インタビュー & 特集

INTERVIEW! 『見上げればあの日と同じ空』座談会…part.1

太平洋戦争末期、学徒出陣し特攻隊として旅立つことになった学生たちの姿を描く『見上げればあの日と同じ空』。アミューズ所属の若手俳優たちが、明るくもせつない青春群像劇に挑戦する。メインキャストを務める平間壮一さん、戸谷公人さん、吉村卓也さん、伊藤直人さんの4人にお話をうかがいました。(撮影/熊谷仁男、文/金井まゆみ、衣装協力/ARTYZ、KNITT03、And A Pressroom。(平間)

INTERVIEW & SPECIAL 2013 3/25 UPDATE

——今回は戦争という、重い題材を扱った作品への出演ですね。

平間 こういう気持ちをストレートにぶつける作品は、僕たちにとっては新たな挑戦だね。

戸谷 でも、こういうチャンスをいただけることは素直にうれしい。

平間 それはあるね。すごいプレッシャーも感じているけど、やるしかないし、どんどん挑戦していかないと。

戸谷 でも、アミューズで、このメンバーでこういう作品をやれるのはありがたいよね。

平間 ねっ。僕たちもやればできる、こういう作品をちゃんと伝えられる、っていうところを見せたいな。

伊藤 そうだね、僕らでやってやろう!僕らだからこそ、伝えられる作品にしたい!

吉村 気合入ってるね!でも、今までコメディー作品が多かったので、今までとはまた違う一面を見せたい。

——今回こうして一緒に挑む皆さん、4人とも1990年生まれですね。普段から仲はいいんですか?

戸谷 ここ(平間・戸谷)は最近、しょっちゅう一緒にいるよね。

平間 何度も公人の家に泊まりに行ったりしてるし。

吉村 直人と僕は30周年オーディションで受かって、事務所に入ったのが同期なので、同じ舞台に出られるのが嬉しい。

平間 そうだよね。逆に僕は、これまで直人と一緒になったことがあまりなくて、キャラクターがまだよくわからないので稽古で、絆を深めていきたい。

伊藤 僕も、壮ちゃん(平間)は“ストイック”っていうイメージがあるくらいだから、共演できて、お互い刺激しあえたらいいなと思ってます。

平間 ストイック“ふう”に見えるだけ(笑)。ダンスに対しては、確かにストイックかもしれないけど。芝居も同じようにやっていきたいけど、演出家さんのダメ出しに意外とへこんじゃうんだよね。でも今回は、向き合って、ぶつかっていきたい。直人は見るからに頑張りそうだね。

伊藤 自分で納得いくまで、とことんやる性格なのは確かです。

吉村 それは、わかる気がする。でも、事務所に入った頃を思い出すと、みんな丸くなったような気がしない?

戸谷 きっと、いい意味で余裕が出てきたんじゃないかな。

平間 悪いことばかり言ってもしょうがないしね。公人は、いつも「こういう面もあるよね」って、プラスな事を言ってくれる。そこがいいな、と思う。

戸谷 ふたりで話すと、バランスがいいんだよね。アプローチは違うけど求めているところは一緒で、通じ合うものがある。それに僕は、芝居が好きなんだよね。こんなに熱中できるものは他にない。

平間 僕も『FROGS』の最終公演(2009年の4演)の頃から芝居に真剣に取り組むようになって、いろいろ考え方が変わってきた。お芝居は人を変える!

