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インタビュー & 特集

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INTERVIEW! 映画&舞台『真田十勇士』中村勘九郎さん

大迫力の立ち回り、最新の舞台機構を使った堤幸彦さんの演出、歴史ファンも驚くマキノノゾミさんの脚本。まさに観客の度肝を抜く舞台『真田十勇士』が、2014年の初演を経て再演されます。同時期に堤幸彦監督の映画版も公開される史上初のダブル・プロジェクト。初演に続き、映画、再演でも主役の猿飛佐助を演じる中村勘九郎さんに、取材会でお話を伺いました。(取材・文/小野寺亜紀、撮影/大東佐和子)

INTERVIEW & SPECIAL  2016 9/1 UPDATE

天下統一目前の徳川家康VS復権を狙う豊臣家の最終決戦、<大坂冬の陣・夏の陣>で活躍した真田幸村。彼が実は頼りない武将で、十勇士の猿飛佐助たちが幸村を英雄に仕立てるべく“プロデュース”していたら…。「嘘も突き通せば真実となる」というテーマのもと創り上げられた一大スペクタクル時代劇。歴史好きの中村勘九郎さんは、最初にこの脚本を読んだとき驚いたと言います。
「真田十勇士というと憧れの存在で、子どもの頃から色々な本や漫画を読んでいましたが、マキノさんの脚本を読んで『あぁ、無駄な努力だったな』と思いました(笑)。衝撃を受けましたね。何がウソで何がホントか分からないという面白さ。ここで描かれている猿飛佐助は、少年漫画のヒーローのような感じですね。明るく一本気で、ちょっとふざけていてちょいエロなんだけど、戦いになると目の色が変わる。朗らかな役で演じていてストレスはなかったです。それに初演、再演、映画と一つの役をこれだけやらせて頂くことはなかったので、とても思い入れがあります」

931A7800p2014年の初演時、勘九郎さんは堤幸彦さんに「これを映像にしたらいいのでは?」と持ちかけました。
「冗談半分本気半分でお話しました。その後映画にすると聞いたときは嬉しかったのですが、再演と言われたときはちょっと落ち込みました(苦笑)。初演の舞台があまりにもハードだったので、あれをもう一度やるのか!と。佐助は3時間半舞台上を所狭しと駆け回り喋り続け、1回の公演で体重が3~4㎏ぐらい減るぐらいハード。ワイヤーアクションなどもありましたし、とにかくケガだけは気を付けようとみんなで声を掛け合い、毎公演戦場に赴くような気持ちで演じました。みんなものすごい汗をかくので、舞台上に汗で水たまりができるんですよ。そこを駆け抜けるので危ないから、僕は立ち回りの受けで転がったときに舞台上の汗を拭いていました(笑)」

映画ではさらに戦のシーンがリアルに展開。佐助が火だるまになるシーンも。
「最初のコンテを見た段階で、ぜひやらせて下さいとアクション監督に直談判。止められたりもしましたが、撮影に乗り切りました。やはり技術がすごいから、全身火にくるまれても熱くはないんです。でも鬘が燃えた匂いでちょっと怖くなりました。それに『熱い』と言っても止めには行かないと言われて。芝居だと思うから、本当に熱かったら『うずくまってくれ』と言われました。そういうものなんだと(苦笑)。ずっと舞台をやっていても経験のないことでした。<夏の陣>を冬の和歌山で撮影したのですが、吹きさらしの現場で真冬の寒さがこたえましたね。そんな中、徳川兵のエキストラの方たちがうずくまって待ってくれている姿を見ると、この人たちのためにも頑張らねば、と思いました。敵方なのですが(笑)」

 

931A7808p舞台では真田十勇士の出会いから描かれますが、映画ではその部分をアニメーションで展開させ、後半の<大坂冬の陣・夏の陣>をじっくり見せてゆきます。
「映画は結構シリアスで、佐助もそれほどおちゃらけていません。夢に向かっていく十勇士の姿、最後にひと花咲かせようとする滅びの美学が描かれていて切ないです。また幸村と(真田)大助、淀殿と(豊臣)秀頼という親子の愛が色濃くクローズアップされています。その親子愛に強い憧れを持っていたのが佐助。忍者として育った彼は恐らく捨て子か何かでしょう。親の愛に飢えていて、最終的に幸村をお父さんみたいに思っていたと。その話を十勇士メンバーにしたら、みんな同じ感情を幸村に抱いていて目からウロコでした。そういう初演では気付かなかった点も含め、映画で得たものが再演にすごくつながるなと思っています」

実は初代中村勘三郎の父が蜂須賀小六の家来で、大坂夏の陣で討ち死にしたという縁をもつ勘九郎さん。昨年は大阪城内での平成中村座公演でも秀吉を演じました。
「豊臣家との縁を感じますね。映画では実際の大阪城でも撮影できたのですが、当時にタイムスリップした感じで十勇士メンバーみんな、テンションがおかしいぐらいに上がっていました。また映画は、ナレーションにも感動しましたね。これはお楽しみにしていて下さい。舞台版にもナレーションが入り、初演では病気から復帰後の(坂東)三津五郎のおじさまに担当して頂きました。三津五郎おじさまと毎公演、掛け合いができる楽しさがありましたね」

 

再演の脚本・演出は一段とパワーアップするとのこと。三谷幸喜さんの大河ドラマ『真田丸』の影響で“真田イヤー”と言われている今年、2年前に“先陣”を切った『真田十勇士』としての遊び心も入っているとか。
「マキノさんが脚本を変えてきたんですよ。ネタバレになるので言えないですけど、お客さんに伝わるかな(笑)。映画でも堤監督、どこかで見たような字体で“真田丸”とバーンと出してくるんです! 再演では堤監督が岩のセットを増やし、廻り舞台もまた使ってそれを動かすとか、意味の分からないことを仰っているので、ちょっと怖いですね(笑)。再演では久々津壮介との一騎打ちもあります。壮介役の山口馬木也さんはアクションも立ち回りも巧いですから、一緒にできるのが楽しみ。そこまで体力が持つか分からないですけど、ギリギリのところで頑張ります」

個性的な十勇士それぞれにスポットが当てられ、ドラマティックな立ち回りから驚きのクライマックスへとなだれ込む本作。歴史好き、真田幸村ファンも必見の舞台です。
「映画をご覧になられた方は、十勇士の出会いである“第一幕”を実際の劇空間で観られるのが強みでしょう。より十勇士に感情移入していただけると思います。僕も台本をまた違った感じで読めたので、佐助のアプローチも初演のパワーを保ちつつ、内面の深いところは映画で抱いた感情を大切にしていきたいなと思います。この秋はとんでもないことになると思いますので、楽しみにしていて下さい」

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映画『真田十勇士』
監督:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ、鈴木哲也
出演:中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、加藤雅也、大竹しのぶ、他
9月22日(木・祝)より全国超拡大ロードショー
配給:松竹・日活
HP http://www.sanada10braves.jp

舞台『真田十勇士』
演出:堤幸彦
脚本:マキノノゾミ
出演:中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、高橋光臣、村井良大、加藤雅也、浅野ゆう子、他
HP http://sanadajuyushi.jp/

◆東京公演 9月11日(日)~10月3日(月) 新国立劇場 中劇場
◆横浜公演 10月8日(土)~10日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~18:00)

◆関西公演 10月14日(金)~23日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)

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