インタビュー & 特集

INTERVIEW! ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』– Part.1 城田優さん

今秋、赤坂ACTシアターで好評を博し、10月8日から梅田芸術劇場で上演されるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。本作品で、Wキャストの主演、ロミオ役を熱演しているのが、人気若手俳優の城田優さん。今回の出演についてお話を伺いました。
(取材・文/長谷川あや 写真/平岩亨 ヘアメイク/上田忍 スタイリスト/福田春美)

INTERVIEW & SPECIAL 2011 10/4 UPDATE

『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役に関しては最初に話を伺ったときから、いえ正確にはその前からかな? とても興味がありました。シンプルに題材に興味があったがひとつ。また、宝塚版のロミオ役の方のお芝居を拝見したとき、僕がロミオ役をやるならああしたいとか、最後のほうではロミオの芝居ばかり観ている自分に気がついたんです。要は作品としてではなく、役として観ていたんですね。無意識のうちに演じることを考えて俺だったらどうするか想像していて、ああ、やりたいんだな、とその時実感しました。

演出の小池修一郎さんにはまだ出演を決める前の段階で、「城田くんがロミオのイメージに合うかかどうかわからないし、君にとって必ずしも適役ではないと思う。でも城田くんがロミオを演ることで、今までとは違うイメージのロミオ像が作ることができるのではないか」と言っていただき、ますますやってみたいという気持ちが大きくなりました。

実は僕、今でも舞台の本番前は怖くて怖くて仕方ありません。見掛けによらずプレッシャーに弱いんです(笑)。舞台は芝居のなかのキャラクターになっていないと成立しないし、偽物はすぐお客さまにばれてしまう。また、稽古場でいくらうまく歌えて、いい芝居ができても、本番でうまくいかなければそれが役者の評価になってしまいます。当然のことですが、毎公演100%以上の力で、役柄として舞台で生きなければなりません。それが生の舞台のすごさであり、怖さです。本当に、演じながら寿命を縮めていると思いますよ(笑)。ただ、チケットを買って観に来てくださっている方々や僕を信じて出演をオファーしてくれるスタッフのみなさん、周りの友達やスタッフ。彼らが存在するから演じたいと思うし、僕自身にとってもそれだけのプレッシャーや恐怖心を味わっても得るものは大きくて。実際、カーテンコールの感動はほかの何とも替えがたいものです。

ロミオ役は大変ですけど、楽しいです。僕自身、過去、いろいろな人を好きになってきたけれど、正直言ってあれほどの恋愛は経験したことがありません(笑)。こんなにも心底というか、命をかけて人を愛することはなかなかできない体験だからこそ、今回、舞台上とはいえ、そんな激しい恋愛ができることがうれしいし、ジュリエットを力いっぱい愛したい!

今回、「かっこよく見せる」ことは一切、意識せずに演じているつもりです。ただジュリエットを心から愛してやまない青年がそこに存在したい。そういう意味でいうとファンのみなさんの期待を裏切ろうかなと(笑)。外見は、どうぞ好きにやってくださいと先生にお任せして(笑)、僕自身はオプションを飾るのではなく、内面をいかに出せるかに集中します。そうすることで、観に来ていただいたお客さまにもなんらかの感情を伝えることができるのではないかと思うんです。

いろいろなメッセージが込められている作品です。人と人が手を取り合うことが、いろいろな悲しみや破滅をなくしていくというメッセージは、現在の世界状況にも通じるところがあると思います。言葉をごたごた並べるのはあまり好きじゃないのでこのへんにしておきますが(笑)、とにかく観て、そして何かを感じて欲しい。悲恋ではあるけれど、ポジティブな要素も含まれている作品です。とくにこれからの日本を背負っていく世代の若い人たちに、僕たちが全力で演じることでポジティブな思考やパワフルな考えを描いてもらえればうれしいですね。

インタビュー2に続く)

●PROFILE

城田優(しろた・ゆう)

1985年生まれ、東京都出身。ミュージカル『スウィーニー・トッド』『テイクフライト』などの出演を経て、2010年に『エリザベート』にて歴代最年少でトート役を演じ、第65回文化庁芸術祭新人賞を受賞。舞台以外にも、ドラマ・映画など、幅広い分野で活躍。今年はアーティストUとしてCDデビューも果たし、9月にはセカンドシングル「刹那 ~a sandglass of fate~」をリリース、12月には1st Liveを開催する。

 

●公演情報

『ロミオ&ジュリエット』
赤坂ACT シアター 9月7日~10月2日 
梅田芸術劇場メインホール10月8日~20日

原作:ウィリアム・シェイクスピア  
作:ジェラール・プレスギュルヴィック  
潤色・演出:小池修一郎  振付:TETSUHARU(増田哲治)  
出演:城田優・山崎育三郎(Wキャスト)、昆夏美・フランク莉奈(新人・Wキャスト)、浦井健治、上原理生・平方元基(Wキャスト)、良知真次・石井一彰(Wキャスト)、岡田亮輔/中島周・大貫勇輔(Wキャスト)/石川禅、安崎求、大鳥れい、中山昇、未来優希、涼風真世 他
問:梅田芸術劇場 06-6377-3800

(情報は2011年9月現在のものです)


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