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インタビュー & 特集

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INTERVIEW! 『キューティ・ブロンド』神田沙也加さん 

お洒落な女子大生エルが活躍する大ヒット映画をミュージカル化した『キューティ・ブロンド』で、東宝ミュージカル初座長を務めている神田沙也加さん。賑やかなカンパニーの先頭に立ち、ただいま東京公演を終え、全国各地を回っています。omoshii 編集部では、『omoshii magvol.8』でも表紙にご登場いただきたっぷりとインタビューさせていただきましたが、東京公演が始まる前に再び、神田さんにお話を伺いました。(取材・文/小野寺亜紀)

INTERVIEW & SPECIAL  2017 4/21 UPDATE

2001年に公開された映画(日本公開は2002年)『キューティ・ブロンド』が、2007年ブロードウェイでミュージカル化。トニー賞7部門にノミネートされ、ウエストエンドではオリヴィエ賞3部門を受賞。その後オーストラリアや韓国でも上演されている人気作が初上陸します。主役のエルを演じるにあたり、神田沙也加さんは原作の映画を大いに参考にしていると話します。

「ピンク、リボン、ヒールなど女の子の好きなモチーフが溢れているガールズ・ムービー。私もそこに惹かれてまずこの映画を観たのですが、エルという女性は見た目で判断されてしまった挫折体験から、弁護士を目指すのですが最初はびっくりしました。思ったより固い道を行くのだなと。でもその進み方がエルらしく、物事も終始女子的に解決し、お洒落好きピンク好きというのを最後まで貫くところが素敵で、何度も見返した作品です。皆さんも映画のイメージが強いと思うので、エルの動きなどは映画を大いにヒントにしています。『エルらしいね』と言われるように、どこまで“完コピ”できるか、ですね(笑)。歩き方もすごくテンションが高い。落ち込んでもそれを引きずらない、太陽のような女の子なので、今は普段から明るい立ち居振る舞いを心掛けています。私は日常も役に引っ張られる方なので、普段の持ち物もピンクが多くなりそう。以前はよく原宿系の真っピンクのファッションをしていたこともあるのですが、最近は遠ざかっていました。もともと気質的に好きなので、こういうファッションに抵抗はないです」

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10年ほど前、偶然ブロードウェイで観た舞台版では、エル役の女優が出ずっぱりで歌い踊っている姿に圧倒されたそうです。

「すごくエネルギッシュでした! 私は舞台を観る時、『自分がこの役をやるとしたら……』と妄想して観るクセがあるのですが、その妄想も浮かんでこないぐらいパワフルでした。今回、やはりずっと出ずっぱりで、これは初めての経験です。色んな曲を歌い、色んな振りと踊りと、見せ場ばかりです(笑)。ブロードウェイでも『ブラボー』など歓声がたくさん聞こえてきましたが、日本でもライブのように楽しんでいただけたらなと思います」

全編を彩る音楽はポップでキュート。これもまた神田さんにとって新たな挑戦です。

「ナンバーはクラシカルというよりポップスのジャンルに近い曲が多いので、表現力、話すように歌うという面の強化を意識しました。今回女性キャストが多いのですが、クラブの女の子たちがキャーキャー騒いでいる賑やかさが、そのまま音階に表れているような曲も多いです。そうなると歌詞が聞き取り辛くなる可能性があるので、きちんと身体に染みこませて歌いたいと思っています。バラードもすべてプラスへと、明るい結末へと向かっていくような曲ばかりです。私は特に1幕ラストの『So much better』という曲がとても好きです」

IMG_9294_ppp「エルとの共通点は?」という質問からは、意外なエピソードが飛び出しました。

「インスピレーションで思いついたことを、正しいと思ったら絶対やる、というところがエルと似ていると思います。エルの場合それが成功していくのですが、私の場合は失敗談も成功談もあります。以前、芸事の仕事をお休みしていた時に、誰に相談するでもなくアルバイトをやると決めて自分で履歴書を書き、面接に行きました。懐石料理のお店とダイニングレストランでアルバイトをしましたが、とても楽しくて私はサービス業、接客のお仕事が好きなのだなと思いました。それは芸事に復帰した今もとてもいい経験になっているので成功談ですね。失敗談は、オフの日に急にある場所へ出かけたらそこがお休みだった、というような……。詰めが甘いという失敗談です(笑)」

 

逆にエルとの違いは恋愛面での行動だと告白。エルは上院議員を目指す恋人に婚約間近で振られるも、一念発起し猛勉強の末にハーバード大学のロー・スクールに合格します。

「私はエルのように失恋からスピーディーには立ち直れないです(笑)。エルは彼の好みを知って、“そうだ、大学へ行こう!”となりますが、ある意味ポテンシャルの高い女性だからこそ出来たのでしょうね。私はどちらかというと深く落ち込み、何年も引きずることがあるので、エルがうらやましいです! そこは私と一番違う点だと思います」

