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Interview! リーディングドラマ『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS ~2016 The Climax Special~』柳下 大×イモトアヤコ part.1
柳下 大さんとイモトアヤコさんが、リーディングドラマ『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS ~2016 The Climax Special~』に出演します。6月27日の上演に先立って、たった1回しか行われないというホン読みを取材しました。
(撮影/笹井タカマサ 文/田部井徹)
INTERVIEW & SPECIAL 2016 6/23 UPDATE
リーディング・ドラマ『ラヴ・レターズ~2016 The Climax Special~』の稽古が都内で行われた。アンディー役の柳下大さんとメリッサ役のイモトアヤコさんが席を隣にし、本番同様の“本”を前に朗読をする。
1990年の初演以来、450組以上のカップルによって演じられてきたこの台本を丁寧に、かつ、それぞれの解釈で読み進めていく。テーブルを挟んで二人の前に座る、訳・演出の青井陽治さんは1幕の終わりと、2幕の終わりにそれぞれへの確認事項と細かい指示を与える。とくにイントネーションの確認は余念がなく、言葉だけで伝えるこの舞台ならではの繊細な気遣いが感じられる。「そう」「あれ」などのちょっとした言葉のつなぎ方も丁寧に確認を繰り返す。
また、青井さんからは、過去の『ラヴ・レターズ』でのエピソードも語られ、その俳優それぞれに『ラヴ・レターズ』へのアプローチがあることが伝えられた。それを受け止めるふたりも作品が持つ可能性の大きさに刺激を受けている様子だった。
稽古の最後には、青井さんから、全体の総評が語られた。内容にも繋がるので、細かい言葉は触れられないが、イモトさんには、その魅力的なメリッサ像へアプローチに期待の言葉が送られ、柳下さんには、悲劇の高まりを力強く表現していたことへの賛辞が送られた。
実際、この日のクライマックスに向かう熱量は本番を思わせるもので、感情をコントロールしつつも力強さがあふれる柳下さんの声と、イモトさんの優しくもせつなさがこぼれてくるような声がクロスし、稽古とはいえ、胸に迫るものがあった。この異色の組み合わせが、本番ではどんな化学反応を見せてくれるのか…稽古をさらに上回る熱を届けるかもしれない。もしかしたら、この稽古とは全く違う方向の爆発が生まれるかもしれない。予想がつかないのが『ラヴ・レターズ』の真骨頂でもある。期待は高まるばかりだ。
[プロフィール]
柳下 大
やなぎした・とも
1988年6月3日生まれ、神奈川県出身。
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』小寺氏職役、NHK連続テレビ小説『純と愛』、時代劇専門ch『果し合い』や、舞台『真田十勇士』『熱海殺人事件 Battle Royal』『いつも心に太陽を』『オーファンズ』などで幅広く活躍している。
イモトアヤコ
いもと・あやこ
1986 年1 月12 日 生まれ、鳥取県出身。
2014年に三谷幸喜作・演出の舞台『君となら』で初舞台を踏む。ドラマ『結婚に一番近くて遠い女』(主演)、『最高のおもてなし』(主演)、バラエティ『世界の果てまでイッテQ !』などで、活躍。7月からスタートするドラマ『家売るオンナ』にレギュラー出演も控える。
[公演情報]
リーディングドラマ『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS ~2016 The Climax Special~』
6月27日(月) 19:00開演 パルコ劇場(渋谷パルコパート1 9F)
出演:柳下大 & イモトアヤコ
お問合せ:パルコ劇場03-3477-5858
公式サイト http://www.parco-play.com/loveletters/