インタビュー & 特集
mag4連動企画 1 須賀健太さん
ドラマ『人にやさしく』や映画『ALWAYS 三丁目の夕日』などで名子役として名を馳せ、映像作品を中心に活躍してきた須賀健太さんは、現在、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色“に出演中。稽古が始まる前の3月に、昨年の初演を振り返り、再演に向けての思いをうかがいました。
(撮影/平岩亨 文/片桐ユウ)
© 古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
INTERVIEW & SPECIAL 2016 4/27 UPDATE
――初演を振り返ってみていかがですか?
何よりケガなく全公演を終えられたというのが大きなことでした。どうやってバレーボールを表現しようというところから僕たちも始まっていましたし、演出のウォーリー木下さんがキャストに任せてくれることも多くて、僕ら役者も作品を作るということを体験させてもらえたカンパニーでした。
――ウォーリー木下さんは、どんなことをおっしゃっていましたか?
「このシーンは、それぞれキャラクターで動いてみて」「役に関して一番知っているのは君たちだから」とか。だからこそ作品に対する責任みたいなものも感じられましたね。カンパニー一同で「新しい演劇を作ろう!」というモットーを掲げて作品を作っていたので、反響を頂いて再演となったのは本当に嬉しいことだなと思います。
――DVDを見たご感想は?
出ている自分がいうのもなんですけど、オープニングのシーン! みんなカッコ良かったな~! 原作『ハイキュー!!』が持つ魅力は、熱さやキャラクターの人間味だと思うんです。必殺技とかもない漫画で、でもそれがカッコ良く見えて、彼らがどこかに居るのかもしれない空気感みたいなもの。それが伝わるお芝居をみんながしていた。ただの形にならないお芝居で熱量がすごくあって、良かったなと思いました。
――須賀さんの思う「2.5次元」舞台の良さは?
今まで舞台を観たことの無い方にはすごくいいコンテンツなんだと思います。そういう方々が「舞台って面白い!」と思ってくださったら、これ以上幸せなことはないですし、そこを目指したいです。
――逆に現時点の「2.5次元」舞台について課題として感じることはありますか?
演劇ファンの方々が、最初に入りづらさを感じるというのはあるのではないかと思います。漫画・アニメ原作ということが枷になってしまう瞬間というのが。今は溶け込んでいますけど、こんなの芝居じゃないという見方をする人もいるかもしれないですし…でも絶対そうじゃない。今、2.5次元ってすごくジャンル化されていますけど、そうではないと僕は思っていて。漫画原作ということで一括りにはされていますけど、1つ1つ全く別の色を持つ作品だから。そういう意味では、関係ないなと思っています。括りがなくなるように良い演劇を届けられたらいいなと思ってやっていますね。少しでもいいものを楽しんでもらいたいという思いはほかのどの演劇とも変わらないし、演劇『ハイキュー!!』をそういう存在にしていきたいと強く思っています。
(『omoshii mag』vol.4より抜粋)
[プロフィール]
須賀健太
すが・けんた
1994年10月19日生まれ、東京都出身。2002年ドラマ『人にやさしく』五十嵐明役の演技で注目を集める。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや初主演映画『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』など、映像作品を中心に活躍。映画『シマウマ』(5月21日公開)、映画『バースデーカード』(2016年10月公開)への出演も決定している。また、『ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト–』、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』など、近年は多数の舞台にも出演している。
[公演情報]
ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色“
[大阪] 2016年4月8日(金)~4月17日(日) シアターBRAVA!
[東京] 2016年4月25日(月)~5月8日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
原作:古舘春一『ハイキュー!!』(集英社『週刊少年ジャンプ』連載中)
演出:ウォーリー木下
脚本:中屋敷法仁
出演:須賀健太/木村達成/小坂涼太郎 三浦海里 塩田康平 橋本祥平 川原一馬 秋沢健太朗 猪野広樹 冨森ジャスティンほか
お問い合わせ:ネルケプランニング●03-3715-5624 (平日11:00~18:00)