戸谷 確かに。昔は、すごく厚い殻に覆われていたような気がする。でも初舞台の『天聖八剣伝』(2010年)の頃、ふっとそれがなくなって楽になった。

吉村 今回は初めてのシリアスな作品への挑戦で、みんなの芝居も今までとは違う。今までは気がつかなかったいい面が見られるような気がする。

平間 ひたすらがむしゃらに、気持ちを前面に出して、みんなで頑張り続けたいね。ヨシタクは、みんなの気分が沈んでる時にいい具合にふざけてくれるムードメーカー。「調子いいな」とも思うけど(笑)。

伊藤 協調性があるよね。僕自身は、『SAMURAI挽歌』(2011年)がターニングポイント。それまで芝居に積極的じゃなかった自分が、どんどん変わっていった。

戸谷 それは、共演してたから、すごく伝わってきたよ。

吉村 僕は、まだ特にターニングポイントには心当たりがないな。小説を読んだり映画を観たり、みんなの話を聞いたりした中で「こういう考え方もあるんだ」って、少しずつ変わっていっている気がする。今は、何でも吸収したい。

戸谷 「何でも吸収」か。確かに、その通りだね。

(後編に続く)

プロフィール

平間壮一(ひらま・そういち)

1990年2月1日生まれ、北海道出身。2007年、『FROGS』で初舞台を経験し、持ち前のダンスの実力を生かしながら、役者として実力をつける。昨年の出演作『双牙〜ソウガ〜』では主演を務め、その芝居は高く評価された。その他の主な出演作に、地球ゴージャスプロデュース公演 vol.10『星の大地に降る涙』『タンブリング vol.2』『BLACK&WHITE 悪魔のテンシ 天使のアクマ』『冒険絵本PINOCCHIO—ピノキオー』『ロミオ&ジュリエット』『ハロー、イエスタデイ』、『DANCE EARTH ~生命の鼓動~』。ドラマ『サイン』『白虎隊〜敗れざる者たち』、映画『クローズZERO Ⅱ』『キラー・ヴァージンロード』など。公式ブログ http://ameblo.jp/hirama-soichi/

 戸谷公人(とたに・きみと)

1990年5月7日生まれ、東京都出身。2007年、映画『椿三十郎』で俳優デビュー。主な出演作に、ドラマ『ごくせん』第三シリーズ、『仮面ライダーディケイド』『樅の木は残った』、映画『真夏のオリオン』『僕達急行 A列車で行こう』、舞台『天聖八剣伝』『新宿バックストリート』『BLACK&WHITE 悪魔のテンシ 天使のアクマ』『冒険絵本 PINOCCHIO—ピノキオー』『戦国BASARA3』『双牙〜ソウガ〜』『マティーニ!〜ただ今、撮影5時間押し〜』など。5月に『ROBOTICS;NOTES』(全労済ホール スペース・ゼロ)、8月に『タンブリング4』(赤坂ACTシアター)出演予定。公式ブログ http://ameblo.jp/totani-kimito/

 吉村卓也(よしむら・たくや)

1990年2月4日生まれ、広島県出身。2008年、ドラマ『イノセント・ラヴ』で本格的に活動を開始。主な出演作にドラマ『東京DOGS』『農ドル!』『美咲ナンバーワン!!』、映画『婚前特急』、舞台『毛皮のマリー』『BLACK PEARL』『BLACK&WHITE 悪魔のテンシ 天使のアクマ』『PEACEMAKER 新撰組参上』『熱帯男子』など。5/1より「Messenger Blues」-使い走り、明日に向かって走れ!-(萬劇場)に出演予定。公式ブログ  http://ameblo.jp/yoshimuratakuya/

伊藤直人(いとう・なおと)

1990年4月18日生まれ、愛知県出身。2008年、本格的に活動を開始。主な出演作に舞台『BLACK&WHITE 悪魔のテンシ 天使のアクマ』*pnish*vol.12『ウエスタンモード』『SAMURAI挽歌〜房州幕末編〜』『方舟』『ひかりをあててしぼる』など。公式ブログ http://ameblo.jp/naoto-amuse/

 【公演情報】
『見上げればあの日と同じ空』

4月4日(木)〜15日(月)紀伊國屋ホール

脚本:小峯裕之
演出:及川拓郎
出演:平間壮一、戸谷公人、松島庄汰、吉村卓也、伊藤直人、向野章太郎、小松彩夏/土屋裕一(*pnish*)、久ヶ沢 徹
問い合わせ:アミューズチアリングハウス 03-5457-3476(平日 15:00〜18:30)

 

 

 


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