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インタビュー & 特集

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INTERVIEW! 『タンブリング FINAL』松下優也さん×須賀健太さん×吉村卓也さん

『タンブリング FINAL』で、主人公・望月宙を演じる松下優也さん、烏森高校新体操部部長・火賀淳平役の須賀健太さん、新体操部員・水野和博役の吉村卓也さんに、シリーズ完結編となる今回の公演への取り組みを聞きました。 (取材・文/金井まゆみ、撮影/熊谷仁男)

INTERVIEW & SPECIAL  2014 7/15 UPDATE

TBFオフィシャル1

男子新体操をテーマにした青春ドラマ『タンブリング』(2010年、TBS系)の世界観を受け継ぎ、2010年9月に上演された舞台版『タンブリング』。キャスト自身が新体操の演技を披露すること、国内トップクラスの選手たちが実際に演技をすることなどが評判となりました。その後も1年に1回、新たなストーリーとフレッシュなキャストで上演を重ね、第5弾となる今回は『タンブリング FINAL』。先日KAAT神奈川芸術劇場を皮切りにスタート、大阪公演でも好評を得て、いよいよ東京・赤坂ACTシアターでの公演となります。

 ——今回の公演で、自分にとって課題だと感じることは何ですか?

_DSC8691松下 やっぱり新体操。あとはセリフですね。

吉村 (松下くんのセリフ量が)多いからね。

松下 そうなんだよね。(望月宙は)僕が今まで演じてきた役とは、全然違う役柄。でも、だからこそすごく楽しんでいるのも確かだね。役者としてひとつのイメージに固まってしまいたくないし、やりがいを感じる。この舞台のお客さんは役者のファンの人が中心になるだろうから、それぞれヨシタク(吉村卓也)や(須賀)健太、僕のことを観に来てくれるわけだよね。でも幕が開いた時には、僕らは役として舞台に立っている。どれだけ役をつくり上げて、お客さんの期待をいい意味で裏切ることができるかが大事だね。

吉村 なるほどね。僕は優也を見ていると、普段から望月になってると思うよ。

松下 本当!?

吉村 うん、なってる。僕は優也とは去年の舞台(2013年10月〜11月『私のホストちゃん』)で一緒だったけど、あの時は一匹狼的であまり人とからむ役じゃなかった。

松下 そうだね。

吉村 でも今回はテンションも高いし、稽古が終わった後に「ご飯食べに行こうや」って皆に声をかけたりしてたし。

松下 それは(出演者の大半が)同世代やから言いやすいっていうこともあるし、自分は座長という立場でもあるから。でも「そうせなあかん」っていう使命感でやっているわけではなくて、ただ楽しんでやっているだけだよ。そう言われてみると、皆との距離感とかが役と重なってきたかも。

吉村 優也は関西人だし、楽しいことが大好きだし。意外と素が出ているんじゃない?

_DSC8755松下 普段の自分と似ているところは、確かにあるね。そういう部分は友だちといる時には出ても、仕事ではなかなか出せへんからな。それを見抜いてこういう役をつくってくださったんかな、と思う。それは僕だけじゃなくて、皆それぞれにあるんじゃない?(火賀淳平は)「貴公子」的な役だよね。

須賀 僕自身と一番重なる部分が、貴公子(笑)?

松下 (笑)。あと、メインキャストはみんな新体操初挑戦。でも健太はもともとアクロバットがすごく上手い。そういう意味でも、部長である火賀という役に合っていると思う。

須賀 ありがとう。でも火賀は結構ひとりで背負い込んでしまうというか、責任感が強くて。そういう部分はどうかなあ。それに「内に秘めた情熱」がテーマの役だと僕は思っているんだけど、普段の僕自身は言葉や動きで自分の気持ちを結構外に出しちゃう。そこは真逆かもしれない。

吉村 本稽古が始まる前の新体操練習の時、スケジュールの関係で健太はみんなより2ヵ月くらい後に来たじゃない。初日、皆のアクロバットを見ていた目が印象的で。なんて言うか、内側に熱を秘めた「もうちょっと、こうしたほうがいいんだけどな」っていう感じの顔。

須賀 (笑)。そんな感じだった?

吉村 もう、火賀っぽかったような気がする。こっちにしてみれば、「まだ(フォームが)汚いけど、バック転できた!」っていう段階。そこにアクロバットの上手い人が入って来たから、やっぱり少し焦った。でも、めちゃめちゃうれしかったよ。できる人をお手本にして「こうしたほうがいいのかな」ってわかるし、細かく教えてもらえたし。

須賀 でも吉村くんも身体能力が高くて、どんどんいろいろな技に挑戦してたよね。皆「(技を)自分のものにしよう」っていう意識が高くて、すごくストイック。「僕もうかうかしてられないな」って思ったよ。ヨシタクと水野和博も、すごく重なる部分があると思う。すごくいいヤツで、周りの人をよく見てカバーしているというか、流れをよくしてくれる。……ニコニコしてるね(笑)。

吉村 うん(笑)。自分でも「似ている部分があるな」って思うからこそ、今回の役はあまり「つくろう」っていう感じがない。

松下 他のメンバーも、それぞれキャラクターと重なる部分はあるよね。

須賀 そうだね。台本を読むと、それぞれ本当に個性的だよね。火賀は突出して個性があるわけでもないし、逆にみんなの個性が際立つようにして、その中でうまく立ち回りたい。

_DSC8735松下 でも気をつけなくちゃいけないのは、個性的すぎる分、皆がキャラクターになりすぎてもダメ。小手先の表現にはしるのではなくて、芝居を見せるべきところでは地に足をつけたシリアスな芝居をつくり込まないと。

吉村 そうだね。お客さんが「こういう気持ち、あるよね」って共感してくれてこその芝居だと思うけど、キャラ立ちし過ぎると逆に共感しづらくなる部分はありそう。

松下 うん。小手先の表現にはしるのではなくて、芝居を見せるべきところでは地に足をつけたシリアスな芝居をつくり込みたい。

 

——今回のカンパニーに感じることは?

