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インタビュー & 特集

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SPECIAL!『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート』姿月あさとさん 

2006年、2012年と『エリザベート』のガラ・コンサートに出演してきた宝塚歌劇団元宙組トップスター・姿月あさとさん。今回もかつて主演した宙組公演と同じ衣装を身に着け、カリスマ性抜群のトートを演じています。現在、大阪公演のフルコスチュームバージョンを終えて、次はアニバーサリーバージョンと2017年1月の東京公演を控えているところですが、音楽と真摯に向き合う彼女ならではの『エリザベート』は、さらに練り上げられ進化を遂げています。(取材・文/小野寺亜紀、撮影/熊谷仁男、舞台写真/岸隆子(Studio Elenish))

INTERVIEW & SPECIAL  2016 12/15 UPDATE

――1998年の宙組公演で3人目のトートを演じられましたが、今思い出されることは?

姿月 初演の雪組公演、星組公演と拝見して大好きな作品でしたが、宙組で上演するとは思っていなかったので驚きました。まず、雪組でエリザベートを演じた花總まりさんとご一緒できることが嬉しかったです。やはり大変な作品でしたけど、花總さんをはじめ『エリザベート』経験者が何人もいたので、そこで助けられたことがたくさんあったように思います。

――当時も姿月さんにお話を伺いましたが、最後の昇天のシーンで、「トートがエリザベートの手にキスをする演出は、二人の気持ちの流れから自然に創り上げた」と仰っていたのが印象的でした。

姿月 そんな発言をしたの…覚えてないです(笑)。ただ、当時花總さんも再演のプレッシャーがあったと思うのですが、私としては『エリザベート』をよく知る相手役さんと組むことができたトートということで、恵まれていたと思います。

――当時トートの役作りはどのように?

姿月 役作りの前に、譜面を忠実に読み込むことが大変でした。『エリザベート』の音楽は不協和音が多く、伴奏だけでは音がとりづらい。リズムも聴いているだけでは簡単そうに感じるけど、確実に辿ろうとすると、とんでもなく難しいテクニックが必要です。感情が乗ってくると技術的な部分が甘くなるので、着実にこなすということが難しかったですね。

――メロディーラインのバックでも、色んな感情が表現されているんですよね。

姿月 そうなんです、そのことがやればやるほど分かってくるので、譜読みをするのが楽しくなってくるんですよ。本当に計算し尽くされている作品なので。私は『エリザベート』で音楽の楽しさを知り、その公演中に宝塚歌劇団を退団しようと決めました。

――今回20周年記念のコンサートということで、どのような気持ちで取り組んでいますか?

姿月 まず初演の一路真輝さんが作られた土台を崩してはいけないと思っています。皆さん毎公演葛藤しながら取り組んできた作品だと思うのですが、初演の枠から大きく外れるのは違うな、と思います。やればやるほど難しい作品ですし、まだまだ私自身課題があります。やはり音程やリズムを確実に、というところですね。

――年齢を重ねることで、感情移入する場面が違ってくるものですか?

姿月 エリザベート役の場合はそういうことがあるのかもしれないけど、トートは黄泉の帝王なので昔も今も変わりはないかな。ただ退団してから自分自身が携わってきた音楽の経験が、いい意味で出せたらと思います。宝塚時代は“男役の歌”で、今とは発声法が全然違います。また、退団後もコンサートで『エリザベート』の曲を1曲だけ歌う、というような機会はよくあったのですが、全編を通してとなると歌い方も違います。やはり力づくでは喉を痛めるので、力を抜いた状態で響く声が出せたら、と常に意識をしています。

――2006年、2012年の『エリザベート ガラ・コンサート』にもご出演。2012年は花總まりさん、大鳥れいさん、白羽ゆりさんという3人のエリザベートと共演されました。

姿月 お一人おひとり全然違いました。トートとしては、エリザベートが綱渡りをしていて落下し死の淵をさまようときに初めて彼女と出会うのですが、その会った瞬間のイメージによって私の芝居も変わっていきました。そこでトートは初めて人を好きになるわけで、やはり大切なシーンです。

