすぐは、皆さんから『これからどんなことをやっていきたいですか』とよく聞かれましたが、実は当時、自分の女優としてのビジョンはあまり浮かんでいなかったんです。今回「ifi」でユーリという役に出会い、自分がやっていきたいこととか、もっとこうして行きたいという意欲が湧いてきて、進んで行きたい道が見えてきました。歌は、男役の発声でない音域のトレーニングをしていると、このほうが自然に出せる感じがするので、これからもっと練習して、どんどん歌ったいきたいと思います。お芝居も、宝塚のときはまずは男役として相手を包みこむという前提がありました。今は自分の中に流れるものをそのままダイレクトに相手に返していける、そのキャッチボールがすごくうれしくて、よくばりですが、歌もお芝居も、いろいろ挑戦して可能性を試していきたいと思っています」とこれからの活動についても意欲を示した。

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蘭寿とむ

ケント・モリは出演者の中でも「男役・蘭寿とむ」を知る存在だ。
「100周年の宝塚公演(100周年記念作品”夢眩”の振り付けを一部担当)で初めて宝塚に関わらせていただき、そこで蘭寿さんともお仕事をさせていただいたのですが、すぐに蘭寿さんの大ファンになってしまいました。もちろん宝塚の大ファンにも。こんな素晴らしい方たち、こんなすごい人たちが日本にいたんだなというサプライズもあって、でも宝塚は女性だけの世界なので、まさか自分が蘭寿さんと同じ舞台に立てるとは思ってもいませんでした。だからこの話をいただいたときは、すぐにお受けしたんです。稽古を始める前にポスター撮りがあったのですが、そのときは、以前に見ていた男役の蘭寿さんのイメージがあったので、女性姿の蘭寿さんの衣裳にはまだ衝撃がありました。リハーサル初日も、男役と女優と、半々の感触があった。でも2日目からは、もう完全に『女優・蘭寿とむ』となっていて、その変わり方がまるでマジックのようというか、今では男役であったことが想像できないくらいです。女優・蘭寿とむ、まじヤバイっすよ!」

ケント・モリ

ケント・モリ

個性がうなる!世界標準のアーティストによる異種格闘技

演出の小林香は「ifi」について「人間には誰にも、もしあのとき私が別の選択をしていたら、という瞬間があると思います。この作品は、そうした『もう一つの扉』を開けたときの世界をお届けするお話で、現実の世界とifiの世界、それもAバージョンとBバージョンでストーリーが違います。扉の向こうに展開する蘭寿さんのあんな顔、こんな顔、素敵な男性陣に囲まれてどんな演技をするか、ぜひ劇場に足を運んでご覧になっていただきたいと思います。蘭寿さんは、あることをきっかけに占いに依存してしまっている女性という役どころで、占い師役がケントさん。ケントさんのオーラがすごくて占い師にぴったりだと思い、あて書きさせてもらいました」と語った。

演出・小林香

演出・小林香


また大きなみどころとしてスタッフ・キャストの多種多様性を挙げ、「小川社長もおっしゃっていましたが、演出家も多国籍軍ですが、キャストの異種格闘技ぶりがとにかくすごいです。世界の一流のダンサー陣が、一堂に会し、今まさに稽古を進めております。これだけ個性の違ったもの、違う言語(単に母国語という意味ではなく)を持っている方々なので、皆さんの個性を生かしつつ、いかにしてそのバラバラのものが一つになっていくか、そこをぜひ実現したいと思っています。単に『こうやってほしい』と強制するのではなく、コミュニケーションを交わしながら一つの方向を示していきたい。そういうふうにやっているつもりです。本日、歌もパフォーマンスも短いながらその一端をご紹介し、熱い空気をお届けできたことをうれしく思います。Aバージョン、Bバージョンとも、初日にはさらに素晴らしい舞台を開けられることをお約束します」と抱負を語った。
ケントも「ほんとに多国籍、オールオーバーでスタイル的にも全然違います。同じダンスとはいえ、コンテンポラリーなど普段はなかなか接する機会がないので、リハーサルで目の当たりにできるのは本当に刺激的。お互いのコミュニケーションもまさに地球規模なバラエティで、いろんなものがまじりあって新しいものをつくりだしています。観に来てくださる方、ぜひ盛り上がってください。お客さんが盛り上がってくだされば、僕たちもどんどん行きまっせ! 今回のステージはかたくならずに思いっきり楽しんで、騒いでもらえばと思います」

和気あいあいの稽古場で思いは一つに!

