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インタビュー & 特集

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INTERVIEW! ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』宮澤エマさん

2014年トニー賞4冠に輝いたミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』が日本初上陸。イギリス貴族社会の階級格差を背景にした愉快なコメディで、ダイスクイス・ファミリーの令嬢フィービーを演じる宮澤エマさんにお話を伺いました。(取材・文/小野寺亜紀、撮影/大東佐和子)

INTERVIEW & SPECIAL  2017 4/7 UPDATE

ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』のシスター・メアリー・ロバート役では、まさに天使のような透き通る歌声を披露した宮澤エマさん。最近はコメンテーターとしても活躍し才女ぶりを発揮する彼女が、2014年トニー賞の作品賞・脚本賞など4冠を達成した日本初上陸のミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』に出演します。

931A9734p「この作品はイギリス貴族ならではの、階級社会の格差を描いたコメディです。ブロードウェイで観た時、ここで描かれているブリティッシュ・ユーモアは、イギリス人と感性が似ている日本人の方にも喜んでもらえるだろうなと思いました。市村正親さんが演じられるダイスクイスの親戚8人が次々と殺されるという、コメディとは思えない題材なのですが、強烈なキャラクターが次々と出てきて、『この人、間抜けだな』とか思っていると死んでしまい、しかも意外な方法で殺されていくので、舞台を観ながら笑っている自分がいて驚きました」(笑)

市村正親さんは、大富豪の貴族「ダイスクイス・ファミリー」の伯爵から、親戚の銀行家、軍人、女優まで男女8役を演じ分けます。そのダイスクイスの爵位継承権を得るために、8人の殺人を計画し、実行していくのがウエンツ瑛士さんと柿澤勇人さんがWキャストで演じるモンティ。

「面白いと思うのが、モンティは最初中流階級、アッパーミドルの立場にいて、そのちょっと上を目指すという微妙なクラス感があります。このクラス感はイギリス貴族特有のものなので、1900年代初頭の貴族社会についてもう少し勉強し、その微妙なニュアンスを日本のお客様にも伝えられるように創っていきたいです。貴族の人たちは社会のモラルを作る人というように考えられていますが、実はその人たちが秘密の逢瀬を重ねるなどモラルのないことをしてそれぞれ問題を抱えているんですね。その上流社会の貴族の人たちを退治していく、痛快な部分もこの作品にはあるのかなと思います」

宮澤さんが演じるのは、ヘンリー・ダイスクイス(市村)の妹で、モンティと恋仲になる令嬢フィービー・ダイスクイスです。

「ヘンリーと兄妹として絡むシーンは少ないのですが、場面としては、ちょうどフィービーとモンティのロマンティックなシーンが、ヘンリーのある場面と重なっていきます。お客様はどっちを見れば、という状況になるかも。そのように笑いと涙、すごく泣けるのに次の瞬間には笑っているというように、変化に富んだ物語なのも見どころです。市村さんとは初共演なので稽古場で色々と教えて頂きたいなと思っています。以前に松本幸四郎さんと共演(『ラ・マンチャの男』)させて頂きましたが、市村さんも多くを語らずとも役で見せて下さるだろうと楽しみです。フィービーは田舎で暮らしている箱入り娘という感じで、貴族の生まれや肩書だけではない、“本当の私を知ってほしい”と強く思っている女性です」

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宮澤さん自身、祖父の宮澤喜一氏(第78代内閣総理大臣)の孫ということで、“深窓のお嬢様”というイメージをもたれることが多かったと言います。

「この(芸能の)世界に入る前は、普通にみんなと遊び、大学生活を送っていました。お嬢様だと期待されるけど“もっと本当の自分、中身を見てほしい”と思うところは、フィービーに共感できる部分ですね。彼女はモンティと出会うことで変わっていき、それまで以上の自分を出していきます。お客様には“あれ、こんな人なんだ?”と思われるような意外性、ギャップを大事に演じたいです。また、外の社会とあまり関わりをもってこなかったからこそ、個性があって相当面白い人でもあります。フィービーは本を読むのが好きな頭のいい女性ですが、普通なら口に出してしまわないようなことも言ってしまう、ユーモラスな人で、そこがフィービーの魅力のひとつです。ロマンティックな歌を歌っているのに、よくよく歌詞を聞くと、けっこう過激なんですよね(笑)」

