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インタビュー & 特集

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INTERVIEW! 『TARO URASHIMA』 木村了さん×上原多香子さんpart.1

池田鉄洋さんの脚本、板垣恭一さんの演出で贈る、る・ひまわり×明治座第7弾公演ミュージカル『TARO URASHIMA』。ド派手で笑えて、だけどほんのり切ない愛と海と冒険の音楽劇に挑むのは、世界一運の悪い浦島太郎役の木村了さんと、卑屈で引きこもりな乙姫役の上原多香子さん。お二人に意気込みと見どころを伺いました。
(取材・文/SAKADO KIWAMI)

INTERVIEW & SPECIAL  2016 8/9 UPDATE

――原案であるおとぎ話の『浦島太郎』について何か思い出はありますか?

木村 そんなこと初めて聞かれました(笑)。記憶には残っていますけど何だかサラっとしていて…「何を伝えたかったんだろう」っていう印象がすごく残っています(笑)。

上原 私も子供の頃に絵本で見ただけなので、今回あらためて“玉手箱”“竜宮城”“亀”というエレメントと向き合って、何だかフワっとしてるなって…(笑)。

木村 そうそう、『桃太郎』みたいに鬼退治に行くわけでもなくクライマックスがわかりづらいというか、いいことをした浦島太郎が老人になってしまうという不条理さ!

――そんな中、池田鉄洋さんが『浦島太郎』をアレンジした台本を読んだ印象はいかがでした?

taro_01木村 (上原と顔を見合わせて笑いつつ)まぁ、そりゃそうだよね……というくらいコメディになってました。盛ってる部分は盛ってるし、でも「そうだったのかも」「こうだったらいいな」と思えるアレンジで面白かったですね。乙姫がすごくかわいらしいんですよ、卑屈すぎて(笑)。卑屈も行き過ぎるとかわいいんだなって思いました。ラブというよりは“萌え”的な意味で、すごいキュンキュンするお話です。

上原 まず疑問だったのが、陸のシーンと海のシーンをどういうふうに舞台上で表現するんだろうって(笑)。太郎が海の中で息が苦しくなるとか、他の魚たちが息継ぎをするとか、架空の竜宮城とか……。

木村 ね! 台本じゃ全く分からなかったよね。

上原 というか稽古場に来た今もまだ分からない(笑)。図面とかセット案を見て稽古しながらも、まだまだイメージをふくらませながらやってるイメージがあります。舞台に立つまで私たち自身も謎でいっぱいです。

木村 謎です。

――イケテツさんは仕上がりをどこまで想定して書いているんでしょう?

木村 いや、イケテツさんに聞いたら、「とりあえず書いた」と(笑)。一応、板さん(演出の板垣恭一)に確認しながら書いたらしいんですが、板さんは「大丈夫大丈夫」って言ってたらしくて。イケテツさんが「書いてる僕もどうなるのか分からない」って言ってました。

――!? 板垣さんすごすきますね。今さらですが役の説明をお願いできますか?

木村 これはもう簡単なんですよ。地上一ツイてないんだけど、どんなときでもすごくポジティブな青年・浦島太郎です。

――どん底だから上がるのみ?

木村 上がるとも思っていないんですよね。ツイてないのが当たり前、生まれたときからそうだから、日常的習慣。「またかぁ!」っていう。そうやって生きていたら、自分よりももっと卑屈な乙姫に出会い惹かれ合い……ざっくり言ったらそういう物語です(笑)。ちなみに脳内再生するとどうしても太郎はイケテツさんになるんです……イケテツさんしか思い浮かばなくて。イケテツさん……。

――イケテツさん……。

木村 だから僕も仲良くなれるタイプな気はしますけどね! でも一緒にいると不幸が起きますからそこは困る(笑)。

上原 ツイてないところをも「またかぁ!」みたいな感じで受け入れてるところは気持ちいいですし、すごいかわいいと思いますけどね。

木村 太郎と一緒にいられるのは乙姫くらいかな。登場人物みんなキュートに描かれてるんですけど、この2人は特にかわいい。

――乙姫さんはいかがですか?

上原 乙姫はやっぱり一度竜宮城を破壊してしまっているから、それを自分のせいだと思って……。

――ちょっと待ってください、すごく共通認識のように語られましたが、前知識のおとぎ話からするとだいぶ初耳です(笑)。

taro_02上原 あ、そうなんですよ(笑)。自分のせいですべてをめちゃくちゃにしてしまったっていう思いからずっと引きこもっていて、多分元は天真爛漫で明るい子だったと思うんですけど卑屈になって……まぁそれでひょんなことから太郎に出会って、自分よりツイてない人がいる、ってことで、乙姫は元々持ってた自分らしさを取り戻す、みたいな感じ。

――なるほど。

上原 設定には「卑屈な引きこもりの乙姫」って書いてあったんですけど、でも台本上はわりとこう……。

――え、もしや結構お出かけしている感じですか?

上原 はい!(いい笑顔) イキってるほうが多いので、そこをどういうふうに演じようか自分でも探っている最中です。おとぎ話の乙姫が本当にこうだったら面白いなっていうチャーミングさを、卑屈さも含めてかわいく演じたいなって。

――もう、ひと言でいうと「かわいい」ってことですね。

木村 それはもう……(しみじみ)、本当にかわいいですよ! 歌とかも必死に歌うし、かわいい歌が多いし。おとぎ話の乙姫は絶世の美女みたいな感じであまり親しみがないように描かれていたと思うんですが、台本を読んでも稽古してても、「こんな乙姫だったら会いに行きたいな!」って思うんです。

(part.2へ続く)

[プロフィール]

きむら・りょう
1988年9月23日生まれ、東京都出身。
ドラマ『WATER BOYS2』『のだめカンタービレ』『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』や、舞台、近代能楽集『弱法師』『浮標』『ライチ☆光クラブ』『鉈切り丸』、學蘭歌劇 『帝一の國』など、様々な分野で活躍している。

うえはら・たかこ
1983年1月14日生まれ、沖縄県出身。
アイドルグループ・SPEEDのメンバーとしてデビューし、現在、歌手、女優として活躍中。初舞台は2005年『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。主な舞台にミュージカル『ウェディング・シンガー』、タクフェス『くちづけ』などがある。


[公演情報]

『TARO URASHIMA』

2016年8月11日(木・祝)~15日(月)東京・明治座
脚本/歌詞 池田鉄洋
演出 板垣恭一
音楽 伊藤靖浩
出演 木村了、上原多香子、斉藤暁、崎本大海/滝口幸広、辻本祐樹、原田優一、土屋シオン、碕理人、森田涼花、角島美緒、二瓶拓也、高木凛、大堀こういち、竹内寿、中村太郎、月岡弘一、桝井賢斗、香山圭祐、塩川渉、舘形比呂一、坂元健児/和泉元彌(特別出演)、とよた真帆 他
公式サイト●http://www.meijiza.co.jp/info/2016_08_urashima/

 

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