――エリザベートに拒み続けられながらも追い続ける、というあたりはトートとしてどんな心情で演じているのですか。

姿月 例えばルドルフが亡くなったとき、エリザベートが「あげるは~命を」とトートにすがりつくけれども、それは彼女が悲しくて死にたいと思っているだけ。トートとしては彼女に愛して欲しいんです。「死は逃げ場ではない!」というトートの台詞は、宝塚版ならではの台詞だと思うのですが、「助けて」と来るのではなく、愛してもらうのを待ち続け、追い続けるというその気持ちがすごいなと思います。

――トートには妖しさや美しさ、色んな要素が求められると思うのですが。

姿月 そのあたりは、鬘や衣装が魅せてくれます(笑)。今回、宙組公演時の衣装を着用していますが、私のトートは独特の柄が入っているのが特徴です。鬘は自分から「紫がいい」と申し出て、当時から紫をベースにしています。トートは化粧をして衣装を着けたら、“降りてくる”という感じなんですよ。私は公演中は集中したいので舞台袖でもあまり人と話さず、入り込むタイプ。毎回どのお仕事でもそうですけど、二度と戻らない時間なので大切にしたいです。今回も過去に戻るというより、私も含めて皆さん色んなお仕事をなさってきたうえでのコンサートなので、進化した自分たちを出せたらいいなと思います。

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※姿月さんのインタビューのロングバージョン完全版と未公開写真は、2017年1月発売予定『omoshii mag vol.8』でお読みいただけます

姿月 あさと(しづき あさと)
大阪府出身。1987年宝塚歌劇団に入団。圧倒的な歌唱力と伸びやかなダンス、華やかな容姿で注目を集める。1998年、宝塚に65年ぶりに誕生した宙組の初代トップスターに就任し、絶大な人気を得る。2000年退団後は、ソロ・ボーカリストとしてコンサートやミュージカルに出演。2013年、秋元氏書き下ろしの楽曲を収録したアルバム「Actress」を発売。2012年『DAVCIN’ CRAZY』で演じた『シカゴ』のビリー・フリン役は、2014年、2016年のフルバージョンでも演じることとなり、ニューヨーク公演も好評を博す。ライフワークとして毎年開催している人気ライブシリーズ「THE PRAYER」は毎回好評を博す。2016年シャンソンの名曲を中心に収録したアルバム「Chante~シャンテ~」を発売。2017年デビュー30周年を記念し 4/29、30、赤坂ACTシアターにてリサイタルが決定している。
http://www.shizukiasato.net/

【公演データ】
三井住友VISAカードpresents
『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート』
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナルプロダクション:ウィーン劇場協会
構成・演出・訳詞:小池修一郎
演出:中村一徳
出演:一路真輝、麻路さき、高嶺ふぶき、稔幸、香寿たつき、えまおゆう、姿月あさと、白城あやか(東京公演のみ)、湖月わたる、月影瞳、彩輝なお、花總まり、安蘭けい、春野寿美礼、朝海ひかる、大空祐飛(東京公演のみ)、瀬奈じゅん(東京公演のみ)、水夏希、大鳥れい、霧矢大夢(大阪公演のみ)、紫城るい、白羽ゆり、凰稀かなめ(東京公演のみ)、龍真咲、ほか
<宝塚歌劇団>※特別出演
轟悠(東京公演のみ/大阪公演はビデオ出演)
京三紗、飛鳥裕、五峰亜季、美穂圭子、凪七瑠海(東京公演のみ)

◆大阪公演 12月9日(金)~18日(日) 梅田芸術劇場メインホール
◆東京公演 2017年1月8日(日)~20日(金) Bunkamura オーチャードホール
梅田芸術劇場 東京:0570-077-039  大阪:06-6377-3800

URL:http://www.umegei.com/elisabethgala20/

 

 

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