また、映画でも重要な役割を果たした“犬”は本物が舞台に登場するとのこと。

「映画を観ていても犬の存在は大事だと思っていました。ビジュアル撮影の時に“ブルーザー”というワンちゃんを抱いて撮影したので、本番でも……と期待していたのです。生き物を舞台に出すためには、きちんとした管理が必要だそうですが、準備が万全に整い登場できることになりました。旅公演も一緒に回ることになったんですよ! 昔、犬は飼っていたので慣れているつもりですが、“私がついていれば大丈夫”と安心させるためにも、ワンちゃんを連れて帰って一緒に寝るなどしたいなと思っています」

数々のミュージカルで活躍してきた神田沙也加さんですが、今回が初座長というのは意外でもあり、楽しみでもあります。

「幼少期から観てきた東宝ミュージカルで初主演、初座長なので、しっかり自覚をもたなければと思っています。私はヒロインの立場などから、一歩引いて座長の方を拝見してきましたが、やはり座長の方はカンパニーから慕われ、その背中を皆が眩しく見ているということが多かったです。自分がそうなれているか不安はありますが、これまでお手本の方を見てきて理想形はあります。まず究極の座長さんというと、私がミュージカル女優を目指すきっかけにもなった大地真央さんです。共演させていただいたとき、360度穴が開くほど見たのですが本当に隙がなく、瞬きのタイミングまで計算されていて! あーなりたいし、なれないし、越えられないし、それでいい、という存在です(笑)。男性では『Endless SHOCK』で4カ月間、共演させていただいた堂本光一くんですね。歌もフライングもと、あれだけの要素が詰まっている作品はそうないと思うのですが、出ずっぱりなのに、疲れた姿を見たことが一度もなく、あの姿こそ真の座長だなと思いました」

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「座長になったからには手作りの差し入れも…」と笑顔を見せます。前向きなエルと同様、明るいオーラを振りまきながら舞台を引っ張っていること間違いなしです。

「エルは大学へ進学しても、皆が落ち着いた色味の服装の中、ショッキングピンクのようなファッションで一人歩いています。この作品には“周りに合わせて自分の個性や考え方を押しこめず、好きなものは好き、自分らしさを貫くことを諦めないで”、というメッセージがあると思います。自分の目標からブレず、かつ勉強と好きなものとを両立しているところは、同じ女性にとっても憧れの存在。私自身もエルのようでありたいなと思います。曲も台詞もボリュームがありますが、ご覧になる方にハッピーをお伝えできるよう、私自身が一番ハッピーであることを心掛けたいです。自分の中の積極性や社交性をかき集めて、カンパニーの皆さんと向き合い、どんな衣裳も着こなし、ワンちゃんにも馴れてもらい、頑張っていますので、全国の皆様、ぜひ、観にいらしてください!」

 


神田沙也加(かんだ・さやか)
1986年10月1日生まれ。2001年CMで芸能界デビュー。2002年歌手としてシングル「ever since」をリリース。2003年『Into the Woods』で舞台初出演後、舞台を中心に女優として活動の幅を広げる。主な出演作品に『ピーターパン』『レ・ミゼラブル』『ダンス オブ ヴァンパイア』『1789-バスティーユの恋人たち-』など。2014年ディズニー映画『アナと雪の女王』で日本語吹替版主人公アナ役を担当し、第9回声優アワード主演女優賞を受賞するなど多岐にわたり活躍している。


【データ】
ミュージカル『キューティ・ブロンド』
音楽・詞:ローレンス・オキーフ&ネル・ベンジャミン
脚本:ヘザー・ハック
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
出演:神田沙也加
佐藤隆紀(LE VELVETS)、植原卓也、樹里咲穂、新田恵海、木村花代、長谷川初範、他

公演データ(これまで&これから)
◆東京公演
3月21日(火)~4月3日(木) 日比谷・シアタークリエ
◆愛知公演
4月5日(水)・6日(木) 愛知県芸術劇場大ホール
◆高松公演
4月8日(土) レクザムホール 大ホール
◆大分公演
4月12日(水) iichiko グランシアタ
◆福岡公演
4月15日(土)・16日(日) キャナルシティ劇場
◆広島公演
4月18日(火) JMSアステールプラザ大ホール
◆静岡公演
4月20日(木) 浜松市浜北文化センター大ホール
◆福井公演
4月23日(日) 越前市いまだて芸術館
◆大阪公演
4月27日(木)~30日(日) メルパルクホール大阪

公式HP http://www.tohostage.com/cutieblonde/

 

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