anfan

インタビュー & 特集

kama_00

INTERVIEW! 映画『犬の首輪とコロッケと』鎌苅健太さん

長原成樹さんの自伝小説『犬の首輪とコロッケと』が長原さん監督で映画になりました。2012年1月28日より公開中のこの作品に主演した鎌苅健太さんにお話をうかがいました。

(写真/笹井孝祐 取材・文/臼井祥子 スタイリスト/吉田ナオキ)

INTERVIEW & SPECIAL  2012 2/18 UPDATE

大阪で毎日ケンカにあけくれていたどうしようもない不良、セイキは、ついには少年院に入れられてしまう。しかし友人の紹介で出会ったミチコに引かれ、真面目に生きることを決意。一人前の芸人を目指し、少しずつ大人になっていくセイキの周りには、いつも近所のおっちゃんやおばちゃん、仲間たち、そして家族がいた。

原作は漫才師・長原成樹さんの自伝小説。長原さん自身がメガホンを取って、作った映画に「セイキ」役で出演したのが鎌苅健太さんです。大阪育ちの鎌苅さんにとって、長原さんはもちろん憧れの芸人さんの一人でした。

●原作を読んで、いかがでしたか?

成樹さんのことはもちろん観てましたし知ってましたけど、オーディションのために原作の本を読むまで、こんな人やと知らなくて。読んでワクワクしました。すごい真っ直ぐで、なかなかない人生。いろんな想いで書いていらっしゃるんやって、ズドンと来るものがありました。

●ケンカのシーンがたくさん登場しますが、殴り合いのケンカの経験はありましたか?

ないです。でも男の子やから、一度はやってみたいもんやないですか。(中村)昌也が演じたヤマトとのケンカは、神社でやったのはただのケンカやけど、最後のケンカは、お互いの一番つらいところを「お前もわかれや」ってぶつけあった。殴り合いやけど、その中にすごい想いがあるんです。

●肉体的にはハードでした?

痛、とか思うのは撮影が終わってからですね。筋肉痛もあるし、アザもできるし。一度昌也の手を踏んでしまって血がだーっと流れたこともあります。ケンカの場面て、どっちがこうやってこうなってっていう手順が決まってないんですよ。監督の思いと、おおまかな段取りだけがあって後は俺らが気持ちをこめてやる。毎回その勢いだけでやってましたね。

●漫才のシーンもありましたね

漫才は、やりたいと思っていたんですけど、やってみたら緊張したし難しかったです。やったって言っても、俺らがやったのは全然未完成なんやけど。それに俺が漫才をやるんじゃなくて、役でやるわけやから、成樹さんがやる空気感を出したい。声のトーンだったり、ヤンキースらしいテンポ感だったり。それでずーっと当時の映像観て合わせて、でも難しい。モノマネになりすぎてもあかんけど、オリジナルすぎてもあかんし。

漫才の一発目のグランド花月のやつは、ヤンキースが実際にやったのをそのまんまコピーしてやりました。でも最後に路上でやるのは、台本もなくて。本番3分くらい前に成樹さんから「こうでこうでこんな感じでやって」みたいに言われて、口伝えで。そこに途中からアドリブを入れたりしてやってました。

●セイキは彼女や仲間、近所の人や家族など、周囲の人々に囲まれて大人になっていきますが、鎌苅さんにも支えてくれる人はいますか?

いろんな人がいます。芸能界に入るきっかけをくれたツレ(友達)とか、中学時代から、なんかあったらいつでも相談に乗ってくれるツレもいます。以前仕事を休業した期間があったんですが、その時もずっと見守っててくれた。もちろん事務所や各方面のスタッフさんも。

あとは母親ですね。俺がいちばん好きなごはんは母親の作ったごはんで、休業して実家に帰った時は、いっぱい作ってくれました。「しんどくてもごはんはおいしいやろ。食べとき。ごはんあんねんから大丈夫やよ」って。

●素敵なお母さんですね。

僕、ずっとオトンがいなかったんで。4歳か5歳のころからいなかったんですよ。今回(セイキのお父さん役の)山口(智充)さんのオトンを見て、その背中に引っ張ってもらって、役得っていうか、いい経験させてもらったなあって思いました。そういう温かい作品なんです。

●映画を通して、ほかにもいろいろ発見はありましたか?

