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SPECIAL! 舞台『僕たち天正遣欧少年使節』公演レポ
戦国時代バラエティ『戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜』発のアイドルユニット「天正遣欧少年使節」。彼ら4人の旅を、史実をベースにオモシロおかしく脚色した舞台『僕たち天正遣欧少年使節』が10月5日から8日まで、ラフォーレミュージアム原宿で上演されました。その公演レポートをお届けします。
(取材/臼井祥子)
INTERVIEW & SPECIAL 2011 10/24 UPDATE
天正遣欧少年使節とは、16世紀にキリシタン大名の名代として、宣教師ヴァリニャーノに連れられてローマを訪問した使節団のこと。伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアンの4人を中心にした一行は、1582年に日本を出発し、インドのゴアを経て、スペイン、フィレンツェ、ローマなどヨーロッパ諸国を訪問しました。ヨーロッパではメディチ家の舞踏会に出席したり、ローマ教皇に謁見したりと活躍し、1590年に帰国。日本に初めての印刷機を持ち帰ったことでも知られています。
彼らをモチーフにしたアイドルユニットが「天正遣欧少年使節」。番組では、歌番組仕立ての名物コーナー「ミュージック・トゥナイト」に登場し、自分たちの活躍を歌にした「GO!天正遣欧少年使節」を歌い人気を博しました。
今回の舞台では、千々石ミゲル役の村井良大さん以外のメンバーを一新。伊東マンショを辻本祐樹さん、原マルチノを白又敦さん、中浦ジュリアンを健人さんという新たな顔ぶれで熱演。天正遣欧少年使節らしい優雅な振る舞いで客席を魅了しながら、会場を笑いのるつぼと化すテンションの高い冒険活劇を演じました。
「ミュージック・トゥナイト」のMCを務めたうしろシティの2人も参加。第一部の芝居に出演したほか、第二部のショーではMCとしてするどいツッコミを見せ、会場をわかせていました。
また、今年の12月には『戦国鍋TV』からさらに進化を遂げた舞台『大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ~』が明治座で上演されます。年末の時代劇の鉄板「忠臣蔵」を鍋らしくアレンジした芝居に、新ユニット「元禄生態 生類アワレンジャー」らが歌うショーをあわせた、パワフルなステージを、お見逃しなく!
キリシタン大名の命で、日本を発つ天正遣欧少年使節。(左から白又敦さん、村井良大さん、辻本祐樹さん、健人さん)
途中、船酔いに苦しめられる。(左はヴァリニャーノ神父役の大堀こういちさん)
船旅のさなか、別の船を見かけるが、なんと海賊船だった!
奮闘むなしく、海賊たちに乗り込まれてしまう
彼らの危機を救ったのは、大名に授けられた不思議なルービックキューブだった
海賊と再会。海賊たちは巨大イカに襲われていた。(左から金子学さん、阿諏訪泰義さん(共にうしろシティ))
スペインの国王フェリベ2世に刀を献上
フェリベ2世から惚れトマトをもらう
ローマ法王に紹介してもらうため、メディチ家の舞踏会に参加
本物のローマ法王はいったい誰?
法王にプレゼントされたのは、あの歌!
●公演情報
『僕たち天正遣欧少年使節』
2011年10月5日(水)〜8日(土)
ラフォーレミュージアム原宿
作/演出 徳尾浩司
出演:村井良大 辻本祐樹 白又敦 健人/大堀こういち 加藤啓 佐藤貴史 鈴木規史 金子学(うしろシティ) 阿諏訪泰義(うしろシティ)
『大江戸鍋祭〜あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ〜』
明治座 2011年12月23日(金)〜26日(月)
梅田芸術劇場メインホール 2011年12月31日(土)
脚本:穴吹一朗 演出:板垣恭一
出演:三上真史 矢崎広 村井良大/兼崎健太郎/石井智也/山崎樹範・平方元基(Wキャスト)/大和田獏 ほか
問い合わせ:る・ひまわり 03-6277-6622(平日11:00〜19:00)
http://le-himawari.co.jp/
(情報は2011年10月現在のものです)