インタビュー & 特集

SPECIAL! 「BAD GIRLS meets BAD BOYS」part3 TAKAHIROさん&蒼乃夕妃さん

3回シリーズにてお送りしている『BAD GIRLS meets BAD BOYS』スペシャル。3回目は世界的ダンサーTAKAHIROさんと、元宝塚娘役で、退団後初の舞台出演となる蒼乃夕妃さんの対談です。(取材・文/高橋彩子、写真/平岩亨)

INTERVIEW & SPECIAL 2012 7/11 UPDATE

——お二人は初対面ですよね? お互いの印象はいかがですか?

TAKAHIRO:既に色々わかってきましたよ! 蒼乃さんはすごく素直で、舞台でもストイックなんだろうなあという印象。友達になりたいタイプですね。共演が楽しみです。

蒼乃:ありがとうございます! TAKAHIROさんと直接お会いするのは初めてですが、色々なところで拝見して思い描いていたイメージ通りというか、いい意味で居心地の良い、素敵な方だと感じています。

——蒼乃さんは本作が、宝塚歌劇団退団後、初めての舞台となります。

蒼乃:宝塚時代は振付をいただいて、もちろんそれを自分なりに消化して踊るわけですけれども、今回は自分の表現を積極的に出すことが求められると思うので挑戦ですね。現場では右往左往してしまいそうですが、今は新しい出会いに対し、ポジティブな気持ちでいっぱいです。

TAKAHIRO:新しいものに出会うというのは僕のテーマでもあるから、とても共感します。蒼乃さんはこの『BAD GIRLS meets BAD BOYS』の稽古前に単身アメリカで武者修行をなさるそうですが、僕もこの前、同世代の友人達とイタリアのピエモンテへ行ってそれぞれ、現地で仕事をつかむという2日間の試みをしたんですよ。

蒼乃:ええっ、すごいですね。

TAKAHIRO:僕は知り合いのつてを辿って、現地のバンドライブで踊りました。誰も自分のことを知らない場所で踊るのはひさしぶりでしたが、すごくうまくいきました。僕は日本のいいものを海外に伝えたいし、海外のいいものを日本に伝えたい。今回も挑戦する気持ちを忘れず、壁を乗り越えていきたいです。

——TAKAHIROさんは今回、ラスタ・トーマスさんと共に振付も手がけられます。どのように動きを作っていかれるのでしょうか。

TAKAHIRO:絵はある程度、僕の中にもありますけれども、稽古場で皆さんから自分らしさを出していただき、アレンジしていこうと考えています。その人から出て来るものを「これがあるのか」「あれもある」とキャッチし、僕がもっているアイデアの接着剤でくっつけていくと、その人のオリジナルな動きができる。例えば昨年の『ELECTRIC CITY』で僕が湖月わたるさんに振り付けた踊りは、僕には踊れない一方で、湖月さんにとっても「こんな動きは初めて」とおっしゃるようなものになりました。そうやって一緒に独創的な踊りを作っていきたいですね。

蒼乃:それこそコラボレーションの面白さですよね。私も頑張って発信したいと思います。

TAKAHIRO:もちろん、事前に映像を拝見したりもします。僕は宝塚も時々観るんですが、蒼乃さんの舞台はタイミングが合わず見逃しています。伝説の『ジプシー男爵』での6分間のダンスなども、ビデオで拝見したいなと。

蒼乃:わあ、恥ずかしいです(笑)

——その『ジプシー男爵』をはじめ、蒼乃さんは宝塚時代、デュエットダンスで有名でいらしたので、そうした部分がどう活かされるかも気になります。当時、心がけていらしたことは?

蒼乃:デュエットダンスって、二人で踊るものなので、相手の呼吸を感じないといけないんです。とらえ方は人それぞれだと思いますが、私が目指していたのは、相手の方に“はまり込む”ようなイメージ。ここに乗ると体のポジションとして一番良いだろう、とか、こうするのが一番持ちやすいんじゃないかとか、そういうのを目指していました。

TAKAHIRO:蒼乃さんは個人としては能動的に人生を切り開く方だとお見受けするけれど、はまるっていうのは受動的な発想ですよね。能動と受動を使い分けられるところ、すごいなあと感じます。

——個性的な出演者の皆さんが一同に会する『BAD GIRLS〜』。改めて、どんな舞台になりそうでしょうか。

TAKAHIRO:どういう世界ができ上がるか、僕自身もわくわくしています。お客さんみんなに楽しんでいただけて、ダンスを志す若い人にとっても刺激になるような舞台をお届けしたいと考えています。

蒼乃:初めてづくしで緊張していますが、退団後初めての公演がこの公演というのは光栄です。何ができるかできないかはともかくとして、絶対に途中であきらめたりはしません。自分にできる精一杯の努力をしたいです。

 

「BAD GIRLS meets BAD BOYS」
2012/7/14(土) ~ 2012/7/15(日) 東京国際フォーラムホールC
2012/07/17(火) 広島 アステールプラザ大ホール
2012/7/19(木) 愛知県産業労働センター ウインクあいち
2012/7/20(金) ~ 2012/7/22(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
 
CREATIVE DIRECTOR:ラスタ・トーマス
CHORIOGRAPHERS:ラスタ・トーマス TAKAHIRO 原田薫 エイドリアン・カンターナ
BAD BOYS:ラスタ・トーマス&“BAD BOYS OF DANCE”
BAD GIRLS:湖月わたる 水夏希 原田薫 蒼乃夕妃 矢野祐子 
The Storyteller: TAKAHIRO
 
 お問い合わせ:
<東京公演>梅田芸術劇場   03-3503-5815
<広島公演>TSS事業部 082-253-1010
<愛知公演>キョードー東海   052-972-7466
<大阪公演>梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ  06-6377-3888

 

 


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