漫才もやらせてもらったし、車(のフロントガラス)を割るなんて、普通一生できんこともできて面白かったです。

でもしんどかったですよ。初めはやっぱ難しかったし、うまいことやろうとしたらかえって伝わらへんっていうのもわかった。その人の生き方とか思いとか、ちゃんと自分で汲んでないとあかんと思ったし、ちゃんとやれなくてくやしい部分もあるんです。役者やから、できあがった映画を観たら、自分のあら探しはしちゃう。その時は精いっぱい出したけど、もう一個、何か出したいって思うやないですか。

成樹さんはいつも愛のある感じでいい指導をしてくれて「エエ感じや」って声かけてくれたりもした。でも現場ではちゃんと褒めてもらえへんかったから、いつか仕事を見て、成樹さんに「よかった」って言ってもらえるような人間になりたいです。

●どんな指導を?

成樹さんはこの作品には誰よりも思い入れがあるんですよ。当たり前ですけど。自分の人生やし、自分の愛した人たちを出してるねんから。その思い入れを教えてもらいました「ここはこういう気持ちやねん。もっとここはこうやねん」みたいな。俺が台本を読んで真面目に作りこんでたら「もっと遊んでええ」とか。稽古で作りこんでいく舞台と違って、ドラマや映画はあんまり読み込んで考え込みすぎるとよくないんですよね。現場の対応力が落ちちゃうから。現場現場でやれないと。

●最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

長原成樹監督の、壮絶でもあり面白味もある人生を描いた作品です。ケンカのシーンは男の子はワクワクするし女の子はちょっと怖いと思うかもしれませんが、そこも見どころの一つ。でもそれ以上に、ツレとの関係、オトンとの関係、お兄ちゃんとの関係、恋人との関係、絆で全部つながっているところが魅力だと思います。愛にあふれた作品です。昭和という時代の大阪の町の人情を感じてもらって、ほっこりしてもらえると思うし、この映画を観て、今思い悩んでいる人や苦しんでいる人が前向きになって笑ってもらえたらいいなと思います。

鎌苅健太さんの生写真付きサイン色紙をプレゼント。
詳しくはプレゼントページをご覧ください。
(写真は、登録無料の会員限定ページでも公開中です)

衣裳協力:
EGO TRIPPING DAIKANYAMA ℡03-3477-1237
PATHOGRAPHY 1st ℡042-724-8673

 

[プロフィール]

鎌苅健太
かまかり・けんた
1984年2月17日生まれ、大阪府出身
2005年7月、舞台『THE☆BUSAIKU』(上杉真治役)で俳優デビュー。ミュージカル『テニスの王子様』宍戸亮役で人気を博す。ミュージカル『エア・ギア』舞台『オアシスと砂漠~Love on the planet~』などに主演。主演映画『新宿区歌舞伎町保育園』ドラマ『俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK』など映像作品にも出演。バラエティ番組から飛び出したバンド「ココア男。」のボーカルとしても活躍する。最近の主な舞台は『タンブリング vol.2』スーパーミュージカル『聖闘士星矢』(主演)など。

 

[公開情報]
『犬の首輪とコロッケと』
2012年1月28日(土)よりシネマスクエアとうきゅう他でロードショー
監督:長原成樹
出演:鎌苅健太、ちすん、中村昌也、宮下雄也(RUN&GUN)、池田純矢、波岡一喜、宮地真緒、街田しおん、松尾貴史、今田耕司(友情出演)、山口智充 ほか
http://www.inukoro.jp/

 

 

LINEで送る

  • Google広告 記事下 468×60

  • 楽天広告 記事下 468×160

  • バナーomo11_s

    バナーomo11_s
  • お詫びと修正

    お詫びと修正
  • omo10_banner_small

    omo10_banner_small
  • オモシィ会員登録

    オモシィ会員登録
  • Google広告 サブバー 200×200

  • オモシィマグ6

    オモシィマグ6
  • omo9_small

    omo9_small
  • mag4banner

    mag4banner
  • omo8_small

    omo8_small
  • 川本成のオレ哲学

    川本成のオレ哲学
  • コンビニプリント

    コンビニプリント
  • omo7_small

    omo7_small
  • omoshii mag vol.5

    omoshii mag vol.5
  • オモシィマグvol.3

    オモシィマグvol.3
  • MAG_BANNER

    MAG_BANNER
  • omoshii mag

    omoshii mag
  • MAG2_RENSAI_BANNER

    MAG2_RENSAI_BANNER
  • anfan

    anfan
  • chess01

    chess01
  • banner_Elisabeth

    banner_Elisabeth
  • ロミオとジュリエット

    ロミオとジュリエット
  • 公演情報登録

    公演情報登録
  • Sparkle

    Sparkle
  • アプローズ

    アプローズ
  • イープラス

    チケット購入はこちらから!
  • 突撃!アヒル感激日記

    突撃!アヒル感激日記
  • 劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

    劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録
  • 大原薫 There’s only here

    大原薫 There's only here
  • メタ情報