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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!『扉の向こう側』壮 一帆さん Part.2

現代イギリスを代表する喜劇作家アラン・エイクボーンの『扉の向こう側』が、この秋、ミュージカル界で活躍するキャストを揃えて上演されます。宝塚退団後初めて翻訳もののストレートプレイに挑む元雪組トップスター・壮 一帆さんに、作品への意気込みをお聞きしました。(取材・文/藤本真由[舞台評論家]、写真/笹井タカマサ、ヘアメイク/引田早苗[BELLEZZE])

INTERVIEW & SPECIAL  2016 10/13 UPDATE

※→Part.1からの続きです。

DSC_6418――ちなみに、実際に舞台で演じる際に役に入る瞬間は?
 出る直前に、その役として場面の空気を呼吸して取り入れるんです。その変わり目をめちゃめちゃ楽しんでますね。変身する瞬間!みたいな。映像なんかだとカチンコが鳴る瞬間なのかなって。ある意味それって“結界”が張られる瞬間ですよね。鳴ったらその世界にパンと変わる。あの世とこの世じゃないですけど、そういうのがけっこう好きで。子供の頃から変身願望が強かったんですよ。いつだって妄想してた。悲劇のヒロインだったら一人で悲しんで悦に入っていたり、その一方でちやほやされて光り輝いている自分を想像してみたり。「何とかごっこ」をするのも好きでしたね。やるときは絶対主役でした(笑)。
――今後こんな舞台をやっていきたいという思いはありますか。
 自分が実際に観劇して、KERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんが演出された『かもめ』や『三人姉妹』のような古典もいいなと思いましたし、『8月の家族たち August:Osage County 』も好きでした。新しいミュージカルにも挑戦したいですし、コンサートもやっていきたいですね。女優になってからどの作品もまったく毛色が違う役柄ですし、いつも皆さんの想像の斜め上を行く壮一帆でいたいという思いがあります。ファンの方たちをいい意味で裏切りつつ、新しい自分を見せていく、そんな経験を自分自身楽しんでいますね。来年の『細雪』では振袖も着てしまいますし。『心中・恋の大和路』以来の船場言葉への挑戦になりますが、大阪とも京都ともまた違っていて割と難しいんです。私が演じる四女・妙子役の衣裳は洋服が多めになると思いますが、おひきずりでお座敷舞を舞うシーンもあるんです。上演される明治座には夏に『Honganji~リターンズ~』で出演させていただきましたが、とても居心地のいい劇場でしたので、また出演できるのがうれしいですね。宝塚時代、全国ツアー公演でいろいろな劇場に行っていますが、入った瞬間、ここ空気がいいなって感覚的に感じるんです。明治座は楽屋も心地いいし舞台に立ったときの雰囲気もよくて。コンサートをやらせていただいたシアターコクーンにも同じことを感じました。
――女優として憧れる存在は?
 宮沢りえさんの独特の雰囲気が好きですね。力が抜けているのか、等身大なところも好き。『三人姉妹』で初めて舞台に立つ姿を拝見したんですが、華もあるしすごくお上手で。『元禄港歌-千年の恋の森-』では、頭に手拭いをかぶってその端を口にくわえて客席通路に出てきた瞬間、その美しさにズキュンときて。登場しただけでうわっと息をのむような、こんな女優さんになりたいなと思いました。『8月の家族たち』で拝見した秋山菜津子さんもすごいなって。あんな女優さんになりたい!
――壮さんにとって、舞台に立つ喜びとは?
 子供のころからの一人妄想の延長なのか、違う自分になることに喜びを感じますし、それを人に見せることも、好きですね。宝塚出身者として、客席の空気を感じてキャッチボールする感覚は自分の中にしっかりあると思うんです。恥ずかしがり屋なのに目立ちたい感情もある、すごくあまのじゃくな子供だったんですが、今も根本は変わらず、自分をさらけ出すことに躊躇しない、それが決してこわくない。「はい、見てください、こんな人間です」というのを、惜しみなく出すタイプです(笑)。宝塚時代も、いろいろ友人に悩み事を話しても、「でも、舞台好きやろ?」って言われてましたが、その通りだなって改めて思いますね。
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壮一帆(そう・かずほ)
1975年生まれ、兵庫県出身。元宝塚歌劇団・雪組トップスター。2014年に退団後は、コンサート『Feel SO Good』を皮切りに、ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』、舞台『Honganji〜リターンズ〜』など女優としての活動をスタート。2017年、明治座にて『細雪』四女・妙子役での出演が控える。

『扉の向こう側』
[兵庫公演]
2016年11月11日(金)~13日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
[東京公演]
2016年11月16日(水)~11月23日(水・祝)東京芸術劇場 プレイハウス
[名古屋公演]
2016年11月28日(月)青少年文化センター アートピアホール
作:アラン・エイクボーン
演出:板垣恭一
出演:壮一帆、紺野まひる、岸祐二、泉見洋平、吉原光夫、一路真輝
※詳細は公式サイトhttps://tobira-no-mukogawa.amebaownd.comをご覧ください。

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