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インタビュー & 特集

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SPECIAL! 『セレブレーション100!宝塚』集中連載 第一回 杜けあきさん (2)

『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』に出演する杜けあきさんにお話を伺いました。(取材・文/小柳照久、撮影/笹井孝祐)

INTERVIEW & SPECIAL  2014 5/15 UPDATE

 (1)から続く。

作家の世代交代

私が入団したころ、トップスターが演じるのは絶対的ヒーローでしたが、小池先生や正塚晴彦先生をはじめとする新しい世代の作品は、ちょっと影があったり、アウトローだったり、新しい主役像が舞台に登場しました。私は元来芝居が好きなので、もの凄くやりがいがありました。

『ヴァレンチノ』の歌の中に「白馬の王子じゃない、都会の紳士でもない」っていうのがあったんですけれど、白馬の王子も都会の紳士も、それまでの宝塚のトップスターのイメージじゃないですか。でも、そうじゃないスターになりたい、自分しかできないものをやりたいってことに目覚めたんです。そういう役がやりたい、とお願いしたわけじゃないですけれど、先生たちもそういったものを求めてくださったので、実は企画の段階ではギャツビーかヴァレンチノかどちらかって話だったそうなんですが、結果的にどちらもやれたのが嬉しいですね。

退団してから思うこと

宝塚とハリウッド映画って共通するものがあると思うんです。それは、最終的に、観客が納得して清々しく終わらせるということ。主人公の生き方をきちんと示して、これで良かったんだと思わせて終わりますよね。あれは宝塚の作家の先生の凄さ。重たい作品を観た後も重たくないですもんね。人間を成長させて終わるというのが宝塚の一つの個性かもしれませんね。

『ベルサイユのばら』だって、バスティーユで戦死してしまうアンドレとオスカルですが、ペガサスが登場して天国の場面で最後に結ばれて良かった良かったとなって終わるんです。そこが宝塚が夢の世界と言われるゆえんでしょうか。ホントに気持ち良く帰れるんですよね。主題歌まで口ずさみながら。

私たちってそういう世界で育っているので、「だから何だったんだろうか?」という生き様のまま幕が下りると納まりが悪くって。自分の中でけじめ・決着をつけてしまうところがどこかありますね。「途中で終わっても良いのに」ってある演出家に言われたこともありましたよ。でも「あ、そんな発想ないな」と。

宝塚歌劇100周年

OG公演は、組が違っていても、時代が違っていても、同じことをしてきた人たち、同じ思いをしてきた人たちによる公演。ことに、今回のように元・トップスターが集まる舞台では同じ経験をしてきた仲間たちというのが前提にあります。

同じ時代に同じ組でしのぎを削っているわけじゃないので、高嶺ふぶきさんなんかはよくわかっていますが、実は今回も初めて会った後輩もいるんですけど、すぐに通じ合えちゃうんですよね。よく「血の繋がっていない姉妹だ」と言われますけど、まさしくそれ。親でもないのに、家族愛みたいな気持ち。

今回はレギュラーメンバーの中で私が一番上の上級生なので、しっかりしなくちゃと思いながらやってますけれど、みんなが逞しく頼もしいので、私はみんなを支える立場でいようと思って。もうね、下級生が可愛くてたまらないですね。「みんな、頑張ろうね」と口では言わなくても、ちゃんとそういう思いに溢れていて、みんながノビノビやっているので稽古場でも楽しいです。

4月に大劇場で100周年記念の祭典があったんですが、眞帆さん以下OGが舞台に並んだ時に大臣柱の前だったんですよ。「わっ、私ってこんな下級生なんだ」と思うのが、また心地良いわけですよ。まだまだ先輩たちが頑張っていると思うことが凄く誇らしいわけです。

そして未来へ

100周年というのは大きなお祭りでしたが、次につなげるために、101年目からというのはもう一頑張りしなくてはいけない大変さがあると思ってます。現役さんたちが100年のお祭りを経験して、本当にすごいところにいるんだと再認識することで、きっと200年に続いていくんだと思います。

式典の時に現役さんの公演を拝見しましたけれど、みなさん欧米化してスタイルも良くなり、背も高くなり、ダンスもとっても上手。ラインダンスなんて粒も体も揃っていて、外国にも通用するような劇団だなって。世界に誇れる宝塚です。

私たちの時代には、アウトローの主役とか、不倫をする主役が登場し、芝居というものに膨らみを持たせたと思うけれど、最後に清々しく終わらせたり、宝塚でしかできない燕尾のオーソドックスさがあったり、伝統も守ってきたんですね。どんどん時代が新しくなっても、宝塚でしかできないものを失わなければこれからもお客様に喜んでいただけるのではないかと思っています。新しいものと古いものとのバランスを調和させながら歩いていくことで、まだまだ素晴らしいものができるんじゃないかと思っています。

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以降、ぞくぞくトップスターが登場します!お楽しみに!!

 

『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』の情報は、こちらから公式サイトをごらんください。

 

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