ナンバーについては、最近のブロードウェイ作品がポップス寄りの楽曲が多いなか、オペレッタ調の美しい楽曲が多いのも特徴。

「『クラシカルなのに新しいところが素敵だな』とブロードウェイで思いました。特にフィービーの歌はすごいソプラノのクラシカルな曲調がメインなので、実際オペラを経験されている方が演じられていました。自分が演じることはないだろうと観ていたので、オーディションでこの役に決まった時は、嬉しい気持ちと同時にしっかりお稽古しなければと思いました。譜面を見ても、『なるほど、これはチャレンジしがいがある』と(笑)。『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』では、どちらかというとゴスペルやポップス、R&Bの曲調だったので、地声で張り上げることが多かった。今回は裏声が多く、彼女のキャラクターがあっての曲調や音程なので、お稽古でびしびし鍛えて頂こうと思っています」

フィービーとモンティ、そしてシルビア・グラブさん演じるシベラとの三角関係も、三重奏でうまく表現されているとのこと。

「トニー賞のパフォーマンスでも披露されていた結婚の歌です。微妙なタイミングのずれでユーモアが生まれる、そのハーモニーは日本のお客様にも楽しんでもらえると思います。モンティは殺人を繰り返しながらも、二人の女性がメロメロになってしまう魅力があり、チャーミングな部分が前面に出てくるキャラクターなのでは。イギリス人とカスティリア人のハーフなので、貴族の血と、カスティリアの情熱的な血が混ざり、良い部分と悪い部分、真面目さとセクシーさなどに繋がって。そのギャップを、ウエンツさんと柿澤さんのお二人がどう演じられるのか楽しみです。ウエンツさんとはお互いハーフでテレビ番組でもご一緒していたので、『“初めまして”の気がしないよね(笑)』とお話しました。優しい歌声なので、どういうモンティになるのかすごく楽しみです。柿澤さんとは私の初舞台でご一緒して以来。その時も柿澤さんに片想いの役だったので、『なかなか(恋愛関係が)うまくいかないね』とお話しました」(笑)

本作は東京公演に始まり、笑いに厳しいと言われる大阪、その後福岡、愛知でも上演されます。

「こういうブラック・ユーモアのあるコメディはすごく難しいと思います。センスやタイミングも問われますし、人を笑わせるのは、ときに泣かせるよりも難しいのではないかと。笑いといえば大阪なので、大阪の方にも本当に面白かったと言って頂けるようにお稽古に励みたいです。ヒロインってあまりコメディ・パートではないと思われがちですが、フィービーもシベラもなかなか面白いキャラクターになっているので、何度も笑って頂ければ嬉しいです」


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宮澤エマ(みやざわ・えま)
東京都出身。中学、高校をインターナショナルスクールで過ごし、米・オクシデンタル大学卒業後、日本に帰国。2012年春よりbayfmのMCとして活動を始め、2013年、宮本亜門演出・振付の『メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~』で初舞台。スティーヴン・ソンドハイムの楽曲で、40代から20代へと若返っていく難しい役を演じ切る。その後も幼い頃から培った歌唱力を活かし、数々の舞台で活躍。主な出演作は『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』(2014年・2016年)、『Endless SHOCK』『ラ・マンチャの男』『ドッグファイト』など。祖父は宮澤喜一元首相。近年、テレビ番組のコメンテーターとしても幅広く活躍している


ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』
脚本・歌詞:ロバート・L・フリードマン
作曲音楽・歌詞:スティーブン・ルトバク
翻訳:徐 賀世子
訳詞:高橋亜子
日本版演出:寺﨑秀臣
出演:市村正親、ウエンツ瑛士/柿澤勇人(Wキャスト)、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、他

◆東京公演
4月8日(土)~30日(日) 日生劇場

◆大阪公演
5月4日(木・祝)~7日(日) 梅田芸術劇場メインホール

◆福岡公演
5月12日(金)~14日(日) キャナルシティ劇場

◆愛知公演
5月19日(金)~21日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

公式HP http://www.tohostage.com/gentleman/

 

 

 

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