インタビュー & 特集

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『宝塚BOYS』対談Part2は、初参加の若手メンバー永田崇人さん×溝口琢矢さん

かつて宝塚歌劇団に存在した「男子部」を描く舞台『宝塚BOYS』。2チームでの上演で、後半の公演を任されたのは、『宝塚BOYS』初参加の若いメンバーで構成される「team SKY」。対談第2弾は、まだまだ稽古のまっただ中にいる、永田崇人さんと溝口琢矢さんにお話をうかがいました。(取材/小柳照久、撮影/笹井タカマサ)

INTERVIEW & SPECIAL  2018 8/8 UPDATE

――『宝塚BOYS』は、1945年から9年間存在した、宝塚歌劇団男子部の物語です。戦後すぐ、宝塚大劇場の舞台に立つことを夢見ながら、俳優として舞台に立つことが許されず夢破れる男たちが主人公ですが、あの時代の彼らを演じることについていかがですか?

永田 戦後すぐの話で、体力的には元気がない時代かもしれないけれど、女性だけの劇団である宝塚に男が入るのは大変なことなので、それだけのエネルギーを持っていて、精神面はすごく元気だったんじゃないと思います。それに、彼らが集まった場所が「宝塚」という華やかな場所なので、この作品は戦後らしさよりもむしろ青春色が強く出た、青春グラフィティだと思ってます。

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溝口 僕たちは今までのBOYSの中でも戦後には一番遠い世代のチームなんですが、演出の鈴木裕美さんは逐一、僕たちがわかる言葉で、僕たちが想像できるように戦時中や戦後の話をしてくださいますし、池田先生役の山西惇さんは、戦争に関わる作品への出演が多い方で「これも読んだら?」と戦中や戦後についての資料をセットにして用意してくださっています。なので、背景となる時代が、どういう時代かはなんとなくイメージできていると思います。

――今回5回目の上演となる『宝塚BOYS』ですが、以前の公演では、実際に所属されていた元男子部の方も劇場で『宝塚BOYS』をご覧になったそうですね。

永田 元男子部の吉井孝明さんには、愛華みれさんと一緒に大阪でお会いしました。第4期生として入団したにも関わらず、大劇場の舞台で活躍することはなかった事実を実在の方から伺うことで、あらためて自分たちが背負う責任を実感しました。出演が決まったときは「『宝塚BOYS』に出演できて嬉しい、頑張ろう」という気持ちだったんですが、「一度はメインステージに立ってみたかった」とおっしゃる吉井さんの言葉に、それを伝える役者としての責任を感じるようになりました。それからは台本の読み方が変わりましたね。
僕たちは役の中だけ宝塚歌劇団の一員なんですが、何かを引き継いだような気持ちです。今回の稽古、気合を入れて、飛ばしているんですが、役に入りすぎると台本が読めないんですよ、後半がつらくて。前半、まだ夢に向かって走っている段階では、それ以降のことを知りたくない!

溝口 今回の舞台で一番怖いのは感情が入りすぎることだなと思いました。泣いて歌えなくなるのもそうだし、全力になりすぎて、いちばん最後に息絶えたらどうしようって。でも、それくらいやらなくちゃいけないんですけど。

永田 良い意味でも悪い意味でも夢中になっています。登場人物たちに負けないくらい、青春している自覚があります!

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――宝塚は同期の絆の強さ、上下関係の厳しさが知られていますが、皆さんはいかがですか?

溝口 同期の仲の良さは一緒です。僕たちも劇中同様、同期生のように過ごしていますから。今の時代、僕たちは稽古をしたいと申し出ると、スタッフさんが「用意しておくね」って言ってくださる環境が整っています。でも、BOYSは稽古場に7人しかいないんです。筋トレやるにも、娘役が必要な稽古をやるにも、なにもかも7人だけ。

永田 そいうえば、吉井さんと愛華さんの関係が先輩・後輩の雰囲気でビックリしました。吉井さんからは今も宝塚出身という誇りを感じましたね。

溝口 でも、BOYSには丁寧な対応をしてくださって。

永田 だってほら、役の上では僕は男子部1期生になるから!(笑)。劇中にも出てきますが、BOYSたちは馬の脚とか、影コーラスしか出番がなかったんです。今のタカラジェンヌのみなさんたちは、動物の役は「出世役来た~」ってなるそうで、たくましいです(笑)。

――明日の宝塚スターを目指すものの、夢破れる「努力が報われない」ストーリーですが、それだけに彼らが夢の中で歌い踊る場面が心地よいほろ苦さを醸し出します。

溝口 稽古前は「こういう青春がしたかったのか」と思いながらサラっと見ていたんですが、改めて自分が演じるとなったときに、レビューの最後をどうやって終わらせるのかが大切なのかなと。そういうところをちゃんとやりたいと思いました。

永田 レビューの場面だけを切り取っても感動しないと思うんです。華やかなものをやろうという気持ちも、皆さんを楽しませようという思いも大前提としてあるんですけど、そこまでの人生の積み上げ方によって見えてくるものも変わってくるんじゃないかと思うので、役を大切に生きたいと思います。ぜひ劇場に、宝塚歌劇団男子部のBOYSとして生きている僕たちを観にいらしてください。

※「team SEA」良知真次さん×藤岡正明さんの対談はこちら。

※「team SEA」良知さん×藤岡さん、「team SKY」永田さん×溝口さん、両チームのアナザーバージョンの対談&お写真を、8月12日発売の『omoshii mag vol.13』 でお楽しみいただけます! ぜひチェックしてみてください!

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ながた・たかと●1993年生まれ、福岡県出身。2015年より舞台などで活躍。ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』、『錆色のアーマ』などに出演。本作の後には名作映画の舞台化『いまを生きる』に出演決定。

みぞぐち・たくや●1995年生まれ、東京都出身。2007年『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』に出演し話題に。今年6月には、舞台『ジョン万次郎』に主演。9月には『もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ』より『歴タメLive〜第3弾』に出演が決定している。

 sky omote

『宝塚BOYS』
原案:辻 則彦「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)より
作:中島淳彦 演出:鈴木裕美
東京公演/2018年8月4日(土)~8月19日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
※team SKYは8月15日(水)~8月19日(日)に出演
名古屋公演/2018年8月22日(水) 
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール ※team SKYのみ
久留米公演/2018年8月25日(土)~ 8月26日(日)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール ※team SKYのみ
大阪公演/2018年8月31日(金)~9月2日(日) サンケイホールブリーゼ ※team SKYのみ
出演:team SEA、team SKY
team SEA/良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久
愛華みれ、山西惇
team SKY/永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平
愛華みれ、山西 惇

お問い合わせ:
東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (10:00~18:00)
名古屋公演/キョードー東海 052-972-7466 (月~土10:00~19:00 日・祝休)
久留米公演/ピクニック チケットセンター 050-3539-8330 (平日11:00~17:00)
大阪公演/ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888 (11:00~18:00)

 

 

 

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