須賀 僕が「いいな」って思うのは、新体操にしても芝居にしても、誰かが自主練をしていると「こうやったらいいんじゃない」とか意見を出し合ってどんどん人数が増えて、結局全員で合わせていること。誰かが強制的に始めたことでもなく、皆が「もっと良くしたい」って思っているからそうなる。

吉村 そうだね。(女子新体操部監督・南雲晴香役)愛華みれさんも、自分の芝居の稽古が終わった後も残って僕らの練習を見てくれたじゃない。「こうした方がいいよ」とか「足が伸びてないから、ちょっと目立つかも」とか言ってくれたり。ありがたいよね。

TBFオフィシャル2

須賀 新体操を指導してくれるチームも、他のキャストやスタッフさんたちも、僕らが新体操を通してやった時にかけ声をたくさんくれたよね。バック転の前に「ファイト!」「跳べるよ!」とか。あれで泣きそうになっちゃった。

吉村 僕も。あれはきたね!

須賀 ねっ。でもそれで、「一発、集中していこう」って気持ちも高まっていった。声って大事だな、って思った。

吉村 本当に特殊な舞台だね。舞台袖から「ファイト!」なんて、普通なら絶対聞こえない。あったとしても、泣きそうなくらいまで感情が高まるなんてなかなかない。ある意味“仕事”っていうより……。

須賀 また違った感じだよね。フィクションなんだけど、ちょっとドキュメンタリーっぽくて。

吉村 本当に大会に出るために頑張っているような感覚だよね。

松下 ……千秋楽が終わったら、泣く人は絶対いるだろうな。

吉村 僕は、絶対泣かないよ(きっぱり)。

須賀 いや、わかんないよ(笑)。一番に泣いちゃったらどうする?

吉村 いや……どうなるかな(汗)。

須賀 でもね、泣く、泣かない、以前に本気でやらないと。もちろんそれは新体操だけじゃなくて、芝居に関しても。伝わるものがまったく違ってきちゃうと思うから、そこは常に100%でやっていきたい。本番では1幕、2幕と芝居をしてから僕たちの新体操の演技になる。それがどれくらいきついことか。

松下 体力的には疲れているけど、そこを気持ちでどれだけ持っていけるかだね。

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——この舞台で、どんな部分に特に注目してほしいと思いますか?

松下 この『タンブリング』って、すごくわかりやすくて王道なストーリーだと僕は思う。こういうストレートな作品は、最近は意外に少なかったんじゃないかな。僕自身どこかで「今さら王道なんて」って思っていたけど、実際にやってみると結構新鮮。芝居していてもぐっとくるものがあるね。お客様にも、そう感じてもらえるんじゃないかな。

吉村 そうね。

松下 一生懸命夢を追いかけたりすることや友情の大切さをこの作品は描いているし、皆に観てもらいたいと思う。セリフだけを読んでいるとベタなところもあったりするけど(照笑)、演じていると意外とそうは感じひんよね。

須賀 うん、不思議と。

松下 だから、観ている人たちもきっと同じように感じるだろうな、って思う。僕らは芝居をし、本当にリアルに新体操をやるし、大変なのは間違いない。でもそれだからこその感動があるし、実際に新体操のトップ選手である方たちの演技は本当に素晴らしいし。ぜひそれを劇場で観て、感じてもらいたいと思う。

TBFオフィシャル3

須賀 うん、素晴らしいまとめになったんじゃない(笑)?

吉村 もう充分(笑)。

松下 いや、もっと言うとこうや(笑)。

須賀 そうだなあ、少しでも質の高いものを見せられるようにしていきたい。そこは大きな目標。

松下 何回か観てもらってもいいかもね。最初の横浜公演と、最後の東京公演の終わりの方とでは、随分違ってくると思う。

吉村 絶対違うだろうね。それがいいと思う。僕らは「ゆとり世代」なんて呼ばれているけど、もっと下の高校生くらいの子たちは「さとり世代」っていうんだって。「ここでやったところで、このくらいしか行けないし」って。

松下 そういう悟りなんだ。でもその子たちも表面的にはそう言ってはいても、本当は「頑張りたい」って思ってるんじゃないかな。

吉村 この作品は「今を一生懸命生きる」っていう作品だと思うし、一生懸命生きている人たちのパワーが前面に出た舞台だから。

須賀 そういう子たちに「一生懸命やっていいんだ」って思ってもらいたいよね。

吉村 「がむしゃらでいいんだ」ってね。

松下 そう思ってもらえるような作品になるよう日々頑張っているので、ぜひ観にきてください!

★★★お三方からのメッセージです★★★

【公演情報】
『タンブリング FINAL』
7月16日(水)〜21日(月・祝)赤坂ACTシアター
脚本:広田光毅
演出・振付:TETSUHARU
出演:松下優也 須賀健太 塩野瑛久
吉村卓也 加藤真央 廣瀬智紀
菅谷哲也 百瀬朔 ・ 増田有華 /
荒木宏文 愛華みれ ほか

お問合せ:メディアミックス・ジャパン(03-6804-5456)公式サイト:
http://www.tumblingtbs.jp/

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