インタビュー & 特集

スリリングなストーリーと美しいメロディーを楽しんで。『ジャック・ザ・リッパー』加藤和樹さん

19世紀末に英国ロンドンで発生した猟奇連続殺人事件をモチーフに、チェコ共和国で創作され韓国独自のアレンジを施されたミュージカルが、白井晃演出により待望の日本初演を迎える。刑事アンダーソン役と殺人鬼ジャック役の二役を、加藤和樹が回替わりで演じる。稽古が始まった7月下旬、加藤が作品への思いを語った。
撮影/須田卓馬 文/木下千寿 ヘアメイク/江夏智也(do:t) スタイリスト/立山 功

INTERVIEW & SPECIAL 2021 8/26 UPDATE

●稽古が始まってみての感触はいかがですか?

まずは白井さんが思い描く『ジャック・ザ・リッパー』の世界観をみんなでなんとなく感じてみよう、という段階です。白井さんのやり方は、あらかた形を作り、一回ざっとやってみて、それからしっかり肉付けをしていくという流れなんですが、白井さんとは作品を何本かご一緒させていただいているので、そういった作り方に「あぁ、こんな感じだったな」と懐かしく思い出しました。本格的な作品作りはこれからですが、役者たちが動いて歌っている様子を目にして、「ようやく動きだしたな」と感じています。

●加藤さんが“演劇の師”と仰いでおられる白井さん、何かお話はされましたか?

歌稽古のときに少しお話ししたのですが、「二役、大変だね~」と言われました。すごい他人事でしたね(笑)。お芝居の稽古もまだ序盤で、流しでやっている段階なのですが、すでに結構当たりが強いな……と(笑)。白井さんのそういった厳しさも、すごくうれしいです。まだ稽古が始まったばかりで、正直、いろいろ探り探りな部分が多く、でも白井さんの中ではきっともうある程度考えがまとまっているのだろうと思うので、「早くこの物語世界に慣れて、体現できるようになっていかないと」と、自分の中のスイッチが入った感覚があります。

●2019年に韓国でご覧になり、「日本で上演されるなら、やりたい!」と思っていた念願の作品。台本を手にして、どのような発見がありましたか?

ミュージカル『フランケンシュタイン』を韓国で見た時もそうだったのですが、韓国語での上演なので、ストーリーの大まかな流れは分かっても、細かいところまでは理解できていなかったんです。今回、和訳された台本を読み、「あぁ、こういうことだったのか」「あのシーンにはこういう意味があったんだな」と答え合わせ的なことがようやくできて、スッキリしました。
とはいえ、韓国版とは演出なども当然変わってくるので、今回はどういった舞台になるのか、今からとても楽しみです。白井さんはいつも、みんなの想像を超えるような演出プランを持ってこられますし、先日、舞台美術のラフ画も見せていただいたのですが、韓国で見た舞台とはまたガラッと違うイメージでした。日本版ならでは、白井さんならではの『ジャック・ザ・リッパー』の世界になると思います。

●今回は、刑事アンダーソンと殺人鬼ジャックの二役を演じます。歌稽古を通じて見えてきたことは?

アンダーソンとジャックは、劇中でほとんど絡みがないので、演じていて混乱するということはなさそうです。ジャックは “切り裂き魔”という、ひとつ強い色のあるキャラクターなので、役作りや動機作りにはそれほど時間がかからないかなという感触です。歌がメインで、歌の中で彼がどれだけ猟奇的で残忍な男なのかを表現できるかがポイントになるかなと。実は韓国で見た時、ジャックのシーンは「あれ? これ、ジャックのコンサートかな?」と思ってしまうぐらい(笑)、曲のインパクトが強かったんですよね。ですから、楽曲に負けないぐらいの表現をしていかなければならないなと思っています。
逆にアンダーソンは、芝居がメイン。彼は心の内に闇を抱えているのですが、その闇を感じさせる芝居というのは非常に難しそうですね。またアンダーソンの楽曲は、旋律がメロウで優しいだけに、歌にきちんと彼の葛藤や悩みなどの心情が伴っていなければ、ただ「いい曲だね」で終わってしまう怖さがあります。二役それぞれ、まったく違うものを求められますね。

●あらためて、加藤さんが考える『ジャック・ザ・リッパー』という作品の魅力を教えてください。

まずはオープニングで独特な世界にグッと引き込まれます。悲劇的な物語ではありますが、そこに葛藤や愛などさまざまな感情が入り混じり、観ている方の胸にもいろいろな想いが沸き上がってくる、そんな作品です。物語はスピーディーに展開していきますし、楽曲は重さの中に斬新さも感じられ、疾走感に溢れています。聞いていて心地いい楽曲ばかりなので、スリリングなストーリーを追いかけつつ、美しいメロディーラインも楽しんでもらえたらと思います。

本インタビューの完全版は、9月10日発売(予定)の『omoshii press』vol.16に掲載します。
ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は9月9日(木)から東京・日生劇場、10月8日(金)から大阪・フェニーチェ堺 大ホールにて上演いたします。
詳細は下記をご覧ください。

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』

東京公演/2021年9月9日(木)~9月29日(水) 
日生劇場
大阪公演/2021年10月8日(金)~10月10日(日) 
フェニーチェ堺 大ホール
作曲:Vaso Patejdl 作詞:Eduard Krecmar 
脚本:Ivan Hejna 演出: 白井晃
出演:木村達成 小野賢章 加藤和樹 松下優也 堂珍嘉邦 May’n エリアンナ 田代万里生 ほか
HP https://horipro-stage.jp/stage/jacktheripper2021/

衣裳/シャツ ¥203,500-、カットソー ¥28,600-、パンツ ¥96,800-/全て YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト プレスルーム 03-5463-1500)


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