東京藝術大学声楽家を卒業し、ヴォーカルグループ「LE VELVET」のメンバーである黒川拓哉は、この作品がミュージカル初挑戦となる。「芝居とか科白とか、すべて初めて。逆に毎日の稽古が新しいことの連続で、新鮮だし刺激的です。「ifi」の世界を少しでも表現できればと思いますので、よろしくお願いいたします」とあいさつした。

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黒川拓哉

ジュリアンは、日本で3回目のミュージカル。「スーパースターの中でミュージカルをさせていただき、本当に光栄です。この作品はダンスエンタテイメントショー、ダンスミュージカルで、ダンスがメインですが、ちゃんとストーリーがあり、ただダンスを踊っていればいいという作りではありません。僕もほんとはダンス、うまいんですよ(笑)、でも今回は歌と芝居に集中しろということで、「ifi」の世界を歌を芝居で伝えられたらと思います。それにしても…ケントさんの踊りを見てると、あの身体能力はいったいどうやれば獲得できるのか?? 僕は生まれ変わったら、ケントさんになりたいです!」

ジュリアン

ジュリアン


  • 蘭寿も「全員でウォーミングアップや筋トレやるけど、身体の柔らかさとか、筋肉の強さとか、皆すごくてびっくりします。私は肩にリフトされたりするので、男性の筋力のすごさを実感しますね。宝塚のときは、私がリフトする方だったんですけど(笑)」
    パク・ジョンミンは日本でのミュージカル2回目となる。「僕も今回は踊りはあまりないですが(笑)、流れとしていろんなパフォーマンスをまぜてストーリーをつくっていくという演出家の思いを信じ、がんばっています。一番苦労しているのは、日本語のイントネーション。だから皆と会うと、すぐに科白の練習を始めてしまうんですが、温かい目で見てくれて協力してくれるのでうれしいです」と語った。
    男役の蘭寿を知らないパク。「蘭寿さんは、すごくやさしくて、いろんなところを見てくれる。足りないところがあると、小さいことでもおしえてくれて、配慮のある方だと思いました。ほんとに女性らしい。棒は最初から女性として接しているし、女優であることに何の違和感もありませんよ!」

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  •  ケントも「女優としても人間としても、感謝の気持ちを忘れない方で、そこが尊敬できるところです。自分に与えられた振付を雑に扱わないし、常に練習している。気配りもあるし、素敵な部分が多いですね。僕、生まれ変わったら蘭寿とむになりたいくらい。今回の振付でも、僕ならではテイストは入れますが、蘭寿さんの『素敵』な部分は大切にしています」
     毎日、朝起きて稽古場に向かうのが楽しくてしかたがない、という蘭寿。
    「男役トップとして、組を引っ張っていかなければという重責は、やはり大きかったです。今は個としての自分を見つめ直す機会を得、シンプルに自分の中から湧き上がったものを表現しています。みなさんが個性的なので、自分ものびのびとリラックスした状態でいられるのがありがたいですね。ただ、個性的といっても場面場面での色や、そこでの表現を探している気持ちは一つです。『そろえる』のは手の角度とかそういうものじゃなくて、思いの部分。そこがきっちりしていれば、ダンスもお芝居も進むと確信したので、そこを大事にしていきたいと思います。AバージョンもBバージョンもあるので、何回も見たいと皆さんに思っていただけるような舞台をつくれるようにがんばりたいです」とまとめた。
    世界的で活躍するダンサー、振付師が集結し、これまでにない化学反応が期待される「ifi(イフアイ)」。蘭寿とむの新たな魅力も引き出され、大いに楽しめそうだ。
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【公演概要】
オリジナル・ダンス・ミュージカル「ifi(イフアイ)」

作・演出:小林香
音楽:スコット・アラン、扇谷研人
キャスト:蘭寿とむ パク・ジョンミン ラスタ・トーマス
     辻本知彦 白川直子 ストーリーボードP / ケント・モリ 他
     〈Aバージョンのみ出演〉ジュリアン
     〈Bバージョンのみ出演〉黒川拓哉[LE VELVETS]

(東京公演)
2014年9月5日(金)~9月21日(日)青山劇場
Aバージョン:9月5日(金)~9月14日(日)、Bバージョン:9月17日(水)~9月21日(日)

(大阪公演)
2014年9月26日(金)9月~28日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※大阪公演はBバージョンのみ

 

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