インタビュー & 特集
INTERVIEW! ミュージカル『フル・モンティ』中村倫也さん
英国アカデミー賞の作品賞・主演男優賞・助演男優賞、観客賞の4冠を勝ち取った大ヒット映画『フル・モンティ』。その後ブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞9部門にノミネート。舞台でも大ヒットを飛ばした伝説の作品が、満を持して日本にやってきた! 素人男性がチームを組んで、ストリップショーに挑むというこの作品、もちろん脱ぎます、晒します?! 映画、舞台で活躍めざましい中村倫也が、やせっぽちで虚弱体質のマルコム役で新境地を開く?(取材・文/湊屋一子、撮影/熊谷仁男)
INTERVIEW & SPECIAL 2014 1/31 UPDATE
★中村倫也さんからのメッセージです!★
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いつでも気分は上々
そうですね。生きているだけで、人生は上々だと思うタイプです。だから去年より今年、今年より来年がいい。あんまり後悔しないかな。新しいものを恐いと思うこともあんまりないですね。むしろワクワクする感じで。
初舞台の時…19歳でした。緊張したかな…しなかったですね。今思うと若いから怖いもの知らずだったんでしょう。スーッと舞台に出てって、はじけられた。緊張するようになったのは4年くらいしてからです。この役者という道を歩いて行くと決めて、自分で自分にいろんなことを問いかける機会も増えて、緊張するようになりました。今は、いい感じでそういう緊張が馴染んできて、いいテンションで現場に臨めるようになりましたね。
考えていること? 楽しい仕事がいっぱいやりたい(笑)。楽しく、でも楽しいだけじゃないのが仕事なんですけど。1日1日頑張って、ごはんにありついていきたいなと思ってます。今年、仕事始めて10年になるんですよ。去年は舞台に2本出られて、すごく手応えのある役に出会えたから、また今年もそういう役に出会っていきたいなと思ってます。
笑って泣いて、一緒に騒いで
で、『フル・モンティ』なんですけど、すっごく面白い作品になることは確実です。まもう歌詞だけでみんな笑っちゃって、稽古中、キャストが一番笑ってるんじゃないかってくらい、やってて楽しい作品です。以前にも一緒に仕事した人もいるし、そうでない人も含めて、みんな優しそうで(笑)、安心して稽古に入ってます。
役作りは稽古しながら自分で膨らませていって、足りないところとかダメだったりするところはちゃんと言ってくれる人がいるから、そこでまた他の人とのやりとりの中で練り直していくって感じ。基本的にはある程度自分で考えていって「こっちとこっち、どっちがいいですか?」って、現場で演出家とか相手の人とかに聞いてみたりしています。最初から人にゆだねて丸投げっていうのはないですね。自分のケツは自分で拭くタイプなんで。
この作品に出ることが決まってから映画を見たんですが、自分がこれに出るとかそういうの抜きで、本気で面白かった。笑いましたね。舞台版も負けない作品になると思います。話自体が面白いし、笑いだけじゃなくてヒューマンドラマとしてもしっかりしている。楽曲のメロディーもいいんですよねえ。ポップなんだけど半音ずれたりとか、実はけっこう難しいんですよ。歌詞はバカバカしいところが多くて、歌ってて笑っちゃうくらい。笑って泣いて、さわいで、元気が出る作品です。元気がないときに見たら絶対元気でるし、元気なときに見たら、一緒になって騒いで楽しめる。あ、でも笑いすぎで体力消耗するかも知れないんで、俺も大好きなレッドブルでも飲んで見に来てください。
なかむら・ともや
1986年12月24日生まれ、東京都出身。2005年、映画『七人の弔』で俳優デビュー。映像、舞台と幅広く活躍。特に舞台では、蜷川幸雄演出シェイクスピア作品からブロードウェイミュージカルまで守備範囲は広く、若手俳優として重要な存在となっている。2014年8月29日(金)~9月14日(日) 世田谷パブリックシアターにて、主演舞台「THE HISTORY BOYS」が決定。詳しくは、http://www.historyboys.jp/ ★公式Twitter始めました @senritsutareme